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第3章
閑話◇聖女見習いエルザ
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カタレナの宝石と呼ばれていた皇女は…
アーライの大神殿で聖女見習いをしていました。
隣国の王子とカタレナから出奔したのはよいのですが…王子の言動がおかしかったので…
私を誰かに売ろうとしてる?
危険を感じたエリザベートは妖精に助けを求めて姿を隠しました。
何とか王子から逃げ、その後はアーライに辿り着き大神殿で聖女見習いを募集していたので、髪と瞳の色を妖精に変えてもらい、魔力量を調節する魔道具を使い、魔力を少くして、地方から出てきたばかりの聖女見習いの娘を装い大神殿で務めていたのです。
自分の事を誰も知らない場所での生活は心細いながらも、新鮮で毎日が楽しく、日に日に自分がカタレナの皇女だった事を忘れていくのでした。
聖女見習いの娘達は、みんな心が優しく何かワケアリな感じがするエルザの事をそっとしておいてくれました。
私はこのままここで生きよう!
今は毎日神に祈りを捧げる生活が私の生きがいなのです。
◇◇◇◇◇
大神殿にエリザベートを見に行ったヒルダは…
神秘的な美しさがある方だわ…あの方がラハルト様と婚約していたら…私…ラハルト様に見初められる事もなかったんだろうな…
運命って分からないなぁ…
それにしても、私の祖国の王族最低なんだけど…
エリザベート様と駆け落ちじゃなく、誘拐しようとしたみたいだし…
ありえない!とひとり怒っていたとか。
アーライの大神殿で聖女見習いをしていました。
隣国の王子とカタレナから出奔したのはよいのですが…王子の言動がおかしかったので…
私を誰かに売ろうとしてる?
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何とか王子から逃げ、その後はアーライに辿り着き大神殿で聖女見習いを募集していたので、髪と瞳の色を妖精に変えてもらい、魔力量を調節する魔道具を使い、魔力を少くして、地方から出てきたばかりの聖女見習いの娘を装い大神殿で務めていたのです。
自分の事を誰も知らない場所での生活は心細いながらも、新鮮で毎日が楽しく、日に日に自分がカタレナの皇女だった事を忘れていくのでした。
聖女見習いの娘達は、みんな心が優しく何かワケアリな感じがするエルザの事をそっとしておいてくれました。
私はこのままここで生きよう!
今は毎日神に祈りを捧げる生活が私の生きがいなのです。
◇◇◇◇◇
大神殿にエリザベートを見に行ったヒルダは…
神秘的な美しさがある方だわ…あの方がラハルト様と婚約していたら…私…ラハルト様に見初められる事もなかったんだろうな…
運命って分からないなぁ…
それにしても、私の祖国の王族最低なんだけど…
エリザベート様と駆け落ちじゃなく、誘拐しようとしたみたいだし…
ありえない!とひとり怒っていたとか。
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