【完結】追放された聖女は隣国で…神王に愛され求婚される

第２章

最強なのは鈍感聖女

今日は、ミリア様もラレーヌ様もお休みなので私は退屈なのです。

お昼もひとりなのかな？

マリッサとクラウディア先生のとこ行こうかな？

そう思いながら、食堂に向かっていると

「ちょっと！待ちなさいよ！私を無視する気？」

後ろで何やら騒いでる人がいますよ？

誰に言ってるんだろ？と思いながら歩いていると

まだ後ろで何かしら聞こえる。

前方からマリッサとクラウディア先生が見えたので合流して

本日のオススメランチを頼んで席に着くと

「あんた一体何なの？私を無視するなんて！」と離れたところにいる知らない女性に怒鳴られたのだが、

最強に天然なヒルダなので、

「あの？無視するも何も、

私はあなたを知らないので挨拶のしようもありませんが？

どちら様ですか？

出来れば自己紹介お願いします！」

と彼女の怒りを気にする事もなく告げ。

食前の祈りを始めた。

ヒルダが祈る姿はまさに聖女で食堂は一瞬の後に聖域となった。

ヒルダ様を見守り隊に入っているクラスメート達は

生でお祈りする姿ヤバい！

生聖女様！！！と感動に震えていたという。

ヒルダが祈る姿に毒気を抜かれたライラ嬢だが

「何なの？

聖女に相応しくないから国外追放された女とアーライ神様が婚約するなんて意味がわからない」と呟いていたらしい。

ライラ嬢は、ヒルダにハッキリとした敵意を抱いているので

紅の魔女がヒルダに渡したお守りからはじかれ

ヒルダに近づく事は出来ないらしい。