【完結】婚約破棄され国外追放された姫は隣国で最強冒険者になる

まゆら

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使い魔は神獣だったようです!

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ギルドの食堂は地下にあるようだ。3人でちょっと狭い階段を下りていくと‥

食堂はめちゃくちゃ大忙し!

ランチタイムも終わったのにかなりの混雑だ。

「珍しいわね?ピークは過ぎてるんだけど?ねぇ、今日は何かあったの?」

給仕をしている青年を捕まえて聞くロペス。

「今朝、ダンジョンに入ってたパーティーがみんな一気に帰ってきたんですよ?夕方になるか、ダンジョン内で1泊するはずだったのが何故かどの階に下りても魔獣が一切出なくて最下部へ行く前にワープゲートから強制送還されたらしくて‥」

「そうなの?中で異変があったのかしら?後で詳しく聞かないと‥」

あれ?それって?私のせいかも?ミディはちょっとだけ反省した。

みんなせっかくダンジョンに入ったのに何もいないから帰ってきたんだよね?

魔獣肉あげたら許してくれるかな?

許してくれるよね?

お肉沢山あるから後で寄付しよ!

「ロペス‥ごめん!原因多分私!黒い森からジュビアに入れなかったからダンジョンを通って来たの。中にいる魔獣はだいたい狩ったから後で買い取りお願い!後ね。フロアボスか何か分かんないけどお願いされたから使い魔にしといた!」

全く反省した様子のないミディを見て苦笑いしながらロペスはミディに聞いて見る‥一応、聞かないとね?

「お嬢‥それ多分ふつうは使い魔にならないヤツじゃない?」

「なんかペガサスとユニコーンのハーフだって!泣き虫で可愛い馬だよ?翼と鬣が金色で綺麗なんだ!呼ぼうか?100年程閉じ込められてたからめっちゃ飛びたいらしいよ?」 

やっぱり!封印を解いたからダンジョンが変化したんだな。お嬢‥1人で無双って‥Sランクじゃないな?

後で検査しないと‥

「お嬢‥それ闇落ちして魔獣化した神獣!愛の女神アルディオーネ様に仕えてたユニコーンがペガサスと恋仲になって産んだ子供のはず!」

「え?何か伝説になってるヤツ?アーライの神話だよね?えっ?アルディオーネ様って確か‥」

「お嬢の母上の主神だな。そのハーフの天馬はお嬢からアルディオーネ様の力を感じたのではないか?」

「何でだろうね?私の主神はカファル様なのに‥あっ!私、お母様の形見のネックレスをしているからかも?」

後でゾラッタに聞いてみよ!って呑気にしてるけど‥

この話‥ジュビアだけじゃなく、アーライにも知らせないと不味いわね?

「ラハルト様!ひとつ頼まれてくれない?ディオン様に手紙を書きたいのだけど今日中に届けて欲しいの」

「ロペス!お祖父様への手紙なら私が今すぐにでも届けてあげるよ?」

ミディはニコニコしながら言う。

ダメだ!

この人‥自分が闇落ちした神獣を浄化して使い魔にした自覚が無さすぎる。

このまま野に放つわけにはいかないわ‥

ラハルト王子と心の中で同じ事を呟いた!

ほっとけない!

ほっといたら間違って国が滅ぶかもしれない‥と!

「ロペス!それよりお腹空いた!」

無邪気に空腹を訴えてくる可愛い妹分を見てため息をつくふたりだった。

ロペスがディオン様宛にお手紙を書いているのとミディの腹へりがヤバいので‥

次回に続く!
    
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