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お兄様の恋愛事情
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イルマが別荘に住みだしてしばらくすると、
みんなはイルマがお兄様との距離を縮めるべく、ここにやって来たと理解したらしく
お兄様がいる時はなるべくふたりきりになるように!と空気を読んで自室に引き上げたり…
席を外したりとイルマの恋心をサポートしている。
ゼルダもイルマをサポートすべく、ザイラス様好みのメイクを研究致しましょう?と毎朝イルマの雰囲気を変えるメイクや衣装選びに気合いをみなぎらせている。
ミディ様もですよ?と私は紅薔薇姫、イルマは白百合姫で毎日が紅白戦である。
ルファード家から花嫁修行の先生として、ゼルダの母であるアリアーナが呼ばれ…
私は毎朝1時間、イルマは学園のお休みの日に集中講義を受けている。
お祖父様的には、既にイルマはルファード家の嫁扱いなんだけど…
アリアーナは、幼少期にお兄様付きの侍女だったのでお兄様の好みや性格などに詳しいのだ。
アリアーナ曰く、お兄様は恋愛は興味は無いけれど、家督を継いで次世代に繋ぐ事は考えているからイルマ様は、花嫁修行すればよいのですよ?
ディオン様とラテル様がお決めになったのですからね。と、まだ戸惑いのあるイルマを優しく諭している。
イルマは可愛らしいところがあって政略結婚でなく、恋愛結婚としてお兄様に嫁ぎたいんだって。
お兄様は、現実主義で常に合理的な考え方をするヒトだからね…
恋愛に重きをおいてないんだよね?
先ず、好みの異性とか存在するのかが謎だし?
私としては、親友であるイルマが兄嫁になるのは大歓迎なんだけどね?
◇◇◇◇◇◇◇
「ザイラス様?
次に和国に商談に行かれる時は私も同行させてもらってもよいですか?
ミディから聞いた横浜商会が気になるのですが…」
「勿論よいけど?
私と行くよりは、ミディと一緒な方が楽しめるのではないかな?
私は商談メインだから、君と商会で色々見ている余裕が無いかもしれないよ?」
ザイラスはイルマに気を使っているようである。
「いいのです!
私にとっては、ザイラス様と一緒というだけで楽しみなんですよ?」
同行を拒否されなかった事にホッとしたイルマが答えると
「そうなのか?
君が和国を楽しめるように、向こうで知り合った知人を紹介しよう。
着物には、興味があるかな?
お祖父様からノティス商会で扱う着物生地の選別を任されているんだが…
君ならアーライの淑女が好みそうな物が分かるだろうし…
一緒に選んでくれたら有り難いのだが、どうかな?
仕事メインの旅になるがよいかな?
2、3日かけて行く事になるから準備しておいてくれよ」
◇◇◇◇
イルマとお兄様…
少しずつ前に進んでますね。
お兄様は恋愛関係というより、人生のパートナーとしてイルマの事を高評価しているのではないでしょうか?
イルマ!
頑張ってお兄様の花嫁の座を射止めてね?
別荘の住人はみんなイルマを応援してるから!
アリアーナ曰く、ザイラス様には自分の意志をしっかり伝える事ですよ?
ザイラス様は、ちゃんと答えてくれますから!と、イルマの背中を押していたのだけれど。
上手くいったみたいだね!
私とパミラとイルマは今からオヤツタイムだから!
また明日!
みんなはイルマがお兄様との距離を縮めるべく、ここにやって来たと理解したらしく
お兄様がいる時はなるべくふたりきりになるように!と空気を読んで自室に引き上げたり…
席を外したりとイルマの恋心をサポートしている。
ゼルダもイルマをサポートすべく、ザイラス様好みのメイクを研究致しましょう?と毎朝イルマの雰囲気を変えるメイクや衣装選びに気合いをみなぎらせている。
ミディ様もですよ?と私は紅薔薇姫、イルマは白百合姫で毎日が紅白戦である。
ルファード家から花嫁修行の先生として、ゼルダの母であるアリアーナが呼ばれ…
私は毎朝1時間、イルマは学園のお休みの日に集中講義を受けている。
お祖父様的には、既にイルマはルファード家の嫁扱いなんだけど…
アリアーナは、幼少期にお兄様付きの侍女だったのでお兄様の好みや性格などに詳しいのだ。
アリアーナ曰く、お兄様は恋愛は興味は無いけれど、家督を継いで次世代に繋ぐ事は考えているからイルマ様は、花嫁修行すればよいのですよ?
ディオン様とラテル様がお決めになったのですからね。と、まだ戸惑いのあるイルマを優しく諭している。
イルマは可愛らしいところがあって政略結婚でなく、恋愛結婚としてお兄様に嫁ぎたいんだって。
お兄様は、現実主義で常に合理的な考え方をするヒトだからね…
恋愛に重きをおいてないんだよね?
先ず、好みの異性とか存在するのかが謎だし?
私としては、親友であるイルマが兄嫁になるのは大歓迎なんだけどね?
◇◇◇◇◇◇◇
「ザイラス様?
次に和国に商談に行かれる時は私も同行させてもらってもよいですか?
ミディから聞いた横浜商会が気になるのですが…」
「勿論よいけど?
私と行くよりは、ミディと一緒な方が楽しめるのではないかな?
私は商談メインだから、君と商会で色々見ている余裕が無いかもしれないよ?」
ザイラスはイルマに気を使っているようである。
「いいのです!
私にとっては、ザイラス様と一緒というだけで楽しみなんですよ?」
同行を拒否されなかった事にホッとしたイルマが答えると
「そうなのか?
君が和国を楽しめるように、向こうで知り合った知人を紹介しよう。
着物には、興味があるかな?
お祖父様からノティス商会で扱う着物生地の選別を任されているんだが…
君ならアーライの淑女が好みそうな物が分かるだろうし…
一緒に選んでくれたら有り難いのだが、どうかな?
仕事メインの旅になるがよいかな?
2、3日かけて行く事になるから準備しておいてくれよ」
◇◇◇◇
イルマとお兄様…
少しずつ前に進んでますね。
お兄様は恋愛関係というより、人生のパートナーとしてイルマの事を高評価しているのではないでしょうか?
イルマ!
頑張ってお兄様の花嫁の座を射止めてね?
別荘の住人はみんなイルマを応援してるから!
アリアーナ曰く、ザイラス様には自分の意志をしっかり伝える事ですよ?
ザイラス様は、ちゃんと答えてくれますから!と、イルマの背中を押していたのだけれど。
上手くいったみたいだね!
私とパミラとイルマは今からオヤツタイムだから!
また明日!
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