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第2章

晩餐会もしくは、報告会!

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お披露目用のメイクとドレスに包まれて素敵なレディに化けた私は、

ヒルダ様と晩餐会の行われる会場へ。

ミリア様とラレーヌ様が私を見てビックリしてますけど…

私…そんなに別人ですか?

私の隣の席が空いてますが…

まさか…お隣はジュリアーノ様?


◇◇◇◇◇

「今夜は嬉しい発表があると我が従兄から聞いたので、このような晩餐会を開く事になりました。  

内輪なので緊張せずに、楽しく寛いでもらいたい」

ラハルト様がそうおっしゃったせいか、マリッサは少しホッとしているみたい。

マリッサはお隣の席のジュリアーノ様と料理に入っているスパイスの話をしてるよ。  

ふたり…今日デートしたばかりなのに、馴染みすぎてない?

何だかマイペースでちょっと変わってるふたりだから合うのかも?

そんなふたりをミリア様とラレーヌ様が子供の参観日のお母さんみたいな雰囲気で見守っておりますよ。

何だか微笑ましいふたりだものね。

私とラハルト様も、ついついふたりに目がいってしまうんだけど?

デザートの季節のフルーツタルトと西瓜のジュレは料理長渾身の作なんだとか。

そのとっておきのデザートの前にジュリアーノ様からお話が…

「今日は私の為にお集まり頂き有難うございます!

アーライ神様のお導きにより、私に素敵な恋人が出来ましたので、お伝えしておきます。

ヒルダ様の侍女であるマリッサが私の恋人です!

これからのふたりの交際を温かく見守って下さい!

本日は本当に有難うございます!」

ジュリアーノ様…

マリッサを宜しくお願いいたします!

返品は不可ですからね??

料理長渾身のデザートを食べながら目が合ったジュリアーノ様にニッコリすると…

「マリッサの事は大切にしますからご安心を!」って!

キラキラの笑顔をふりまくジュリアーノ様は本当に眩しい程のイケメンぶりで、思わず見とれてしまったら

私の婚約者様がちょっぴり拗ねているようです。

私にはアナタだけなのに…

年上なのに可愛らしいラハルト様にキュンとしてしまいます!

西瓜のジュレがサッパリとして美味しいので感動しながら食べていると、

「お代わりがあるようだよ?食べるかい?」と私に気づかいをしてくれるのです。

私もマリッサもアーライに来て本当によかった!

ふたりとも素敵な運命の相手に出逢えたのですものね。

これが神のお導きって事なのかしらね?

突然、聖女を辞めさせられて理不尽な思いをしてアーライに亡命する事になった私に何も言わずに当たり前のように着いてきてくれたマリッサ。

いつも姉のように、優しく私を見守ってくれて、助けてくれているマリッサ。

私の世話を焼いていて、恋する暇もなかったマリッサに素敵な恋人が出来て本当に本当に…

私!嬉しいのです!

ヒルダ様が感動して泣いておられるので、次回に続きます!
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