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第3章
サプライズのつもりが…
しおりを挟む自好さんと見放ちゃんと無子で遊ぶことが少し珍しくなってきたある日、自好さんと見放ちゃんはシーシャをしに行くと言って終電ギリギリの駅前で帰ろうとしていた無子に伝えた。
無子はシーシャにいいイメージを持っていなかったので行くか悩んでいると、自好さんが、
「行きたくないなら来なければいい。」
と言った。
多分、無子がちょくちょく出す自分の時間を台無しにされた時の不機嫌な態度を見たくなかったからだろう。
だから無子は酔って少し足がおぼつかない2人を背に電車に乗り、家に帰った。
けど、一人暮らしで同い年の見放ちゃんの安否が不安でメッセージや自好さんのことが好きな男性とそのことで少し電話していると、すぐに自好さんからそのことについて電話が来た。
向こうからしたら余計なお世話で、過保護過ぎると言って自好さんと見放ちゃんに無子はキレられた。
その中で自好さんはそういう話をするなら私たちのことを知らない友達にしろと言ったので、無子は高校卒業しても繋がりがあった面倒ちゃんに話した。
けど、それから面倒ちゃんは連絡をくれなくなった。
きっと別世界の人になったとか思ってしまったのか、単に無子とのメッセージが面倒になってしまったのか。
それは面倒ちゃん本人しか知らないけれど、無子の友達がふわっと1人いなくなったのは事実。
無子はやっぱり“友達”という関係性を構築するのがど下手くそですぐに壊れる。
だからその次の日、自好さんと見放ちゃんに会うと昔されたいじめレベルの素っ気なさで会話をされて無子はもう2人との関係がだるくなった。
無子はそれで2人の関係も終わり、学校では1人でいいやと腹をくくっていると自好さんに名前を呼ばれたのでその場に行く。
「何?」
「『何?』じゃなくね?」
無子はその語尾の強い自好さんが嫌になる。
「なんで私たちに構うの?親じゃあるまいし。」
「そうだよ。そういうのうざったい。」
…はあ。
もういいって。
無子はそう思い、もういいと言って2人との会話を辞めてその場からいなくなろうとすると、自好さんが、
「ぶつかれよ。なんでぶつかってこないの?」
と、怒ってきた。
無子はその意味が分からずに困惑する。
だって、私が面倒くさいから2人はイラついてるんだよね?
だったら一緒にいないっていうのが賢明な考えじゃない?
「ぶつかる意味がなくない?」
無子は意味を見出せない喧嘩を早く終わらせたくて本音を伝える。
すると、見放ちゃんが、
「私にああいうメッセージ送らないで。無子は私のこと下に見てるんだろうけど、私も一応大人だから。」
と言った。
きっとここで2人との関係性を終わらせていれば、面倒くさい関係性を続けなくてよかったのかもしれない。
けど、初めての彼氏にも出会うことはなかった。
だから2人には夜遊びと女っぷりを教えてくれたことを感謝してるよ。
そんな脆い友情関係を繋ぎとめた無子は秋にちょっとした運命的な出会いをした。
環流 虹向/子宮が疼く愛が欲しい
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だから無子は酔って少し足がおぼつかない2人を背に電車に乗り、家に帰った。
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その中で自好さんはそういう話をするなら私たちのことを知らない友達にしろと言ったので、無子は高校卒業しても繋がりがあった面倒ちゃんに話した。
けど、それから面倒ちゃんは連絡をくれなくなった。
きっと別世界の人になったとか思ってしまったのか、単に無子とのメッセージが面倒になってしまったのか。
それは面倒ちゃん本人しか知らないけれど、無子の友達がふわっと1人いなくなったのは事実。
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だからその次の日、自好さんと見放ちゃんに会うと昔されたいじめレベルの素っ気なさで会話をされて無子はもう2人との関係がだるくなった。
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