【完結】追放された聖女は隣国で…神王に愛され求婚される

第１章

白薔薇の乙女は恋煩い

最近‥

ヒルダ様の様子がおかしいのです。

タメ息をつく、憂い顔には女の私でさえノックアウトされるような
色気すら感じます！


清純派だったヒルダ様は何処に？

先程も悩ましい顔で、

「ねぇ、マリッサ？ラハルト様はお忙しいのに私との時間を大切にしてくださるのよ。私からラハルト様に何か出来る事はないのかしらね？」

ヒルダ様が可愛い過ぎます！

尊い‥

流石‥わが主‥永遠に推せます！

これは‥アーライ神様が１発KOになっても仕方ないレベル！

恋するヒルダ様があまりに可愛らしいので学園では‥

ヒルダ様が麗し過ぎる！

清純派聖女からジョブチェンジヤバい！！

と噂になっているとか、いないとか‥

皆さんは、聖女から何にジョブチェンジさせるおつもりか？

ひとりひとり聞いてみたい気がしますね。

ちなみにうちの天然聖女様は未だにラハルト様がアーライ神様だと気づいておられません！

アーライ神様からは、面白いからこのまま黙っていようと言われ‥

敢えて、教える人はいないはずなのでヒルダ様が気づくまで‥

ラハルト様はアーライ神様に似ている方扱いなのです。

ヒルダ様がいつ気づくのか‥楽しみにしておられるアーライ神様はお茶目な方なのです。

◇◇◇◇◇

「ねぇ、マリッサ？私王宮で侍女見習いのアルバイトでもしようかしら？それでね。ラハルト様にお茶を淹れてあげたいなぁって‥」

この可愛い生き物を直ぐにアーライ神様に送りつけたい！とお茶目マリッサです。

もう嫁にもらってやってくれ！と心から願うだけです！

外堀埋めたり色々しているだろうアーライ神様にこの可愛さをお伝えしたい！と悶えるマリッサに‥


氷結王子ロラン様が冷たい視線を向けてます！

マリッサ！

凍らないうちに逃げないと‥

ヤンデレロラン様にヒルダ様が囚われないように‥

早く囲わないと‥

色々と危険ですからね？

聖騎士団の中にもヒルダ様の親衛隊が出来たらしく

ロレッタ様の兄上がご挨拶に来てました！

我らが白薔薇の乙女である貴女様を影ながら見守る事をお許し下さい！って頭下げたんだけど‥

ヒルダ様が、影じゃなく普通に見守って下さいませ！

私は皆様に守られている事を誇りに思います！

なんて言うものだから‥

シリウス様は号泣してましたよ？

ヒルダ様‥罪なお方ですね。

その時も背後から冷気が‥

尋常じゃない冷気に‥

怯えた私でした。

まさに氷結王子！

ロラン様は、シリウス様が苦手なようですね。

ロラン様の冷気を吹き飛ばせる炎魔法使いなところも気に入らないようです！

シリウス様は脳筋ですがハイスペックな聖騎士なのです。

恋する乙女化したヒルダ様が周りに与える影響が‥

あまりにヤバいので‥

１日でも早くアーライ神様の元に嫁いで欲しいと願う今日この頃です。

もうお付き合いとか、すっ飛ばしてプロポーズしたらいいんです！

マリッサが暴走しかけているので、次回に続く！