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第1章
ざまぁしないと幸せになれませんか?
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婚約したばかりの可愛い可愛い婚約者が目の前で何やら悩んでおります。
きっと、私が想像もつかないような斜め上の事で悩んでいるに違いありません!
「愛しのヒルダ?さっきから何を悩んでいるのかな?
君の悩みは私の悩みと同じ!
さぁ!私に打ち明けたらいい!」
胸焼けしそうな甘い笑みを浮かべてヒルダ様に問いかけるラハルト様!
婚約者になった途端!
甘々なラハルト様なのです!
「ラハルト様?実は‥私、まだざまぁの途中なんです‥
ですから、きちんとざまぁが終わらないとモヤモヤして心から幸せになれない気がするのです!」
ラハルト様は何の話?と言わんばかりの顔で私を見ています。
「ざまぁって言うのは私みたいに国外追放とかされた場合に、別の国で幸せになるとか、最強になるとかして追放した相手を見返すって事なんです!」
「それなら、幸せになってるからざまぁは成功じゃないのかい?」
「それが‥私、国外追放してきた国王や第二王子がどんな方か知らないんです!この機会に一度お会いして追放してくれたおかげで幸せになれました!有り難うございます!とお伝えしたくて‥」
ヒルダ様‥
何故に追放した相手に感謝?
何かズレてますが‥
ヒルダ様らしくて、可愛いです!
流石、私の推しです!とひとり呟きマリッサ。
「わかった!私が彼らに会ってヒルダは私と結婚するから追放してくれた事を感謝する!って代わりに言ってくるよ。
あんなおかしな奴らに私の可愛いヒルダを会わせたくないから!
ヒルダは残念かもしれないけど、私がざまぁしてきてあげるからね?
今日は、無理だから明日ざまぁしてくるよ?
それでおしまいにしないかい?」
ラハルト様は眩しい笑顔で自分の提案をヒルダに伝えると‥
「流石ですわ!私‥顔も知らない人にどうやってざまぁしようか悩んでましたの。
ラハルト様が代わりにざまぁしてくれるなら助かります。
ちゃんと、ざまぁされました!って確認の書類貰って来て下さいね!
ミリア様とラレーヌ様にちゃんとざまぁしましたよ?ってお知らせしないといけないのです!」
真面目な顔でラハルトにお願いしてくる可愛い婚約者。
この人と結婚したら退屈する事は一生ないだろうな‥と思いながら
「わかったよ。ざまぁ証明書を貰ってくるから安心しなさい!」と可愛い婚約者に告げた。
彼女は嬉しそうに、
「そろそろお茶にしませんか?
私が今朝焼いたマロンクリームパイの味見をお願いしたいの。如何かしら?」
そう言いながら、紅茶を私の前に置いた。
彼女が王宮で暮らすようになり、私の仕事がはかどるので彼女の事を神を使いの聖女と呼んでいるらしい。
何か納得いかないけど、マロンクリームパイが美味しいからいいかな?
のんびりヒルダとお茶したいので‥
次回に続く!
きっと、私が想像もつかないような斜め上の事で悩んでいるに違いありません!
「愛しのヒルダ?さっきから何を悩んでいるのかな?
君の悩みは私の悩みと同じ!
さぁ!私に打ち明けたらいい!」
胸焼けしそうな甘い笑みを浮かべてヒルダ様に問いかけるラハルト様!
婚約者になった途端!
甘々なラハルト様なのです!
「ラハルト様?実は‥私、まだざまぁの途中なんです‥
ですから、きちんとざまぁが終わらないとモヤモヤして心から幸せになれない気がするのです!」
ラハルト様は何の話?と言わんばかりの顔で私を見ています。
「ざまぁって言うのは私みたいに国外追放とかされた場合に、別の国で幸せになるとか、最強になるとかして追放した相手を見返すって事なんです!」
「それなら、幸せになってるからざまぁは成功じゃないのかい?」
「それが‥私、国外追放してきた国王や第二王子がどんな方か知らないんです!この機会に一度お会いして追放してくれたおかげで幸せになれました!有り難うございます!とお伝えしたくて‥」
ヒルダ様‥
何故に追放した相手に感謝?
何かズレてますが‥
ヒルダ様らしくて、可愛いです!
流石、私の推しです!とひとり呟きマリッサ。
「わかった!私が彼らに会ってヒルダは私と結婚するから追放してくれた事を感謝する!って代わりに言ってくるよ。
あんなおかしな奴らに私の可愛いヒルダを会わせたくないから!
ヒルダは残念かもしれないけど、私がざまぁしてきてあげるからね?
今日は、無理だから明日ざまぁしてくるよ?
それでおしまいにしないかい?」
ラハルト様は眩しい笑顔で自分の提案をヒルダに伝えると‥
「流石ですわ!私‥顔も知らない人にどうやってざまぁしようか悩んでましたの。
ラハルト様が代わりにざまぁしてくれるなら助かります。
ちゃんと、ざまぁされました!って確認の書類貰って来て下さいね!
ミリア様とラレーヌ様にちゃんとざまぁしましたよ?ってお知らせしないといけないのです!」
真面目な顔でラハルトにお願いしてくる可愛い婚約者。
この人と結婚したら退屈する事は一生ないだろうな‥と思いながら
「わかったよ。ざまぁ証明書を貰ってくるから安心しなさい!」と可愛い婚約者に告げた。
彼女は嬉しそうに、
「そろそろお茶にしませんか?
私が今朝焼いたマロンクリームパイの味見をお願いしたいの。如何かしら?」
そう言いながら、紅茶を私の前に置いた。
彼女が王宮で暮らすようになり、私の仕事がはかどるので彼女の事を神を使いの聖女と呼んでいるらしい。
何か納得いかないけど、マロンクリームパイが美味しいからいいかな?
のんびりヒルダとお茶したいので‥
次回に続く!
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