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お披露目会
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ジュビア宮殿の最奥部にある王族しか入れない祈りの間にて。
黒の王の番お披露目会が開催されております。
ジュビアとアーライの王族の代表とアーライの守り神が出席して、ひっそりと顔合わせ中。
「黒の王の番となりましたパミラ様がアーライの守り神様の双子の妹であるとは…
ジュビアとアーライは、これまで以上に親交を深めなくてはなりませんな!」
ジュビア王は、満面の笑みを振りまいている。
「黒の王よ。
我が妹を末永く宜しくたのむよ。
ジュビアの森に何かあれば、我らアーライの森の守護も黙ってはいないから、有事には声をかけてくれ。
今日から我らは兄弟となるのだから…」
アーライの守り神であるシェルドも今はただのパミラの兄として、黒の王に挨拶している。
「シェルドよ。
これからは、妹は私が守るから安心してくれ。
アーライに何かあれば、ジュビアの森の民も力になろう。
今日から兄弟として宜しく頼むよ!
私とパミラの婚儀に関しては決まり次第、皆に知らせるつもりだがそれでよいか?
では、今日はこの辺りでお開きとしようか?」
黒の王は、パミラを連れて森へ帰ろうとしている。
「えっ?もう終わり?
黒の王の事ほとんどわからないんだけど!」
パミラの隣にいたミディが呟く。
ミディは、パミラが連れていかれないように、パミラを手を握りしめたままである。
「ミディ!
今日は私と黒の王の初めてのデートだから、ミディは連れていけないよ。
黒の王の事、私が色々聞いてみんなに教えるからね!
じゃあ、行くね!」
「ふふっ。
我が番は、頼もしいな。
言葉足らずで申し訳ない!
今宵は我らをそっとしておいてくれ。
では、またな!」
みんなが止める間もなく消えた黒の王とパミラ。
長い時間、ひとりでジュビアを守っていた黒の王に、ようやく春が来たのだから仕方ないよね?
番とずっと一緒にいたいって気持ちわかるよってみんな思ってるのかな?
パミラと離れるのは淋しいなぁと呟くミディをなぐさめるアーライ神とジュビア王である。
「さぁさぁ、主役はお帰りになりましたがこれからスイーツお披露目会になりますよ。
アーライから白うさぎの里のスイーツが贈られました!
ジュビアからのお返しは、桜庵の和菓子になります。
皆様!
じっくりご賞味下さい!」
ジュビアとアーライの王族は、甘党しかいないのです。
どんな時もスイーツは裏切らないですからね。
甘党万歳!
黒の王の番お披露目会が開催されております。
ジュビアとアーライの王族の代表とアーライの守り神が出席して、ひっそりと顔合わせ中。
「黒の王の番となりましたパミラ様がアーライの守り神様の双子の妹であるとは…
ジュビアとアーライは、これまで以上に親交を深めなくてはなりませんな!」
ジュビア王は、満面の笑みを振りまいている。
「黒の王よ。
我が妹を末永く宜しくたのむよ。
ジュビアの森に何かあれば、我らアーライの森の守護も黙ってはいないから、有事には声をかけてくれ。
今日から我らは兄弟となるのだから…」
アーライの守り神であるシェルドも今はただのパミラの兄として、黒の王に挨拶している。
「シェルドよ。
これからは、妹は私が守るから安心してくれ。
アーライに何かあれば、ジュビアの森の民も力になろう。
今日から兄弟として宜しく頼むよ!
私とパミラの婚儀に関しては決まり次第、皆に知らせるつもりだがそれでよいか?
では、今日はこの辺りでお開きとしようか?」
黒の王は、パミラを連れて森へ帰ろうとしている。
「えっ?もう終わり?
黒の王の事ほとんどわからないんだけど!」
パミラの隣にいたミディが呟く。
ミディは、パミラが連れていかれないように、パミラを手を握りしめたままである。
「ミディ!
今日は私と黒の王の初めてのデートだから、ミディは連れていけないよ。
黒の王の事、私が色々聞いてみんなに教えるからね!
じゃあ、行くね!」
「ふふっ。
我が番は、頼もしいな。
言葉足らずで申し訳ない!
今宵は我らをそっとしておいてくれ。
では、またな!」
みんなが止める間もなく消えた黒の王とパミラ。
長い時間、ひとりでジュビアを守っていた黒の王に、ようやく春が来たのだから仕方ないよね?
番とずっと一緒にいたいって気持ちわかるよってみんな思ってるのかな?
パミラと離れるのは淋しいなぁと呟くミディをなぐさめるアーライ神とジュビア王である。
「さぁさぁ、主役はお帰りになりましたがこれからスイーツお披露目会になりますよ。
アーライから白うさぎの里のスイーツが贈られました!
ジュビアからのお返しは、桜庵の和菓子になります。
皆様!
じっくりご賞味下さい!」
ジュビアとアーライの王族は、甘党しかいないのです。
どんな時もスイーツは裏切らないですからね。
甘党万歳!
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