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第3章

閑話◇カタレナ皇国

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*ラハルトがヒルダに出会う前、婚約していた姫のお話になります。


カタレナ皇国は森と湖に囲まれた妖精の国と呼ばれている。

アーライとの国境には海のように大きな湖がある。

妖精のすみかと呼ばれているその湖は常に凍っている。

湖の周りの森も妖精の森と呼ばれ聖域なので入るものはいない。

妖精王に招かれた者だけが入る事が出来るらしい。

って話なんだけど‥

カタレナの皇女であるエリザベートは妖精の愛し子と呼ばれていて生まれながらに妖精王の祝福を受けているので、幼少期からひとりで妖精の森に遊びに行っていたという。

エリザベートは覚えていないのだが、その頃に18になっても婚約者がいないなら妖精王と結婚すると約束したらしい。


◇◇◇◇◇◇

エリザベートside

転生前の記憶を取り戻す前の私は変わっている姫だったらしい。

お城の温室で育てている珍しい薔薇と話していたとか、噴水の中にいる精霊と仲良しだとか。

今回、アーライ神国に嫁ぐ事が決まったのも私の魔力が強いのと妖精王と水の精霊の加護があるからだ。

父からは、18になっても嫁いでない場合は妖精王の嫁になる事になっているからお願いだから隣国に嫁いでくれ!

妖精王と婚姻したらもうお前には会えなくなるからと泣いて懇願された。


私は別に妖精王の嫁になってもいいんだけどな。

妖精王は昔恋仲だったビクトリアと私が似ているから私を気に入ってるだけみたいだし。

ビクトリアっていうのはカタレナの初代皇帝の妹なんだけどね。

詳しい話は知らないけど、ビクトリアは妖精王と会えない間に流行り病で亡くなったんだって。

妖精王‥

今もビクトリアを想ってるなんて一途だよね。

最初から愛されないって分かってる婚姻よりは

政略とはいえ、これから恋愛になる可能性がある方がマシかな?



    
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