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第終章 愛と心編
番外編 陰葉・陽葉の過去7
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~神社内~
それから、どうしてかあのおまじないを言えば
陰陽師は私らに近づいてこないし、私らは大っぴらに外に出かけれた。
「んん……」
黒「眠い?」
「少し、だけ…」
黒「なら寝なよ。私の膝に乗ってていいからさ」
「それは、恥ずかしいというか…」
黒「この冷たい床で寝るの~?」
「うっ…すみません」
「少しだけ、寝させてください…」
黒「うん。布団掛けてあげる」
「ありがとう、ございます…」
ーー☆ーー
~反対側、夢華視点~
「……っ」
白「どうしたの?貴方も寝たい?」
「あ、い、いえ…えっと、その……」
白「? なんか話したいことでもあるのかい?」
「あ、は、はい!そうなんです」
白「そうなの?なら話して?な~んでも聞いて
あげる!」
「実は…」
「私達、貴方様方に名前を考えて来たんです」
白「っ!」
「その…受け取ってくれますか?」
白「そう…ありがとう、夢華ちゃん。それで、
どんな名前を考えて来たの?」
「は、はい!私、貴方様にとても魅力があると、
思っていて」
「なので、魅力ある白い龍神で、"魅白"はどうかなって…」
白「…なるほどね」
「気に入りませんでしたか...?」
白「ううん、逆。凄く気に入ったよ」
魅白「じゃあ、今日から魅白と名乗ろうかな」
「あっ、ありがとうございます、魅白様!」
ーー☆ーー
~その一方、愛梨沙視点~
「あ…そうだった…」
黒「うん?どうしたの?」
「私、貴方様の名前を考えて来たんです」
黒「…名前?」
「はい。黒様と呼ぶのは、なんか違う気がして
しまって…」
「なので、名前を考えて来たんです…」
黒「…どんな?」
「この辺り、紫苑がかなり多いなと思ってたんです」
黒「言われれば、そうだね…」
「なので、紫苑の咲く地に座す黒い龍神で、"黒苑"はどうかなって」
「ど、どうでしょうか…?」
黒「ありがとう…名前をくれるなんて」
黒苑「なら、今日から黒苑と名乗ることにするよ」
黒苑「ありがとうね、愛梨沙ちゃん」
「は、はいっ!」
(よかった…ありがとうって、言ってもらえた)
(嬉しいな…神様に名前をあげれるなんて…)
ーーーー☆ーーーー
~龍神楽土~
優輝「……あと、少し」
紫苑「…本当だな。見積もって……二日か」
優輝「はあ…龍の加護、働かなきゃいいけど」
紫苑「アイツらに加護の渡し方をもう少し勉強
させとけばよかったな」
紫苑「まさか関わっただけで加護が渡されてる
なんて思わないだろうしな」
優輝「まあ、禁忌は犯したらもうそれまでだ」
優輝「さて、堕ちるまでの間、私らは監視役と
させてもらおうかな」
紫苑「そうだな」
それから、どうしてかあのおまじないを言えば
陰陽師は私らに近づいてこないし、私らは大っぴらに外に出かけれた。
「んん……」
黒「眠い?」
「少し、だけ…」
黒「なら寝なよ。私の膝に乗ってていいからさ」
「それは、恥ずかしいというか…」
黒「この冷たい床で寝るの~?」
「うっ…すみません」
「少しだけ、寝させてください…」
黒「うん。布団掛けてあげる」
「ありがとう、ございます…」
ーー☆ーー
~反対側、夢華視点~
「……っ」
白「どうしたの?貴方も寝たい?」
「あ、い、いえ…えっと、その……」
白「? なんか話したいことでもあるのかい?」
「あ、は、はい!そうなんです」
白「そうなの?なら話して?な~んでも聞いて
あげる!」
「実は…」
「私達、貴方様方に名前を考えて来たんです」
白「っ!」
「その…受け取ってくれますか?」
白「そう…ありがとう、夢華ちゃん。それで、
どんな名前を考えて来たの?」
「は、はい!私、貴方様にとても魅力があると、
思っていて」
「なので、魅力ある白い龍神で、"魅白"はどうかなって…」
白「…なるほどね」
「気に入りませんでしたか...?」
白「ううん、逆。凄く気に入ったよ」
魅白「じゃあ、今日から魅白と名乗ろうかな」
「あっ、ありがとうございます、魅白様!」
ーー☆ーー
~その一方、愛梨沙視点~
「あ…そうだった…」
黒「うん?どうしたの?」
「私、貴方様の名前を考えて来たんです」
黒「…名前?」
「はい。黒様と呼ぶのは、なんか違う気がして
しまって…」
「なので、名前を考えて来たんです…」
黒「…どんな?」
「この辺り、紫苑がかなり多いなと思ってたんです」
黒「言われれば、そうだね…」
「なので、紫苑の咲く地に座す黒い龍神で、"黒苑"はどうかなって」
「ど、どうでしょうか…?」
黒「ありがとう…名前をくれるなんて」
黒苑「なら、今日から黒苑と名乗ることにするよ」
黒苑「ありがとうね、愛梨沙ちゃん」
「は、はいっ!」
(よかった…ありがとうって、言ってもらえた)
(嬉しいな…神様に名前をあげれるなんて…)
ーーーー☆ーーーー
~龍神楽土~
優輝「……あと、少し」
紫苑「…本当だな。見積もって……二日か」
優輝「はあ…龍の加護、働かなきゃいいけど」
紫苑「アイツらに加護の渡し方をもう少し勉強
させとけばよかったな」
紫苑「まさか関わっただけで加護が渡されてる
なんて思わないだろうしな」
優輝「まあ、禁忌は犯したらもうそれまでだ」
優輝「さて、堕ちるまでの間、私らは監視役と
させてもらおうかな」
紫苑「そうだな」
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