7 / 153
第1章
此処は何処?私は‥
しおりを挟む
起きたら天井がいつもと違う‥
あれ?
何かおかしい?
ベッドもやたら広いし‥
何か無駄にヒラヒラなこの服は?
朝起きたヒルダは戸惑っていた。
昨日の記憶がボンヤリしているのか、自分が今何処にいるのか理解していないようである。
「ヒルダ様。おはようございます。お加減はいかがです?」
「マリッサ!良かった!私、夢の中にいるんじゃないよね?」
「はい。夢ではありませんよ。此処は、アーライ神国のパトリス様の妹のアデル様のお屋敷ですからね。ヒルダ様は、昨日お疲れになって寝てしまいましたからね。さぁ。着替えましょうか?」
マリッサは、アデルが用意した可愛らしいワンピースを持ってきたのだが
ヒルダは、いつもの聖女の装いじゃないと落ち着かないと首を振る。
「ヒルダ様!アデル様がせっかくご用意されたのですから今朝はこれを着て頂かないと!アデル様がガッカリされますよ。私も侍女用のお仕着せで朝のご挨拶に伺いましたら、無理やりこのワンピースに着替えさせられましたからね。」
改めて見るとマリッサはいつものお仕着せではなく、シンプルで可愛らしい紺色に白いレースの縁取りのワンピースを着ている。
「マリッサ!似合ってるわ。落ち着きがあって上品で!アデル様はセンスがある方のようね」
「はい。アデル様からこちらのワンピースを是非ともヒルダ様にと渡されましたのでヒルダ様もお着替え下さい!」
白いふわふわした生地にパステルカラーで色とりどりの花が描かれた可愛らしいワンピースは、ヒルダの清楚な魅力を引き立てている。
ヒルダの腰まである美しいプラチナブロンドの髪を愛しげにブラッシングした後、編み込んでからハーフアップにするといつもの聖女仕様のメイクではなく
流行りにのった色使いの甘やかなメイクを施した。
「わぁ。マリッサ有り難う!このメイクだと違和感がないわ。これはバラッドの化粧品じゃないでしょ?」
「はい。昨夜、アデル様からアーライで流行しているメイク用品を一式頂きましたので早速ヒルダ様に使わせて頂いたのですよ。気に入りましたか?」
「ええ。私何だか普通の女の子みたいね。」
「ヒルダ様。ここでしばらく普通の女の子として暮らしなさいとパトリス様からお話がありまして、詳しい事は朝食の後にパトリス様からお話があると思いますよ。さぁ。皆様お待ちかねですから行きましょうか。」
マリッサに連れられて食堂に向かうヒルダは、心の中で‥
私、今更普通の女の子に戻れるの?と考えながらぼんやり歩いていて階段から落ちそうになり
マリッサから注意されている。
ヒルダ様‥
聖女の看板外したらぼんやりのうっかりさんらしい‥
そんなヒルダたちを食堂で待ち受けていたのは?
次回に続く!
あれ?
何かおかしい?
ベッドもやたら広いし‥
何か無駄にヒラヒラなこの服は?
朝起きたヒルダは戸惑っていた。
昨日の記憶がボンヤリしているのか、自分が今何処にいるのか理解していないようである。
「ヒルダ様。おはようございます。お加減はいかがです?」
「マリッサ!良かった!私、夢の中にいるんじゃないよね?」
「はい。夢ではありませんよ。此処は、アーライ神国のパトリス様の妹のアデル様のお屋敷ですからね。ヒルダ様は、昨日お疲れになって寝てしまいましたからね。さぁ。着替えましょうか?」
マリッサは、アデルが用意した可愛らしいワンピースを持ってきたのだが
ヒルダは、いつもの聖女の装いじゃないと落ち着かないと首を振る。
「ヒルダ様!アデル様がせっかくご用意されたのですから今朝はこれを着て頂かないと!アデル様がガッカリされますよ。私も侍女用のお仕着せで朝のご挨拶に伺いましたら、無理やりこのワンピースに着替えさせられましたからね。」
改めて見るとマリッサはいつものお仕着せではなく、シンプルで可愛らしい紺色に白いレースの縁取りのワンピースを着ている。
「マリッサ!似合ってるわ。落ち着きがあって上品で!アデル様はセンスがある方のようね」
「はい。アデル様からこちらのワンピースを是非ともヒルダ様にと渡されましたのでヒルダ様もお着替え下さい!」
白いふわふわした生地にパステルカラーで色とりどりの花が描かれた可愛らしいワンピースは、ヒルダの清楚な魅力を引き立てている。
ヒルダの腰まである美しいプラチナブロンドの髪を愛しげにブラッシングした後、編み込んでからハーフアップにするといつもの聖女仕様のメイクではなく
流行りにのった色使いの甘やかなメイクを施した。
「わぁ。マリッサ有り難う!このメイクだと違和感がないわ。これはバラッドの化粧品じゃないでしょ?」
「はい。昨夜、アデル様からアーライで流行しているメイク用品を一式頂きましたので早速ヒルダ様に使わせて頂いたのですよ。気に入りましたか?」
「ええ。私何だか普通の女の子みたいね。」
「ヒルダ様。ここでしばらく普通の女の子として暮らしなさいとパトリス様からお話がありまして、詳しい事は朝食の後にパトリス様からお話があると思いますよ。さぁ。皆様お待ちかねですから行きましょうか。」
マリッサに連れられて食堂に向かうヒルダは、心の中で‥
私、今更普通の女の子に戻れるの?と考えながらぼんやり歩いていて階段から落ちそうになり
マリッサから注意されている。
ヒルダ様‥
聖女の看板外したらぼんやりのうっかりさんらしい‥
そんなヒルダたちを食堂で待ち受けていたのは?
次回に続く!
0
お気に入りに追加
616
あなたにおすすめの小説

