【完結】婚約破棄され国外追放された姫は隣国で最強冒険者になる

まゆら

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頼れるおじい様!

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ミレディアからラナリアの話を聞いたディオンはラナリアの祖父と話す事にした。
 

ラナリアの祖父エドワードは、天才魔導師であり、元五大賢者のひとりでもあるアーライの有名人だ。


現在は、王都を離れ妻とふたりで田舎暮らしをしているという。


(田舎にしては洒落た屋敷じゃないか!

これは、夫人の趣味であろうな。

アイツは魔法バカだからな…)


エドワードの屋敷の前で、失礼な事を考えていると…


玄関から白いひげが目立つ好々爺が出てくる。


「ディオン!

久しぶりじゃないか?

ラナリアの事で話とはなんだい?

まさか…次期神王の妃になれとか言わないだろうな?

ラナには婚約者がいるから無理だぞ?」



「エドワード!

何を言っている?

お前、田舎に引っ込んでいる間にもうろくしたのか?

お前の可愛い孫娘が婚約者の屋敷に軟禁されそうになって家出したのをまだ知らないのかい?」


「なんだと?ワシの可愛いラナを…あの脳筋め…呪ってやる!」


「おい!

それはやめておけ!呪う必要もないであろう。

お前がフルパワー出したら王都が吹き飛ぶじゃないか。

孫娘は、わしの可愛い孫のところで預かっているから安心しろ」


「お前の孫も沢山いるであろう?男ではないだろうな?

可愛いラナが…」


白ひげの好々爺は、今にも泣き出しそうである。


 「エド!泣き真似はやめておけ!

同い年のミルティーヌのところじゃよ。

それで、相談じゃ。しばらくラナリア嬢はこちらで預かりたいのだが…

よいか?

彼女には魔道具師の才能があるのじゃ。

彼女の為に工房を作ろうと思っているのだがお主は反対か?」


「ミルティーヌちゃんのところか…あの子は可愛らしいな。

分かったよ。

ラナはお前に預ける。ラナを婚約者に売った愚かな親どもは私が断罪しておく。

ラナに会いに行く場合は、お前に言えばよいのか?」


「話が早くて助かる。

親の始末は頼んだぞ!

孫娘に会いたい時はワシに連絡してくれ」


「フォリオ家は、ラナの兄に継がせてアイツらは魔の森の近くにある領地に閉じ込めよう。

今からバカ息子の後始末に行く事にするよ。

ラナを宜しく頼むとミルティーヌちゃんに伝えてくれよ」


「わかったよ。


ミルティーヌに伝えておく。

フォリオ家が代替わりするらしいと神王にも伝えておくよ」


転移魔法を使い、目の前から消える旧友に手を振りジュビアに向かうディオン。


次回は、孫バカ炸裂回となるのか?







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