【完結】追放された聖女は隣国で…神王に愛され求婚される

第３章

ラハルト様の親友は最強冒険者

ジュビアから最強の方がやってまいりました！

ラハルト様がジュビアに留学していた時の大親友なんだそうです。

何と！絶対聖女アマンダ様の弟君なのだとか…

これは期待大ですね。

きっとラハルト様達を見つけだしてくれますよね？

私…離宮でシャロン様のお相手をしておりますの。

ややこしい事はお任せしといて、私達はお茶でも飲んでいるのがよいのよと言われましたので…

◇◇◇◇◇◇

「ジル…わざわざすまない！実は…」

ラハルト達が執務室から消えた事を伝える前神王。

「成程…神隠しのような現象ですね。私には時を戻す魔法は使えませんが…どうにかして見つけだすしかないですね…」

「頼むぞ！私はアヤツらがいない間の事務処理でもしているよ…」

◇◇◇◇◇

とりあえず…

この部屋に何かあるはずだよな？

隠し扉とかないのか？

執務室の探索を始めるジルだが…

飽きたらしい…

今日の依頼はどうやらジル向きではないようだ。

…ミディ呼んでパミラにシェルドを探してもらう方が早くないか？

ミディに念話をしてみると…

デイブとデート中らしいので、呼ぶのは諦めたようです。

細かい仕事苦手なんだけど…

姉上の方がこーゆーの得意分野じゃない？

姉上に探してもらう？

あっ…

ミディのじいさまに貰った便利グッズ使うか！

ジルはディオン様から貰った新サーチくんにラハルトを探してもらう事にした。

サーチくんのスイッチを入れて…

『何か御用ですか？』

「ヒトを探して欲しいんだが…出来るか？」

『どなたを探していますか？』

「アーライ神を探してくれ」

『アーライ神ですね？お待ち下さい！アーライ神は…魔界にいます！』

「魔界だと？」

『魔王城にいますよ？迎えに行きますか？』

「ちょっと待ってくれ！」

ジルは焦っていた。

魔王が復活してるとか…聞いてないぞ？

これ…やっぱ姉上にお願いした方がよくないか？　　

弱いつもりはないが魔王を倒す自信はないジルである。

サーチくんが正しいのか、ディオン様に連絡して…

それから、姉上を呼ぶか…

悩むな…

出来ればアマンダの力は借りたくないが…

ラハルト達が危ないなら話は別だからな…

魔王城にいるらしいラハルト達は無事なのか？

ラハルト達は誰に連れ去られたのか？

謎は深まる一方である。