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第終章 愛と心編
13話 過去か未来か
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~ダイニングルーム~
蒼羅「どうでした?」
「うん。人間だった私達よりずっと苦しい思いを
してるんだなって、感じちゃったな」
蒼羅「そうかもしれませんが、今は貴方がいます」
蒼羅「彼女らの部屋はいつ入っても大丈夫なようにしておきます」
蒼羅「気が向いたら行って、話してあげてください。私やフェルア様では治せない心の傷を治して
あげてください」
「...うん!わかった」
蒼羅「この後はどうします?」
「エレアス様に呼ばれてるから行かないとな」
蒼羅「そうでしたか!なら、早く帰ったほうがいいかもですね」
「うん。来たばっかりなのにごめんね」
蒼羅「いえ!会っていただけただけでも嬉しかったので」
ーーーー☆ーーーー
~広間~
「ふ~。着いたぁ~」
(昨日もだけど、飛ぶ体力がない...飛ぶ事と歩く事を同時に日常化しないとなぁ...)
エル「あれ?帰ってきたの?」
「え?ああはい。エレアス様に用事終わったら来いって言われて」
エル「ふ~ん...なら、日瑠暗ちゃん。こっち
おいで」
「え?はい…」
エル「多分、行くべきなのはここじゃない」
エル「龍神楽土に行きなさいな。エレアスはそこにいるよ。きっとね」
「…はい……?」
ーーーー☆ーーーー
~龍神楽土~
「…えっと?」
エレア「ああ。エルの言葉をちゃんと聞いたようでよかったよ」
「...」
エレア「まあ、呼び出した理由だけどな」
エレア「この時の石。覚えてるか?」
「え?ああ、それですか。…もしかして?」
エレア「ああそうだ。これで過去に行ってくると
いい」
「そんな簡単に行っていいんですか?なにか、
制約?とかあるんじゃ...?」
エレア「大丈夫だ。ただ、過去を見ているという
実感はないがな。第三者視点で無自覚に見ていると思え」
「戻ってこられますか...?」
エレア「戻れない事例としては、過去の世界で自分を認識してしまって、その"時"にずっといたいと思ってしまった奴はいたな」
「ええ…?本当に大丈夫ですか?」
「あと、どうしてここでやる必要が?」
エレア「誰の過去が入ってるかわからないってのが、ここに呼んだ理由だ」
「わからない...?」
エレア「本来の石なら誰の過去が入ってるのか。
もしくは時系列とか世界がどんな世界なのか。そういった情報は予め見れるんだ」
エレア「だが、これは見れない。となれば、可能性としてあるのは…」
エレア「この石に入った過去が、誰かの力によって
なかったことになった過去ということだ」
「それが、どう関わるんですか…」
エレア「過去から戻ってきたら暫くは記憶の整理で体験した過去の事を口走る事が多いんだ」
エレア「相手はその時に知らない過去を聞かされた。そしたら待ち受けるのは混乱と犯人探しだ」
エレア「それを防ぐ為、私の地下室で寝て、そして過去に行ってもらう」
「成程...私だけが行くんですか?」
エレア「そうだ。それに、多分だがこれには陰葉達の過去も入っているさ。知りたかった事が知れる
かもな?」
「…わかりました。気が変わらない内にやって
もらっていいですか?」
エレア「ああ。霊力を込めるのはお前だけどな」
「わかってますよ」
※あと一話挟んで過去編に入ります。誰の過去が
明かされるのかはお楽しみに。
蒼羅「どうでした?」
「うん。人間だった私達よりずっと苦しい思いを
してるんだなって、感じちゃったな」
蒼羅「そうかもしれませんが、今は貴方がいます」
蒼羅「彼女らの部屋はいつ入っても大丈夫なようにしておきます」
蒼羅「気が向いたら行って、話してあげてください。私やフェルア様では治せない心の傷を治して
あげてください」
「...うん!わかった」
蒼羅「この後はどうします?」
「エレアス様に呼ばれてるから行かないとな」
蒼羅「そうでしたか!なら、早く帰ったほうがいいかもですね」
「うん。来たばっかりなのにごめんね」
蒼羅「いえ!会っていただけただけでも嬉しかったので」
ーーーー☆ーーーー
~広間~
「ふ~。着いたぁ~」
(昨日もだけど、飛ぶ体力がない...飛ぶ事と歩く事を同時に日常化しないとなぁ...)
エル「あれ?帰ってきたの?」
「え?ああはい。エレアス様に用事終わったら来いって言われて」
エル「ふ~ん...なら、日瑠暗ちゃん。こっち
おいで」
「え?はい…」
エル「多分、行くべきなのはここじゃない」
エル「龍神楽土に行きなさいな。エレアスはそこにいるよ。きっとね」
「…はい……?」
ーーーー☆ーーーー
~龍神楽土~
「…えっと?」
エレア「ああ。エルの言葉をちゃんと聞いたようでよかったよ」
「...」
エレア「まあ、呼び出した理由だけどな」
エレア「この時の石。覚えてるか?」
「え?ああ、それですか。…もしかして?」
エレア「ああそうだ。これで過去に行ってくると
いい」
「そんな簡単に行っていいんですか?なにか、
制約?とかあるんじゃ...?」
エレア「大丈夫だ。ただ、過去を見ているという
実感はないがな。第三者視点で無自覚に見ていると思え」
「戻ってこられますか...?」
エレア「戻れない事例としては、過去の世界で自分を認識してしまって、その"時"にずっといたいと思ってしまった奴はいたな」
「ええ…?本当に大丈夫ですか?」
「あと、どうしてここでやる必要が?」
エレア「誰の過去が入ってるかわからないってのが、ここに呼んだ理由だ」
「わからない...?」
エレア「本来の石なら誰の過去が入ってるのか。
もしくは時系列とか世界がどんな世界なのか。そういった情報は予め見れるんだ」
エレア「だが、これは見れない。となれば、可能性としてあるのは…」
エレア「この石に入った過去が、誰かの力によって
なかったことになった過去ということだ」
「それが、どう関わるんですか…」
エレア「過去から戻ってきたら暫くは記憶の整理で体験した過去の事を口走る事が多いんだ」
エレア「相手はその時に知らない過去を聞かされた。そしたら待ち受けるのは混乱と犯人探しだ」
エレア「それを防ぐ為、私の地下室で寝て、そして過去に行ってもらう」
「成程...私だけが行くんですか?」
エレア「そうだ。それに、多分だがこれには陰葉達の過去も入っているさ。知りたかった事が知れる
かもな?」
「…わかりました。気が変わらない内にやって
もらっていいですか?」
エレア「ああ。霊力を込めるのはお前だけどな」
「わかってますよ」
※あと一話挟んで過去編に入ります。誰の過去が
明かされるのかはお楽しみに。
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