【完結】追放された聖女は隣国で…神王に愛され求婚される

まゆら

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第3章

魔界ベリージャムと…

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執務室でヒルダを待ち受けているラハルトはイライラしていた。


何で直ぐにこっちに帰って来ないの?ってひとりでブツブツ言いながら…

ヒルダを待っていると…

側近達と一緒に、ヒルダ達が入ってきた。

ヒルダに抱きつこうとしたラハルトだが、ミディが後ろでニヤニヤしているのを見て抱きつくのを我慢した。

「ラハルト様!

ただいま帰りました。ご心配おかけしました!無事に帰ってきましたから…」

にこにこしながら嬉しそうに話しかけるヒルダに安心して涙ぐみそうになるラハルトを側近達とミディは笑いをこらえながら見ていた。

「お帰り!ヒルダ!

楽しかったかい?

無事に帰ってきて良かったよ」

余裕がある男を装うラハルトである。


そして、ヒルダは側近達にお土産を配っていく。

側近達は、私達にまでお土産があるとは!と歓喜している。

魔界ベリーのジャムと魔界ナッツのクッキーの詰め合わせをもっと買えば良かったかな?と思いながら紅茶の用意をしているヒルダの後ろをうろうろするラハルト。


ラハルト様!

落ち着いて座って下さい!

威厳がないですぞ?


ラハルト様にはやはりヒルダ様しかいないな。

さっきまであんなに切れていたラハルト様がおとなしいんだが…

などと、側近達の心の声が駄々もれしております。

アーライは今日も平和なのです。



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