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✽その日、マリアはラスボスに会った
聖女見習い達が結婚や婚約を理由に辞めていくのを目の当たりにし、少しずつ結婚を意識しだしたマリア。
そんなマリアを母のように心配するエリシアは、ちょっとした作戦を考えているようだ。
姉であるリリーアンとふたりで…
◇◇◇◇
「マリアは明日お休みでしょ?ちょっと頼まれてくれないかしら?」
「エリシア様どうされました?」
「明日、水晶宮の姉に届けて欲しい物があるのだけれどよいかしら?」
「王妃様にお届け物ですか?私がお使いで大丈夫でしょうか?王妃様にお会いするのは初めてなので…」
珍しく緊張するマリアである。
王妃リリーアン様と言えばエリシア様と並んで女性の憧れのかたまりのようなお方ですから仕方ないですね。
「大丈夫よ!姉は私がお気に入りのマリアに会ってみたいと前から言ってたの。丁度良い機会だから行ってきてね」
◇◇◇◇◇
翌日、エリシアからの頼まれものを持ちひとり水晶宮に向かうマリアは…緊張しているようだ。
生でリリーアン様に会えるのって凄い事ですものね…
緊張しても仕方ないわ。
自分を励ましながら、リリーアン付きの侍女と共に…
王妃の私室に入ると…
「やっと会えたわねマリア!」と抱きついてくる可愛らしい女性が…
ビックリし過ぎて無言になるマリアだが…
「可愛いわね!うちのバカ息子が惚れちゃうわけだわ…」と抱きついたまま、更にマリアを動揺させる言葉を放つのだった。
マリアはとうとうこの国のラスボスであるリリーアンと会ってしまったようだ。
しかも…かなり気に入られている。
これは…エリックの嫁じゃなくても近くに置きたくなる可能性大…
マリアに逃げ道は無くなった…
この国でリリーアンを止められる者は誰もいないのだから…
聖女見習い達が結婚や婚約を理由に辞めていくのを目の当たりにし、少しずつ結婚を意識しだしたマリア。
そんなマリアを母のように心配するエリシアは、ちょっとした作戦を考えているようだ。
姉であるリリーアンとふたりで…
◇◇◇◇
「マリアは明日お休みでしょ?ちょっと頼まれてくれないかしら?」
「エリシア様どうされました?」
「明日、水晶宮の姉に届けて欲しい物があるのだけれどよいかしら?」
「王妃様にお届け物ですか?私がお使いで大丈夫でしょうか?王妃様にお会いするのは初めてなので…」
珍しく緊張するマリアである。
王妃リリーアン様と言えばエリシア様と並んで女性の憧れのかたまりのようなお方ですから仕方ないですね。
「大丈夫よ!姉は私がお気に入りのマリアに会ってみたいと前から言ってたの。丁度良い機会だから行ってきてね」
◇◇◇◇◇
翌日、エリシアからの頼まれものを持ちひとり水晶宮に向かうマリアは…緊張しているようだ。
生でリリーアン様に会えるのって凄い事ですものね…
緊張しても仕方ないわ。
自分を励ましながら、リリーアン付きの侍女と共に…
王妃の私室に入ると…
「やっと会えたわねマリア!」と抱きついてくる可愛らしい女性が…
ビックリし過ぎて無言になるマリアだが…
「可愛いわね!うちのバカ息子が惚れちゃうわけだわ…」と抱きついたまま、更にマリアを動揺させる言葉を放つのだった。
マリアはとうとうこの国のラスボスであるリリーアンと会ってしまったようだ。
しかも…かなり気に入られている。
これは…エリックの嫁じゃなくても近くに置きたくなる可能性大…
マリアに逃げ道は無くなった…
この国でリリーアンを止められる者は誰もいないのだから…
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