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番外編 桜庵の看板娘
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ゼルダに色々話を聞いて納得したのか、ミルティーヌは自分のスキルで何が作れるのかを考えているようだ。
桜庵でお手伝いをするミルティーヌの為にゼルダが制服を作ってくれるみたいだよ。
ついでにミディの分も作るんだって!
パミラが私の分は?
ゼルたん…私の分は?と首を傾げて可愛いポーズを取っている。
あざといぞ!パミラ!
桜が描かれた反物を使ってゼルダが着物を作ってくれるって!
着物を着るのが初めてのミルティーヌは嬉しそうである。
「ミディ姉は、着物きた事あるの?
私、着物見るの初めて!
帯も綺麗!
着てみたいけど…
どうしたらいいの?」
ミルティーヌが、ゼルダが出してくれたサンプルの着物をどうやって着ればよいのか?と悩んでいると、
「ミル、任せなさい!
私、着付け出来るから!
やってあげるね!」
ミディは、いそいそとミルティーヌに着物を着せていく。
帯もササッと結んで、ミルティーヌの長い髪も綺麗に結い上げてかんざしを挿した。
「わぁ…
何か動きにくいから、動きが自然とお淑やかになるかも!
今日はこれを着て桜庵のお手伝いしたらいいかな?」
「ミルたん!
着物似合う!可愛い!」
ミルティーヌは鏡に映る自分を満足そうに眺め、パミラは着物姿のミルティーヌを絶賛した。
「ミディ様!
腕を上げましたね?
帯も上手く結べていますよ!
ミディ様も久しぶりに着物にしましょうよ?」
ゼルダに言われ、ミディも久しぶりに着物をきて桜庵の手伝いをする事にしたようだ。
◇◇◇◇◇◇
桜庵は早朝から営業しているのだが、普段は、デイブがひとりで和菓子を作って販売もしている為、開店前に作ったものが売り切れたら閉店になるのだが…
ミルティーヌが毎日手伝うようになり、開店後も商品を作るようになった為、
常連のマダムから、
「朝慌てて来なくてもよいから助かるわ、ミルティーヌさん有難う」
「いつも売り切れていた栗蒸しようかんが買えたわ、ミルティーヌさんのおかげよ」
「限定のあんころ餅がやっと買えます!ミルティーヌさん感謝しておりますわ」
等と、喜びの声が届いております。
常連の冒険者たちは…
「朝からミルティーヌさんの笑顔見れて元気出るわぁ。
どら焼き全部下さい」
「ミルティーヌさん!アイリス様の姪っ子さんでしょ?
推せるわぁ…
薄皮饅頭残り全部お願いします!」
「ミルティーヌ様!
僕達のパーティーに入って下さい!
塩豆大福あるだけお願いします!」
「ミルティーヌさんの笑顔も売ってもらえますか?
みたらし団子とゴマ団子五本ずつ!」
お気に入りの和菓子を買い占めようとして、ミルティーヌから注意されていた。
桜庵の看板娘は甘くないのだ!
売ってる和菓子は勿論…甘いよ?
桜庵でお手伝いをするミルティーヌの為にゼルダが制服を作ってくれるみたいだよ。
ついでにミディの分も作るんだって!
パミラが私の分は?
ゼルたん…私の分は?と首を傾げて可愛いポーズを取っている。
あざといぞ!パミラ!
桜が描かれた反物を使ってゼルダが着物を作ってくれるって!
着物を着るのが初めてのミルティーヌは嬉しそうである。
「ミディ姉は、着物きた事あるの?
私、着物見るの初めて!
帯も綺麗!
着てみたいけど…
どうしたらいいの?」
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「ミル、任せなさい!
私、着付け出来るから!
やってあげるね!」
ミディは、いそいそとミルティーヌに着物を着せていく。
帯もササッと結んで、ミルティーヌの長い髪も綺麗に結い上げてかんざしを挿した。
「わぁ…
何か動きにくいから、動きが自然とお淑やかになるかも!
今日はこれを着て桜庵のお手伝いしたらいいかな?」
「ミルたん!
着物似合う!可愛い!」
ミルティーヌは鏡に映る自分を満足そうに眺め、パミラは着物姿のミルティーヌを絶賛した。
「ミディ様!
腕を上げましたね?
帯も上手く結べていますよ!
ミディ様も久しぶりに着物にしましょうよ?」
ゼルダに言われ、ミディも久しぶりに着物をきて桜庵の手伝いをする事にしたようだ。
◇◇◇◇◇◇
桜庵は早朝から営業しているのだが、普段は、デイブがひとりで和菓子を作って販売もしている為、開店前に作ったものが売り切れたら閉店になるのだが…
ミルティーヌが毎日手伝うようになり、開店後も商品を作るようになった為、
常連のマダムから、
「朝慌てて来なくてもよいから助かるわ、ミルティーヌさん有難う」
「いつも売り切れていた栗蒸しようかんが買えたわ、ミルティーヌさんのおかげよ」
「限定のあんころ餅がやっと買えます!ミルティーヌさん感謝しておりますわ」
等と、喜びの声が届いております。
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「朝からミルティーヌさんの笑顔見れて元気出るわぁ。
どら焼き全部下さい」
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推せるわぁ…
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「ミルティーヌ様!
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「ミルティーヌさんの笑顔も売ってもらえますか?
みたらし団子とゴマ団子五本ずつ!」
お気に入りの和菓子を買い占めようとして、ミルティーヌから注意されていた。
桜庵の看板娘は甘くないのだ!
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