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第2章

紅い髪の美女とウサギ獣人

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執務室でラハルト様とおやつタイム。

のんびりとお話しながら隣国から送られてきた水ようかんを頂いていましたら‥

何やら外が騒がしく、ラハルト様が確認すると

紅い神に赤い瞳の迫力美女とジュリちゃんより大きい白ウサギ獣人さんが‥

「アーライ神様!ご婚約おめでとうございます!これは、桜庵からのお祝いのお菓子です!マスターの名代で私が参りました」

「ラビ!久しぶりだな。最近は忙しくてそっちに行けなくてすまないな。ミディも元気にしていたか?」

白ウサギ獣人さんは、ジュリちゃんの婚約者さん!

ウサギマカロンの?

もっふり可愛い!

「そっちこそ元気にしてたのか?嫁さんにするのは、隣にいる可愛い子?

アリアより、年下だよな?

お前‥ロリコンだったとは‥」


紅い髪の女性に好きに言われてるけど、ラハルト様は笑ってるだけ。

彼女とは、どんな間柄?

気になる!

チラッとラハルト様を見ると‥

「ヒルダ?誤解しないでよ?ミディは私の従妹姫なんだよ。

今はジュビアに住んでる。

君が食べてる水ようかんを作ってるデイヴの奥さんで君より年上の娘がいるんだよ」

「‥今さらですがラハルト様はおいくつですの?」

◇◇◇◇

「ラビ!こっちは、少し時間がかかるからジュリに顔を見せてきてはどうだ?」

「はい。では、そのように」

ラビが出ていった後、ラハルトはヒルダに年齢についての説明をした。

王になってから年齢が凍結される事。

跡継ぎが決まるまでは王も王妃も年齢はそのままであること。

◇◇◇◇

「ヒルダこれを聞いて嫌になったかい?私と結婚すると後継者が確定するまでは、君は18のままと言うことになるんだ。隠していたつもりはないが‥

言い忘れていたよ。わざとじゃないからな?

「私‥ラハルト様と一緒なら大丈夫です!ずっと若いなんて‥嬉しい限りです」

「あの?おふたりさん?私を忘れてません?」

熱々なふたりに困惑気味なミディであった。

「忘れてたわ!ミディ悪いな」

「ヒルダさん?こんな男と結婚して大丈夫?」

「ミディ‥」

「私!ラハルト様が初恋なんです!初恋の方と結ばれるって素敵ですよね?」 


ヒルダからそう言われ、急に照れ出すラハルトを置いてきぼりにして

初恋で盛り上がるふたり。


早速意気投合したらしく、ジュビアに遊びにおいでと誘われていた。

ミディ‥ズルい!

私のヒルダなのに‥

ラハルトは拗ねながらラビが持ってきたお祝い用のお饅頭を食べている。

皮はもちもちであんこの甘さが最高!!

デイヴ殿が作る和菓子は何でこんなに美味しいのかな?

「あっ‥ラハルト様?ひとりで食べてる!」

ちょっと拗ねた顔も可愛いな!とヒルダを見て思う。

ラハルト様が甘々なんで‥胸焼けしないようにこの辺りで!

次回に続く!



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