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第2章

初デートは緊張します!

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学園が午前中で終わる日に、デートとあって

帰ってくるなり、同僚である侍女チームに捕まったマリッサは風呂場へ連行されていった。

ヒルダ様!助けて!と叫ぶマリッサに笑って手を振って自分はラハルトのいる執務室へ。

いつもと反対だわね。マリッサ健闘を祈るわ!と軽くデートの成功をお願いしておいた!

これで今日のデートはきっと盛り上がるはず?

◇◇◇◇

風呂場で全身磨かれたマリッサは何とかお願いして装飾控えめなドレスを着せてもらい、メイクも薄めにして下さい!と何度も頼んだ結果。

いつもよりは、よそ行きだが別人にはなっていない、上品で華やかな雰囲気になっている。

「「「「マリッサさん!素敵よ?」」」」

侍女チームも出来栄えに満足している。

「これでジュリアーノ様は益々マリッサさんを好きになるわよ!

さぁ。行ってらっしゃい。

今日の貴女はお姫様よ?」

侍女頭のメイさんが鏡の前で戸惑うマリッサを背中を押す。

ジュリアーノ様って、王宮騎士団のイケメン副団長様ですよね?


そんな方が何故私を?

何かの間違いでは?と思いながらも待ち合わせ場所の図書館へ向かうマリッサである。

図書館の入口では…

騎士団の正装でビシッと決めて何故か銀ぶちの眼鏡をかけているジュリアーノ様が警備中のように立っているので

通るヒト達は口々にお疲れ様です!と挨拶している。

ジュリアーノ様…

勤務外でも気合い入りすぎてます!

マリッサが駆け寄って行くと

「マリッサさん!無理を言って申し訳なかった」と頭を下げられたのでビックリしていると

「貴女とどうしても個人的に会いたくて、従兄特権を使ってラハルト様にお願いしたのです。

貴女から断られないように…

私はズルい男です!」と続けて懺悔された。

こんな目立つ人に目立つ場所で頭下げられたら私が悪女みたいだよね?

ジュリアーノ様のファンの方から地味に嫌がらせされたらどうしよ?と戸惑うマリッサである。

「あの…ジュリアーノ様?

ここは、目立ちますわ!

もう行きませんこと?」

ジュリアーノを促し、デートコースの最初である植物園へ向かった。

植物園には、様々な国から贈られた珍しい草木が沢山あり、ふたりは説明を読みながらゆっくりと楽しむ事が出来た。

ジュリアーノは博学で説明に書いていない効能や料理に使うと美味しいとか、花を染色に使うとか…

この花には毒があるが微量なら薬に使うとか…

マリッサが知らない知識を沢山教えてくれたので、マリッサはジュリアーノを見直していた。

ただのイケメンじゃないんだ!

インテリ眼鏡のイケメンだ!


これはジュリアーノファンの皆様に新情報としてお伝えしなくては!とひとり興奮していた。

マリッサ…

デートを楽しまないと!

デートの後半については、また明日に続く!
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