【完結】婚約破棄され国外追放された姫は隣国で最強冒険者になる

まゆら

文字の大きさ
上 下
37 / 221

サヨナラ紅薔薇姫!

しおりを挟む
今日は、私が冒険者として生きていく事をお祖父様とお父様に宣言する日なのです。

ゼルダ及び侍女チームにより、頭のてっぺんから爪先まで

嫌と言う程に磨かれて、窮屈な思いをしながらお父様からのプレゼントのドレスを着込み

鏡に映るのは誰ですか?という位、気合いが入ったメイクが施された。

髪もふんわり巻かれて紅薔薇モチーフの髪飾り、ネックレス、ピアスを装着したら

ルファード家ご自慢のひとり娘ミレディア嬢の出来上がりだ。

「「「ミディ様!お綺麗です!」」」

侍女チームは絶賛してくれたけど…

何かコスプレ気分になる?

前は毎日こんな仮装してたのかと思うと今のラフな服装が楽過ぎて有難い!

もう着たくないけど!


今日は我慢!


笑顔で紅薔薇姫を演じます!

じいとハイドもお嬢様!

今日は一段と素敵でございますって言うし…


お祖父様とお父様も納得してくれるかな?

◇◇◇◇◇

「ミディから話があると呼び出されたが我らにとってよい話ではなさそうじゃな?」

「やはり、そう思われますか?」

「あの娘がわざわざ正装で!とドレスコードを指定してくるあたりが…」

「確かに!まさかラハルト様との婚約に同意などという事は?」

「ないであろうな。そうであれば、ラハルトからワシに一言あるじゃろう」

「やはり…あまりよい話ではなさそうですな!」


ミディに会う前に色々と確認しているふたり。

ハイドに今日の仔細について聞くも、私にも詳しい事は知らされておりません!と言うばかり。

美しい薔薇が惜しみ無く飾られた部屋に通された。

「お祖父様、お父様!

ようこそ。

お忙しいところを私の為にお時間頂き有難うございます。

たまには、ゆっくりと家族でお茶を楽しむのもよいものですよ。

今日は、ジュビア特産の美味しいお茶と私が最近お気に入りのお菓子を用意していますの。」




優雅に淑女の礼をし、お茶の席を取り仕切るミディに感激して

言葉も出ないふたり…


座ってすすめられるままに、お茶を楽しんでいる。


「今日お集まり頂いたのは、私の今後についてなのです」と切り出したミディにハラハラドキドキなふたり!


「私やはり冒険者になりたいのです。それも、今すぐに!

国を守れるような最強の冒険者に…

もう決めました」


キッパリと言い切るミレディアは既に大人の女性なのだ。

ふたりが愛するミディは大人になった。

「そうか。わかった!学園に編入する話は保留にしよう。

ロペスと共に励むのじゃぞ。

足りない勉強はマティス殿に任せよう。

淑女教育は、しっかり出来ておるようで安心したぞ。

ラテルよ?お主も何かないのか?」

「パパの中ではお前はずっと可愛い娘だからね。

それだけは忘れないで!

うちに帰ってくる時と王宮へ行く時は紅薔薇姫で頼むよ!

そこだけは、パパは譲れないな?



ミディ…

残念だけど紅薔薇姫は最後じゃないみたいだよ?

美味しいケーキとタルトが来たので…

次回に続く!





しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

婚約破棄された国から追放された聖女は隣国で幸せを掴みます。

なつめ猫
ファンタジー
王太子殿下の卒業パーティで婚約破棄を告げられた公爵令嬢アマーリエは、王太子より国から出ていけと脅されてしまう。 王妃としての教育を受けてきたアマーリエは、女神により転生させられた日本人であり世界で唯一の精霊魔法と聖女の力を持つ稀有な存在であったが、国に愛想を尽かし他国へと出ていってしまうのだった。

追放された偽物聖女は、辺境の村でひっそり暮らしている

ファンタジー
辺境の村で人々のために薬を作って暮らすリサは“聖女”と呼ばれている。その噂を聞きつけた騎士団の数人が現れ、あらゆる疾病を治療する万能の力を持つ聖女を連れて行くべく強引な手段に出ようとする中、騎士団長が割って入る──どうせ聖女のようだと称えられているに過ぎないと。ぶっきらぼうながらも親切な騎士団長に惹かれていくリサは、しかし実は数年前に“偽物聖女”と帝都を追われたクラリッサであった。

【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?

冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。 オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。 だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。 その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・ 「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」 「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

「聖女はもう用済み」と言って私を追放した国は、今や崩壊寸前です。私が戻れば危機を救えるようですが、私はもう、二度と国には戻りません【完結】

小平ニコ
ファンタジー
聖女として、ずっと国の平和を守ってきたラスティーナ。だがある日、婚約者であるウルナイト王子に、「聖女とか、そういうのもういいんで、国から出てってもらえます?」と言われ、国を追放される。 これからは、ウルナイト王子が召喚術で呼び出した『魔獣』が国の守護をするので、ラスティーナはもう用済みとのことらしい。王も、重臣たちも、国民すらも、嘲りの笑みを浮かべるばかりで、誰もラスティーナを庇ってはくれなかった。 失意の中、ラスティーナは国を去り、隣国に移り住む。 無慈悲に追放されたことで、しばらくは人間不信気味だったラスティーナだが、優しい人たちと出会い、現在は、平凡ながらも幸せな日々を過ごしていた。 そんなある日のこと。 ラスティーナは新聞の記事で、自分を追放した国が崩壊寸前であることを知る。 『自分が戻れば国を救えるかもしれない』と思うラスティーナだったが、新聞に書いてあった『ある情報』を読んだことで、国を救いたいという気持ちは、一気に無くなってしまう。 そしてラスティーナは、決別の言葉を、ハッキリと口にするのだった……

(完)聖女様は頑張らない

青空一夏
ファンタジー
私は大聖女様だった。歴史上最強の聖女だった私はそのあまりに強すぎる力から、悪魔? 魔女?と疑われ追放された。 それも命を救ってやったカール王太子の命令により追放されたのだ。あの恩知らずめ! 侯爵令嬢の色香に負けやがって。本物の聖女より偽物美女の侯爵令嬢を選びやがった。 私は逃亡中に足をすべらせ死んだ? と思ったら聖女認定の最初の日に巻き戻っていた!! もう全力でこの国の為になんか働くもんか! 異世界ゆるふわ設定ご都合主義ファンタジー。よくあるパターンの聖女もの。ラブコメ要素ありです。楽しく笑えるお話です。(多分😅)

本物の聖女じゃないと追放されたので、隣国で竜の巫女をします。私は聖女の上位存在、神巫だったようですがそちらは大丈夫ですか?

今川幸乃
ファンタジー
ネクスタ王国の聖女だったシンシアは突然、バルク王子に「お前は本物の聖女じゃない」と言われ追放されてしまう。 バルクはアリエラという聖女の加護を受けた女を聖女にしたが、シンシアの加護である神巫(かんなぎ)は聖女の上位存在であった。 追放されたシンシアはたまたま隣国エルドラン王国で竜の巫女を探していたハリス王子にその力を見抜かれ、巫女候補として招かれる。そこでシンシアは神巫の力は神や竜など人外の存在の意志をほぼ全て理解するという恐るべきものだということを知るのだった。 シンシアがいなくなったバルクはアリエラとやりたい放題するが、すぐに神の怒りに触れてしまう。

私のお父様とパパ様

ファンタジー
非常に過保護で愛情深い二人の父親から愛される娘メアリー。 婚約者の皇太子と毎月あるお茶会で顔を合わせるも、彼の隣には幼馴染の女性がいて。 大好きなお父様とパパ様がいれば、皇太子との婚約は白紙になっても何も問題はない。 ※箱入り娘な主人公と娘溺愛過保護な父親コンビのとある日のお話。 追記(2021/10/7) お茶会の後を追加します。 更に追記(2022/3/9) 連載として再開します。

処理中です...