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第3章

恋のお話が聞きたくて

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シェルド様と親しくなった私はラハルト様の若き頃のお話を聞いて楽しんでる毎日だ。

今日は、ラハルト様の恋のお話をしてくれるというので、朝から楽しみにしてるんだけど…

私、そろそろシェルド様とお散歩してきますね!とお伝えしたら何故かラハルト様が一緒に来ちゃったのです。

これじゃ、秘密のお話が聞けない…

ラハルト様…空気読むって事を知ってくれないかな?と思いながらみんなで王宮の庭を散歩するのでした。

シェルド様から、四六時中くっついて回ると嫌がられるぞ?とからかわれながらも私から離れないラハルト様…


何かあったのでしょうか?
 
仲間外れになったみたいでつまらないとか?

ラハルト様の思考は私には理解不能です!


◇◇◇◇◇◇◇

仕方ないので今日はシェルド様の妹のお話をラハルト様と一緒に聞いてるよ。

シェルド様の妹が誘拐された事件をきっかけにラハルト様と出逢ったお話なんだけどね。

小さかったシェルド様が妹をたすける為にアーライからひとりぼっちで、ジュビアに留学してたラハルト様達に助けを求めに行った部分を聞いてるだけで…

泣いてしまいましたよ?

まだそんなに魔法も使えない小さな白もふ様が…

大切な双子の妹の為に頑張ったねシェルド様…

シェルド様の初めての冒険話を聞いてるうちに、ラハルト様の恋のお話の事をすっかり忘れていたのでした。




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