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火喰い鳥と三つ子のフェンリル

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狩りの途中に慌てて来たのか、ミディは手に獲物なのか小さいもふもふを持ってる。

あれは?

「何か、この子が私に助けを求めてたから連れてきたの。

もふもふで可愛いでしょ?」

ミディ…もふもふは私だけでよくない?

浮気…ダメ絶対!

軽く拗ねる白もふパミラである。

「すざくさま!」

ミディの手の中からピョコンと飛び出したもふもふは…

マロンちゃんたちと似てるからすざくちゃんのペットかな?

「おや?そなたはコロンか?

どうした?

火喰い鳥が?

なに?ふむ…」

すざくちゃん…密談中。

私はミディに三つ子の事や幻術で洞窟の入口が見つからない事を伝えた。

「分かった!この山にかけられた幻術全部解除するね!」

そう言うと…

「みなを迷わすモノよ。私の前から消え去れ。」と唱え…

「パミラ、これで解除されたはずだよ?」と嬉しそう。

「すざくちゃん!行こう!もう洞窟に入れるみたいだよ?」

密談中のすざくちゃんを呼んでみると、

すざくちゃんは、火喰い鳥の洞窟がありそうな所で待機しているマロンちゃんたちを呼んでる。

「入口分かったみたいだ。

私たちも行こう!ミディもついてきてくれるかい?」

「勿論よ!フェンリル達は大切なアーライの守り神だもの。私が守るよ。ねっ!パミラ!」 

ミディたのもしい!流石わたしの主。

「いこー。三つ子が食べられたらこまるー」

慌てて、洞窟に近い転移スポットへ…

洞窟前には、マロンの仲間達に聞いたのか帝様達が待っていた。

「姉さま!はやくいかないと…もふもふさまが…」

帝様も、もふもふ好きみたいです!

ミディにもう1度幻術を解除してもらうと…

洞窟の本当の入口が現れた。

「わぁ。崖登らないと…」

躊躇する帝様に、「お先に!」とミディは崖を一気に登って行く。

勿論、私も一緒だよ?

すざくちゃんは飛べるから先導してくれてます。

無事に洞窟に入ると中は火喰い鳥の体温で熱くなっていて…

私の毛皮に発火しそうな勢いで炎が…

仕方ないから氷の雨を降らせたよ。

ついでに火喰い鳥も凍らせようかな?

すざくちゃんとミディは炎属性だもんね。

私頑張るよ!

◇◇◇◇◇

洞窟に入るとパミラの独壇場だった。私と朱雀様の周囲に氷の壁を展開しながら

氷の雨を降らせて、火喰い鳥の炎を消して

火喰い鳥たちを動けないように氷漬けにしちゃったよ。

小さなパミラのイトコたちを捕らえた火喰い鳥を許せなかったみたい。

パミラが怒ったの初めてみた!

いつもにこにこオヤツ食べてるパミラだもん。

怒ったら凍らしちゃうのか…

私、パミラに怒られないようにしよ。

隣の朱雀様も…

「私も凍るのは嫌だぞ?」と震えていた。何でもパミラの父様とケンカして氷漬けにされそうになった事があるみたい。

私たちが震えてるうちに、イケメン3人衆がそれぞれ三つ子ちゃんを保護してくれてたよ。

パミラは、火喰い鳥のボスと話し合いをしてこれからフェンリルには未来永劫手を出しません!と約束させて

火喰い鳥の娘さんのひとりをアーライに預ける事で手打ちにしたみたい。

パミラ…強いぞ?

助かった三つ子たちは、

「「「おねーたん!こわかったー。」」」とパミラにしがみついてしばらく離れなかったよ。

火山灰を探してる途中で、大きな虎に追いかけられて頭から丸呑みされそうになって逃げた先が火喰い鳥の洞窟だったみたい。

「みんな魔法使わないとダメだよ?帰ったら魔法の練習しなさいよ?」

パミラが三つ子に説教してる。

朱雀様は、

「私が眠っているうちに、山の風紀が乱れているらしい。すまない!」と私とパミラに謝ってくれた。

帝様は苦笑しながら、

「姉様!寝てる場合じゃないですよ?姉様が寝てる間大変だったんですよ?

一緒に城に帰りましょう?

みんな朱雀姉様の帰りを心待ちにしてますよ?」と朱雀様に帰還を促している。

パミラは、三つ子を連れていったんアーライに帰るというので私はもう少しだけ和国にいる事にした。

まだ、和国にいるデイブさんにも会ってないし…

和国グルメ気になるし…

朱雀様とカファル様の話もしないとね?

これからお城に帰って美味しい魔獣をさばいてバーベキューするみたいだから!

またね!

三つ子たちのお話はまた、明日!





    
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