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第3章

初依頼

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白くてふわふわフカフカなパミラ様の背中に乗って…

辺境の村にやってきましたよ!

雨乞いにも色々やり方があるのですが…

私の場合は枯れた大地の嘆きを天にお伝えする感じです。

お祈りする時はやはり白い衣装が身が引き締まる気がするので…

着替えて…

今からお祈りタイムに入ります!

◇◇◇◇

「ねぇねぇ、マリッサ!ヒルダはお祈りしている時はキリッとしてるね?」

「パミラ様…流石です!

その通りなんです!」

普段はおっとりしているヒルダなのですが…

お祈りしている時は別人なのですよ?


パミラとマリッサが見守る中…

無事に雨を降らせたヒルダは、マリッサとパミラに乗り…

王都のギルドへ帰還。

辺境の村では恵みの雨に感動する者達の姿があった。

その後、乾ききって荒れ果てた大地に…

植えてもいない穀物が一気に実り、驚きながらも…

聖女様…

有難うございます!と口々に叫びながら必死に収穫する村民達。

ヒルダのありあまる聖魔力と大地の女神の力が合わさって起きた奇跡であった。

ヒルダの初めての依頼は無事に終了した。

雨乞いの依頼の報酬を渡されたヒルダは、使い方がわからないのでそのままギルドバンクに預けておく事にした。

最初は、いらないと断ったのですが…

マリッサからお金は大事です!

いくらあっても困る事はありません!と言われ、もらう事にしたのだ。

次に受ける依頼は…

マリッサが気になっている呪われた屋敷の浄化に決定したようである。

ヒルダは無事に屋敷を浄化出来るのか?
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