追放された回復術師は、なんでも『回復』できて万能でした
新緑あらた
ファンタジー
死闘の末、強敵の討伐クエストを達成した回復術師ヨシュアを待っていたのは、称賛の言葉ではなく、解雇通告だった。
「ヨシュア……てめえはクビだ」
ポーションを湯水のように使える最高位冒険者になった彼らは、今まで散々ポーションの代用品としてヨシュアを利用してきたのに、回復術師は不要だと考えて切り捨てることにしたのだ。
「ポーションの下位互換」とまで罵られて気落ちしていたヨシュアだったが、ブラックな労働をしいるあのパーティーから解放されて喜んでいる自分に気づく。
危機から救った辺境の地方領主の娘との出会いをきっかけに、彼の世界はどんどん広がっていく……。
一方、Sランク冒険者パーティーはクエストの未達成でどんどんランクを落としていく。
彼らは知らなかったのだ、ヨシュアが彼らの傷だけでなく、状態異常や武器の破損など、なんでも『回復』していたことを……。

お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26
婚約破棄されましたが、帝国皇女なので元婚約者は投獄します
けんゆう
ファンタジー
「お前のような下級貴族の養女など、もう不要だ!」
五年間、婚約者として尽くしてきたフィリップに、冷たく告げられたソフィア。
他の貴族たちからも嘲笑と罵倒を浴び、社交界から追放されかける。
だが、彼らは知らなかった――。
ソフィアは、ただの下級貴族の養女ではない。
そんな彼女の元に届いたのは、隣国からお兄様が、貿易利権を手土産にやってくる知らせ。
「フィリップ様、あなたが何を捨てたのかーー思い知らせて差し上げますわ!」
逆襲を決意し、華麗に着飾ってパーティーに乗り込んだソフィア。
「妹を侮辱しただと? 極刑にすべきはお前たちだ!」
ブチギレるお兄様。
貴族たちは青ざめ、王国は崩壊寸前!?
「ざまぁ」どころか 国家存亡の危機 に!?
果たしてソフィアはお兄様の暴走を止め、自由な未来を手に入れられるか?
「私の未来は、私が決めます!」
皇女の誇りをかけた逆転劇、ここに開幕!

