【完結】追放された聖女は隣国で…神王に愛され求婚される

第１章

試験勉強は命がけ！

パトリス様と神職の愉快な仲間たちは、アーライの神殿で研修中でしばらく帰らないみたい！

一応‥パトリス様にパパからの伝言を伝えてもらったのだけど‥

パトリス様曰く‥

バラッド王国は滅ぼして、ディーン様が帝王になればよくないですか？　　

どうせ第一王子や王弟であるアレクシス様を担ぎ上げても荷が重いでしょう？

アーライの属国にしてもらうのもいいですね？

パトリス様が静かに怒ってます！

バラッド王国はもうダメみたいですよ？

風前の灯ってヤツ？

今後については、アーライ神様とうちのパパとパトリス様で決める事になったみたいなので

私とマリッサは、ロランくんとちょっとお勉強してきます。

ロラン先生‥

こわくないといいな‥

スパルタだったらどうしよ？

私‥

頑張ります！

◇◇◇◇

夕食後‥

ロランくんが作った力試しをやってみるふたり。

10分後‥

問題を必死に読んでも理解出来ずに項垂れるふたり‥

「あの‥おふたりってバカですか？このままじゃ試験に落ちますね！当日は僕が身代わり受験してもいいですよ？普通科と専門学科の試験日違いますから、何とかなるでしょ？」

「ダメよ！ロランくん‥不正は！」

「そうは言っても、おふたりの学力底辺なんで流石の僕もこれを3日でどうにかするのは無理かと‥」

「ロランくん！神学科の試験ってどうなのかな？これより難しいの？」

「神学科は特殊なんですよ。推薦文と面接と聖魔法の適性検査でほぼ決まりですね。筆記試験は免除される代わりに聖魔法を使って何かをする試験がありますね。」

「ねぇ。ロランくん！最初に神学科に入って途中から普通科に入るのは無理かな？」

「新しいパターンですね！それ考えつかなかったな‥ヒルダさん‥そこまでして普通科にこだわる理由は？」

「あのね。聖女って朝起きてからずっと寝るまで聖女様でいなきゃならないのよ。もう自分がどんな人間か忘れそうになる位に演技しないと私には無理だったから‥だからね。ただのヒルダになりたいの。」

「そうですか‥では、神学科から入って編入パターンで行きましょう！推薦文があればいけそうですね。ヒルダさんはとりあえずオッケーにしときましょうか。」

「ロランくん！私はどうしたらよい？魔法学科は特例はないの？」

「ないですね‥諦めて詰めこみましょう。マリッサさんの記憶力を増幅する位しかお手伝い出来ないです‥」

「記憶力はいいの！ただ何を覚えたらいいかわからなくて‥」

「それなら、過去の試験の問題と答えを丸暗記でいきましょう！明日までに用意しますから‥」

「はい！ロラン先生よろしくお願いします！」

明日からのスパルタにたえられるのかマリッサ！

次回に続く！