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第3章

アンドーナツは渡さない!

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途中迄は凄い勢いで食べ進み、勝者はミディなのか?ジルなのか?と観衆はふたりの動向に注目していたのだが…

終盤に向かい…ジルは大食い大会の趣旨を忘れたのか、アンドーナツを提供する店で延々とアンドーナツを貪り続けている。

ジルの食べる速度が速すぎてアンドーナツが出来上がるのが、追いつかずに他の参加者はアンドーナツを食べる事が出来ない為、この店は最後に回る事にして他の店に移動した。

ミディも、しばらく待っていたのだが諦めて次の店を攻略するようだ。

その後、ジルが一人でアンドーナツを食べ尽くしたおかげでアンドーナツ専門店の逸品であるアンドーナツを他の参加者が食べる事が出来なかった為、参加店舗全店のスイーツを食べる事が出来たただひとりの参加者であるジルが魔界スイーツ大食い大会の勝者になったのだ。

他の参加者から抗議を受けながらも俺の作戦勝ちと満足そうに勝者の証であるスイーツキングのベルトと参加店舗のフリーパスをゲットしたのだった。

アンドーナツを提供した店はスイーツキングの御用達として、魔界、人間界で有名店となる。

大会翌日、アンドーナツを堪能しようとミディが訪れた時にアンドーナツを山盛りにしてホイップクリームをどっさりかけ、その上からチョコレートソースをドバドバかけて幸せそうに食べているのを目撃した客がそれを真似した事から新メニューであるアンドーナツマウンテンが考案される事になる。

ジルは、アンドーナツはアンドーナツオンリーで食べるのが最高!とアンドーナツだけを食べ進み、ミディはあんことホイップとチョコのハーモニー最高!とお互いに譲らない…

まぁ、どちらも美味しくて最高ですよね?

スイーツ大食い大会に出店していた店舗の中で、ミディが気に入ったのはプチシュークリームの専門店らしく、行くたびに様々なクリームの詰まったプチシューを積み上げたシュークリームタワーを堪能しているうちに…

テイクアウトメインの営業スタイルから、ビュッフェスタイルに変えた事もあって連日大盛況のようだ。

ミディスペシャルとしてシュークリームタワーにホイップクリームと蜂蜜、魔界フルーツを盛り合わせにしたセットも出しているのだとか。

シュークリームタワーを食べ進んでいるミディが味変する為に追加で頼む物をセットにしたメニューのようだ。

ミディがプチシュークリームの美味しさについて熱く語っているせいか、ジュビアやアーライからも買いに来る客が多いのだと言う。

店主から感謝状とフリーパスを貰ったミディは最低でも月イチで来店しているとの噂。

はまるとクセになる魔界スイーツあなたも食べに行きませんか?
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