妹から冷酷非情と恐れられる婚約者を押し付けられたけど、実は優しい男でした
平山和人
恋愛
伯爵令嬢のエレナは、生まれつき「加護」を持たず、そのせいで蔑まれながらも、国立魔法学校に奨学生として通っていた。そんなある日、義妹が「婚約者とは結婚したくない」と駄々をこねたせいで、代わりにエレナが婚約者へと差し出されることになったのだ。父親は可愛い妹を守るために、加護無しのエレナを犠牲にすることを選んだ。
しかし、エレナにとってそれはむしろ好都合だった。父や義妹とは縁を切りたかったし、家を出る絶好の機会でもある。そうして彼女は、恐れられる婚約者の元へと嫁ぐことを決意する。
その相手――レオン=フォン=ラインハルトは、王国最強の騎士にして、「雷帝」と称される男だった。彼の視線は稲妻のように鋭く、戦場では一切の情けをかけない苛烈な性格。敵だけでなく、味方からも恐れられている存在だった。
だが、エレナはレオンをまったく怖がらず、夫を支える妻として接し続けた。始めは拒絶していたレオンだが、彼女に心を開き始め、冷酷だった態度も少しずつ和らいでいく。そして、気づけば二人は愛し合うようになっていた。
【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。

S級冒険者の子どもが進む道
干支猫
ファンタジー
【12/26完結】
とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。
父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。
そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。
その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。
魔王とはいったい?
※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。
転生したけど平民でした!もふもふ達と楽しく暮らす予定です。
まゆら
ファンタジー
回収が出来ていないフラグがある中、一応完結しているというツッコミどころ満載な初めて書いたファンタジー小説です。
温かい気持ちでお読み頂けたら幸い至極であります。
異世界に転生したのはいいけど悪役令嬢とかヒロインとかになれなかった私。平民でチートもないらしい‥どうやったら楽しく異世界で暮らせますか?
魔力があるかはわかりませんが何故か神様から守護獣が遣わされたようです。
平民なんですがもしかして私って聖女候補?
脳筋美女と愛猫が繰り広げる行きあたりばったりファンタジー!なのか?
常に何処かで大食いバトルが開催中!
登場人物ほぼ甘党!
ファンタジー要素薄め!?かもしれない?
母ミレディアが実は隣国出身の聖女だとわかったので、私も聖女にならないか?とお誘いがくるとか、こないとか‥
◇◇◇◇
現在、ジュビア王国とアーライ神国のお話を見やすくなるよう改稿しております。
しばらくは、桜庵のお話が中心となりますが影の薄いヒロインを忘れないで下さい!
転生もふもふのスピンオフ!
アーライ神国のお話は、国外に追放された聖女は隣国で…
母ミレディアの娘時代のお話は、婚約破棄され国外追放になった姫は最強冒険者になり転生者の嫁になり溺愛される
こちらもよろしくお願いします。

ヒロインに躱されて落ちていく途中で悪役令嬢に転生したのを思い出しました。時遅く断罪・追放されて、冒険者になろうとしたら護衛騎士に馬鹿にされ
古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄され
恋愛
第二回ドリコムメディア大賞一次選考通過作品。
ドジな公爵令嬢キャサリンは憎き聖女を王宮の大階段から突き落とそうとして、躱されて、死のダイブをしてしまった。そして、その瞬間、前世の記憶を取り戻したのだ。
そして、黒服の神様にこの異世界小説の世界の中に悪役令嬢として転移させられたことを思い出したのだ。でも、こんな時に思いしてもどうするのよ! しかし、キャサリンは何とか、チートスキルを見つけ出して命だけはなんとか助かるのだ。しかし、それから断罪が始まってはかない抵抗をするも隣国に追放させられてしまう。
「でも、良いわ。私はこのチートスキルで隣国で冒険者として生きて行くのよ」そのキャサリンを白い目で見る護衛騎士との冒険者生活が今始まる。
冒険者がどんなものか全く知らない公爵令嬢とそれに仕方なしに付き合わされる最強騎士の恋愛物語になるはずです。でも、その騎士も訳アリで…。ハッピーエンドはお約束。毎日更新目指して頑張ります。
皆様のお陰でHOTランキング第4位になりました。有難うございます。
小説家になろう、カクヨムでも連載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる