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✽✽王妃リリーアンの取り扱いに悩む国王様
国王は困り果てていた。
王太子の不始末から婚約を解消されたローズマリーには、しばらく間を置いてから新たな婚約者候補を紹介しようと思っていたのに…
王妃からローズマリー嬢に申し訳ないから、エリックかエディアスの婚約者になる事を打診したいという旨の相談があったのだ。
その件に関しては、アンヌの婿としてリオンを貰い受けたいと先方に話を持ちかけたばかりなのに…
あっ!
リオンの件…
まだリリーに話していなかったのか…
これは不味い…
この話が漏れたら…
私はリリーからどやされるに違いない…
どうしたらよいのか?
それと…タダでさえシスコン気味であるリオンを刺激して、怒りを買うと王宮が消し飛ぶからやめてくれないかな?
リリーも一度言い出したら聞かないだろうし…どうしたものか…
しかも、アンヌの婿候補として隣国の第2王子がよいのではないか?と言ってきたのだが…
私としては、アンヌの婿にはリオン一択なので…
どうしたものかな…
隣国が我が国に政治的に介入するきっかけはなるべく与えたく無いのもあるし、
アンヌに欠けているモノを確実に埋めてくれる存在として、リオンを選んだわけなのだが…
リリーと話合う前に、アンヌと話すべきか?
先にエディアスとリオンを味方にしておかないと…
王宮が吹き飛ぶどころか、我が国が崩壊するかもしれないからな…
エディアスも、リオンに負けず劣らずシスコンでアンヌの事を溺愛しているから、あのふたりの天才魔導師を怒らせたら…
不味いのだよ!
リリーの怒りも恐ろしいが…
私に冷たくしたり、八つ当たりする程度なら我慢すれば何とかなる!
国を守る王としては、妻のご機嫌よりも…
国と国民の安全を守るのが1番だからな!
よし!
私は決めた!
リリーアンからしばらく冷遇されてもよいから…
リオンをアンヌの婿にするぞ!
その為にも…
隣国の王子が我が国の王室に入った場合の不利益についてをエディアス、リオンにプレゼンして、リオンに婿になる件を同意して貰うのだ。
これしかない!
リリーアンは、王太子の廃棄の件で心労が続いているだろうからしばらく療養兼ねて南区のリゾート地に保養に行ってもらう事にしよう。
リリーアンを説得するのは、口の上手いエディアスに頼むとしようか。
エディアスに借りを作るのは恐ろしいから魔導研究所を別棟に増築する件を餌にするしかないな。
駆け引きの材料も揃えたし、早速エディアスとリオンを呼び出さなければな…
それにしても…
国王とは孤独なモノだな。
家族とも駆け引きをしなくてはならないわけだからな…
私が選んだ道なのだから仕方ないのだけれど…
願わくば、次期王になるアンヌの周りには気を許せる腹心の部下がひとりでも出来ればよいのだが…
私のような孤独をアンヌには味あわせたくないものだな。
◇◇◇◇
私が若気の至りで異世界から来た聖女を運命の人だと思い、真実の愛に目覚めたとか馬鹿な事を言い出さなければ…
リリーアンとはお互いの腹の中を探り合いするような冷たい関係にならなかったはずだからな。
真実の愛とかいうまやかしにハマるのは…
ヤバいな…
エリックやエディアスにも真実の愛には気をつけろと言っておかないと…
これは人生の先輩としての務めであろうな。
国王は困り果てていた。
王太子の不始末から婚約を解消されたローズマリーには、しばらく間を置いてから新たな婚約者候補を紹介しようと思っていたのに…
王妃からローズマリー嬢に申し訳ないから、エリックかエディアスの婚約者になる事を打診したいという旨の相談があったのだ。
その件に関しては、アンヌの婿としてリオンを貰い受けたいと先方に話を持ちかけたばかりなのに…
あっ!
リオンの件…
まだリリーに話していなかったのか…
これは不味い…
この話が漏れたら…
私はリリーからどやされるに違いない…
どうしたらよいのか?
それと…タダでさえシスコン気味であるリオンを刺激して、怒りを買うと王宮が消し飛ぶからやめてくれないかな?
リリーも一度言い出したら聞かないだろうし…どうしたものか…
しかも、アンヌの婿候補として隣国の第2王子がよいのではないか?と言ってきたのだが…
私としては、アンヌの婿にはリオン一択なので…
どうしたものかな…
隣国が我が国に政治的に介入するきっかけはなるべく与えたく無いのもあるし、
アンヌに欠けているモノを確実に埋めてくれる存在として、リオンを選んだわけなのだが…
リリーと話合う前に、アンヌと話すべきか?
先にエディアスとリオンを味方にしておかないと…
王宮が吹き飛ぶどころか、我が国が崩壊するかもしれないからな…
エディアスも、リオンに負けず劣らずシスコンでアンヌの事を溺愛しているから、あのふたりの天才魔導師を怒らせたら…
不味いのだよ!
リリーの怒りも恐ろしいが…
私に冷たくしたり、八つ当たりする程度なら我慢すれば何とかなる!
国を守る王としては、妻のご機嫌よりも…
国と国民の安全を守るのが1番だからな!
よし!
私は決めた!
リリーアンからしばらく冷遇されてもよいから…
リオンをアンヌの婿にするぞ!
その為にも…
隣国の王子が我が国の王室に入った場合の不利益についてをエディアス、リオンにプレゼンして、リオンに婿になる件を同意して貰うのだ。
これしかない!
リリーアンは、王太子の廃棄の件で心労が続いているだろうからしばらく療養兼ねて南区のリゾート地に保養に行ってもらう事にしよう。
リリーアンを説得するのは、口の上手いエディアスに頼むとしようか。
エディアスに借りを作るのは恐ろしいから魔導研究所を別棟に増築する件を餌にするしかないな。
駆け引きの材料も揃えたし、早速エディアスとリオンを呼び出さなければな…
それにしても…
国王とは孤独なモノだな。
家族とも駆け引きをしなくてはならないわけだからな…
私が選んだ道なのだから仕方ないのだけれど…
願わくば、次期王になるアンヌの周りには気を許せる腹心の部下がひとりでも出来ればよいのだが…
私のような孤独をアンヌには味あわせたくないものだな。
◇◇◇◇
私が若気の至りで異世界から来た聖女を運命の人だと思い、真実の愛に目覚めたとか馬鹿な事を言い出さなければ…
リリーアンとはお互いの腹の中を探り合いするような冷たい関係にならなかったはずだからな。
真実の愛とかいうまやかしにハマるのは…
ヤバいな…
エリックやエディアスにも真実の愛には気をつけろと言っておかないと…
これは人生の先輩としての務めであろうな。
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