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第1章

魔獣肉は好きですか?

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私たちの臨時カテキョである氷結王子ロラン様が帰宅されましたよ!

夕食後に、ロラン先生と一緒に模擬試験するからね!

私!頑張ります!

マリッサは復活して暗記の続きをやってたんだけど‥

イケオジが足りない!

アーッ‥もう無理!って言うから、神殿にお使いに行ってもらったよ。

定期的にイケオジ補給しないと具合悪くなるんだって!

大変そうだね‥

私、特に推してる方いないから、どんな気持ちなのかわからないなぁ。

それよりも私は夕食が楽しみ!

ルイス様が美味しい魔獣肉をもらってきたって話だから‥

すっごく楽しみなんだ!

実家にいた時は近くに魔の森があったから魔獣肉は常に食卓に上がってたからね。

解体するのも得意だよ。

お肉かなりあるからバーベキューにしましょ!って

アデル様が!

私はお肉を串刺しにするお手伝いしてるよ。

地味な作業ってわりと好き!

ロランくんもお手伝いしてくれてるからあと少しでおしまい。

バーベキューの時って焼おにぎり食べたくなるんだけど‥ 

アーライッてお米食べる文化あるのかな?

ロランくんに聞いてみよ!

「ねぇ。ロランくん!バーベキューの時に焼きおにぎりって食べる?」

「そうですね。おにぎりを食べる事はありますが‥おにぎりを焼くって文化がそもそもアーライにはないですね。」 

「そうなの?美味しいのに‥じゃあ今日焼いてみてもいいかな?」

「いいと思いますよ。好きな物を好きなだけというのが我が家のスタイルですし!」

「じゃあ、おにぎりの用意からね。料理長にご飯頼まないと‥タレも作らないとね!」

「ヒルダさん‥楽しそうで良かった!」

「楽しいわよ!料理とか久しぶりなんだもの。神殿では食べる楽しみも無かったからねぇ‥」

「ヒルダさん…」

「ロランくん‥そんな顔しないで?ここに来てから毎日楽しいからね。前の事はもういいの。
ロランくんは、しょうゆとみそとどっちのタレがよい?」

「食べてみないとわかりませんので両方でお願いします」

「あらぁ‥おふたりさんたらお熱いわね!もう!結婚しちゃいなよ!」

「アデルさん‥私まだ年齢的に無理ですわ?大人びてますけどロランくんは8歳ですし‥」

「んっ?ロランが成人したら結婚してもいいって事?問題なのは年齢なんだよね?」

「ヒルダさんがよければ僕は全然構わないよ?ちょっと年上でも気にならないし‥ヒルダさんは好みのタイプだからね」

「あの‥私‥まだ結婚は考えてませんから!ロランくんの事は好ましく思っていますが‥」

「ヒルダちゃん!そのうち気が向いたらでいいからね!ロランはお買得だと思うよ。アーライ最年少魔道師にして、最強の男だから!」

親子での売り込みにタジタジになるヒルダ。

いつもなら助けてくれるマリッサは未だに帰宅していない‥

戸惑いながらおにぎりを大量生産するヒルダであった!

次回に続く!
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