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宝箱の中身は…◇デイブside
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「お土産持ってきたよ!
さぁ!早く開けてみて?」
私の婚約者殿はせっかちらしい。
隣にいるパミラ様も、早く開けないの?と目で訴えてくるし…
このめちゃめちゃ大きな宝箱には何が入ってるのかな?
まさか…ビックリドッキリ箱じゃないよね?
私はそっと宝箱を開けようとしたが…開かない!
何故だ?力が足りないのか?
フルパワーでやってもびくともしない…
「おかしいね?私開けてみる?」
ミディがやっても結果は同じ。
パミラ様にも開けられなかった。
何か仕掛けがある宝箱のようだ。
「あっ!もうひとつあるの。ちょっと待ってね」
空間収納をゴソゴソ探っていたミディは光輝く剣を取り出し、私に差し出した。
「はい!これね。魔剣だよ?名前をつけて可愛がるとね。
自分の好きな形の武器に変化させられるんだって。
普段はブレスレットにして腕にはめといたら邪魔にならなくていいよ。
ほら、見て!私もつけてるの。」
ミディは左腕の金色に輝くブレスレットを外し、何かを念じた。
するとブレスレットは双剣に変化した。
次は、鞭に…その後…弓に!
これは面白い!
私も魔剣に名前をつけて…どんな武器にしたいかイメージしてみると、
最初は、刀に変化し最終的に包丁になった。
何故だ?
ミディとパミラ様が大笑いしてるんだが…
どうやら食材と戦えって事らしい。
確かに今は冒険者としてクエストをこなす事も滅多にないから、毎日使える包丁とか、たまに使う斧やノコギリに変化してくれるのは有難いかもな。
「ミディ有難う!大切にするよ。日常使いが出来る刃物にも変化するとか凄いな!」
「私は知らなかったけど、デイブさんの想像力が豊かなんじゃないかな?私も武器以外にも変化するか、試してみるね」
と言いながらミディは、デイブが用意した芋ようかんを幸せそうに食べすすむ。
「デイブ!これおいしい!あんこといっしょにたべたらもっとおいしい!」
パミラも芋ようかんに夢中のようだ。
一気に食べ尽くした後にお茶を飲みながら幸せそうにしている。
「デイブ!
あのね。宝箱開かないって、スライムくんに言ったから!
ボスに聞いてくれてるから待ってね」
私とミディが魔剣を変化させているうちに、宝箱について聞いてくれたみたいだ。
「ねぇ。見て?指輪になったよ?ブレスレットより、こっちの方がいいかも?」
ミディは魔剣を小さくする事に夢中だ。
実験結果として、ネックレスやブローチ、髪飾り、ピアスなど持ち主が念じれば様々な形状に変化すると、分かった。
「これいいかも!パミラ!またあのダンジョン行って魔剣沢山ゲットしてこよ?みんなにあげたいから!」
「ミディ!自分でゲットする方が楽しいよ?今度はデイブも一緒に行けばいい。ねっ?デイブ」
「そうですね。私も体が鈍らないようにたまにはダンジョンで鍛錬するのもよいですね。
次回は、ラハルトやジルも連れていきますか!」
どうやら別荘メンバーで裏山隠しダンジョンに行く事が決定したみたいだ。
デイブさんと一緒のダンジョン探索楽しみだなぁ…と浮き立つ心を隠しつつ
芋ようかんとお茶をお代りするミディであった。
婚約者殿は芋ようかんが気にいったようだな。
作って良かった!とお代りの芋ようかんにたっぷりのあんこを添えてミディに、渡すとキラキラした瞳でお礼を言われた。
なんで、こんなに可愛いんだろう…
可愛い過ぎて苦しい…
内心悶えながらも、見た目はクールな印象を崩さない!
それがデイブ・ラジェイドという男である。
何故か、開かない宝箱には一体何が?
続きはまた、明日。
さぁ!早く開けてみて?」
私の婚約者殿はせっかちらしい。
隣にいるパミラ様も、早く開けないの?と目で訴えてくるし…
このめちゃめちゃ大きな宝箱には何が入ってるのかな?
まさか…ビックリドッキリ箱じゃないよね?
私はそっと宝箱を開けようとしたが…開かない!
何故だ?力が足りないのか?
フルパワーでやってもびくともしない…
「おかしいね?私開けてみる?」
ミディがやっても結果は同じ。
パミラ様にも開けられなかった。
何か仕掛けがある宝箱のようだ。
「あっ!もうひとつあるの。ちょっと待ってね」
空間収納をゴソゴソ探っていたミディは光輝く剣を取り出し、私に差し出した。
「はい!これね。魔剣だよ?名前をつけて可愛がるとね。
自分の好きな形の武器に変化させられるんだって。
普段はブレスレットにして腕にはめといたら邪魔にならなくていいよ。
ほら、見て!私もつけてるの。」
ミディは左腕の金色に輝くブレスレットを外し、何かを念じた。
するとブレスレットは双剣に変化した。
次は、鞭に…その後…弓に!
これは面白い!
私も魔剣に名前をつけて…どんな武器にしたいかイメージしてみると、
最初は、刀に変化し最終的に包丁になった。
何故だ?
ミディとパミラ様が大笑いしてるんだが…
どうやら食材と戦えって事らしい。
確かに今は冒険者としてクエストをこなす事も滅多にないから、毎日使える包丁とか、たまに使う斧やノコギリに変化してくれるのは有難いかもな。
「ミディ有難う!大切にするよ。日常使いが出来る刃物にも変化するとか凄いな!」
「私は知らなかったけど、デイブさんの想像力が豊かなんじゃないかな?私も武器以外にも変化するか、試してみるね」
と言いながらミディは、デイブが用意した芋ようかんを幸せそうに食べすすむ。
「デイブ!これおいしい!あんこといっしょにたべたらもっとおいしい!」
パミラも芋ようかんに夢中のようだ。
一気に食べ尽くした後にお茶を飲みながら幸せそうにしている。
「デイブ!
あのね。宝箱開かないって、スライムくんに言ったから!
ボスに聞いてくれてるから待ってね」
私とミディが魔剣を変化させているうちに、宝箱について聞いてくれたみたいだ。
「ねぇ。見て?指輪になったよ?ブレスレットより、こっちの方がいいかも?」
ミディは魔剣を小さくする事に夢中だ。
実験結果として、ネックレスやブローチ、髪飾り、ピアスなど持ち主が念じれば様々な形状に変化すると、分かった。
「これいいかも!パミラ!またあのダンジョン行って魔剣沢山ゲットしてこよ?みんなにあげたいから!」
「ミディ!自分でゲットする方が楽しいよ?今度はデイブも一緒に行けばいい。ねっ?デイブ」
「そうですね。私も体が鈍らないようにたまにはダンジョンで鍛錬するのもよいですね。
次回は、ラハルトやジルも連れていきますか!」
どうやら別荘メンバーで裏山隠しダンジョンに行く事が決定したみたいだ。
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芋ようかんとお茶をお代りするミディであった。
婚約者殿は芋ようかんが気にいったようだな。
作って良かった!とお代りの芋ようかんにたっぷりのあんこを添えてミディに、渡すとキラキラした瞳でお礼を言われた。
なんで、こんなに可愛いんだろう…
可愛い過ぎて苦しい…
内心悶えながらも、見た目はクールな印象を崩さない!
それがデイブ・ラジェイドという男である。
何故か、開かない宝箱には一体何が?
続きはまた、明日。
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