【完結】追放された聖女は隣国で…神王に愛され求婚される

第３章

お帰りなさい愛しいヒト

ヒルダ達一行は魔王様には会わないまま魔界を後にした。

魔王様はちょうど魔境に出現した新種の魔獣の群れを間引きしに行っていたらしく、お土産を執事さんに渡してアーライに帰ってきたのだ。

ヒルダ達は帰ってきた後、離宮でゆっくりしていたのだが…

離宮でのんびり魔界から持って返ったお土産を仕分けしているところにラハルトの側近がヒルダを迎えにきたのだ。

「あなた達！

ヒルダがせっかく息抜きをしているのに何で迎えに来たのかしら？」

シャロン様に問われてひきつりながら、

「アーライ神様はヒルダ様がいないと子供に戻ってしまわれて大変なので…お迎えに参りました！」と答えている側近達である。

「あの子は本当に…まぁ、ようやく見つけた運命のヒトだから仕方ないわね。いいわ！ヒルダとは明日お茶会をする計画だから…」とシャロン様はヒルダを引き止めるのを諦めた。

執務室でヒルダが帰ってくるのをイライラしながら待ってるラハルトなのですが…

次回に続く。