愛無き子供は最強の神に愛される

神月るあ

文字の大きさ
上 下
75 / 108
第終章 愛と心編

番外編 陰葉・陽葉の過去〜終〜

しおりを挟む
~神社近くの森~

陰陽師1「はあ、はあ…アイツら、どこ
行ったんだ」

陰陽師2「確か、この山に逃げた筈ですが…見当たりませんね」

愛梨沙父「はあ…なんでこんな事に」

夢華父「気にしても仕方ないでしょう。
今はとにかくあの子達を見つけなければ」

黒苑「君達、愛梨沙達を探してるのかい?」

陰陽師1「え?あ、ああ。そうなんだ」

陰陽師2「というか、いつからそこに…」

黒苑「まあまあ。で、愛梨沙達を探してるなら、私知ってるよ?」

陰陽師1「ほ、本当か⁈」

黒苑「ほんとほんと」

愛梨沙父「あ、あの子達は何処にいるんだ⁈」

黒苑「うえ」

陰陽師1「…はあ?どういう事だ!」

黒苑「はははっ!そんな顔しなくても
いいじゃない」

黒苑「あの子達は死んだ。だから、てんごくに行ったのさ」

陰陽師1「そ、そんな…」

黒苑「まあ、正確に言えば死んではないんだけど」

陰陽師1「どういう…?」

黒苑「あの子達はね、"愛梨沙"と"夢華"っていう、
名前を捨てた。名前がないってのは、半分死んでるのと変わらない」

黒苑「あの子達は私らの元で新しい名前で生きる。
そして…」

黒苑「お前らは、神殺害の現行犯で死ぬ」

陰陽師2「は…?なに、言って」

黒苑「冥土の土産だ。愛梨沙達が契約していた龍神は私。そして、あの子達は現人神あらひとがみの資格を得ている。神になる許可も一緒にね」

陰陽師1「神になる、だと…」

黒苑「そう。そして君らはあの子達の成長の
養分だ」

黒苑「霊力だけ残して、この世界から散れ」

ざくっ……

ーーーー☆ーーーー
~龍神楽土内、庭園~

黒苑「ただいま~」

魅白「ああ、おかえり~。で?ちゃんとやった?」

黒苑「私を誰だと思ってるの?勿論、完璧に
やったよ」

黒苑「

魅白「うん。で、その玉?は?」

黒苑「これはアイツらの霊力込みの魂。禍々しい
感情とか性格とかを取った後、二人に渡す」

黒苑「そうすれば、強化できる。それに、存在を
完全に消せるからね」

魅白「浄化は私も得意分野だし、手伝うよ?」

黒苑「そう?ならお願いしよっかなあ」

陰葉「あ、おかえりなさい。黒苑様」

黒苑「ああ。ただいま。体調は?」

陰葉「神ですし、崩すとかないんですけど…って、それ、血痕…ですよね?何処行ってたんです?」

黒苑「…気にしないで。多分、果物の色素でも
付いたんでしょ」

陰葉「なら、いいのですが…」

★ーーーー☆ーーーー★
~??~ ♢日瑠暗視点♢

「…ん」

「っう……頭、痛い……」

「なんで、床で寝てんの?私…」

陰葉「…起きたか?」

「頭がめっちゃ痛いけどね…」

「あれ…?陰葉に陽葉、そんな、目の色だったっけ」

陰葉「これは…お前が私らの過去を見て来たから
起こったことだ」

「どういうこと…?」
 
陰葉「元々の色は覚えてるか?」

「確か…陰葉が右目が白で、左目が黒」

「陽葉は、その反対だったよね?右目が黒、
左目が白」

陽葉「ええ。その通りです」

「でも、じゃあ、なんで…」

「陰葉は、白かった目が金色で、……陽葉は
黒かった目が水色になってるの...?」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

闇の錬金術師と三毛猫 ~全種類のポーションが製造可能になったので猫と共にお店でスローライフします~

桜井正宗
ファンタジー
Cランクの平凡な錬金術師・カイリは、宮廷錬金術師に憧れていた。 技術を磨くために大手ギルドに所属。 半年経つとギルドマスターから追放を言い渡された。 理由は、ポーションがまずくて回復力がないからだった。 孤独になったカイリは絶望の中で三毛猫・ヴァルハラと出会う。人語を話す不思議な猫だった。力を与えられ闇の錬金術師に生まれ変わった。 全種類のポーションが製造可能になってしまったのだ。 その力を活かしてお店を開くと、最高のポーションだと国中に広まった。ポーションは飛ぶように売れ、いつの間にかお金持ちに……! その噂を聞きつけた元ギルドも、もう一度やり直さないかとやって来るが――もう遅かった。 カイリは様々なポーションを製造して成り上がっていくのだった。 三毛猫と共に人生の勝ち組へ...!

大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです

飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。 だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。 勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し! そんなお話です。

30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。

ひさまま
ファンタジー
 前世で搾取されまくりだった私。  魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。  とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。  これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。  取り敢えず、明日は退職届けを出そう。  目指せ、快適異世界生活。  ぽちぽち更新します。  作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。  脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!

仁徳
ファンタジー
あらすじ リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。 彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。 ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。 途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。 ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。 彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。 リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。 一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。 そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。 これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!

少女漫画の当て馬女キャラに転生したけど、原作通りにはしません!

菜花
ファンタジー
亡くなったと思ったら、直前まで読んでいた漫画の中に転生した主人公。とあるキャラに成り代わっていることに気づくが、そのキャラは物凄く不遇なキャラだった……。カクヨム様でも投稿しています。

能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?

火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…? 24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?

本当の仲間ではないと勇者パーティから追放されたので、銀髪ケモミミ美少女と異世界でスローライフします。

なつめ猫
ファンタジー
田中一馬は、40歳のIT会社の社員として働いていた。 しかし、異世界ガルドランドに魔王を倒す勇者として召喚されてしまい容姿が17歳まで若返ってしまう。 探しにきた兵士に連れられ王城で、同郷の人間とパーティを組むことになる。 だが【勇者】の称号を持っていなかった一馬は、お荷物扱いにされてしまう。 ――ただアイテムボックスのスキルを持っていた事もあり勇者パーティの荷物持ちでパーティに参加することになるが……。 Sランク冒険者となった事で、田中一馬は仲間に殺されかける。 Sランク冒険者に与えられるアイテムボックスの袋。 それを手に入れるまで田中一馬は利用されていたのだった。 失意の内に意識を失った一馬の脳裏に ――チュートリアルが完了しました。 と、いうシステムメッセージが流れる。 それは、田中一馬が40歳まで独身のまま人生の半分を注ぎこんで鍛え上げたアルドガルド・オンラインの最強セーブデータを手に入れた瞬間であった!

処理中です...