愛無き子供は最強の神に愛される

神月るあ

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第終章 愛と心編

2話 被害者

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~精神世界~

「ん?あ……」

陰葉「おはよう。調子はどうだ?」

「多分、大丈夫かな」

陰葉「はあ...そうか」

「…えっと、私、なんかやった?」

陰葉「お前な...」

陽葉「…はあ。もうほんと……」

「え、え?なに?本当に、私何やったの?」

陰葉「前に、感覚はお前と共有だって言っただろ」

陰葉「本体と接続を切れる時間は最大でも
1日なんだよ」

「...っ!ま、まさか?」

陰葉「はっきりと言いはしない。察せ」

「はい……申し訳ないです。本当」

陽葉「心が13歳なんて信じられないくらいですね」

「返す言葉もないです...」

陽葉「それでは、話は変わりますが」

「あ、変わるのね……」

陽葉「何か異論でも?」

「いえ。なにも...」

陽葉「では、今日はまず。貴方に覚醒した力に
ついて話しますね」

「うん。お願い」

陽葉「まず、貴方が睡眠薬入りのジュースを飲んで寝たのは覚えてますか?」

「うん。そういえば、なんか変なモニターみたい
なのが見えたんだけど...」

陽葉「それは特性、『冷視眼』というものなんです」

陽葉「効果は、[発現すると、頭を常に冷静に
保ち、目で見たものに隠されている情報を透視し
モニターのように写す事ができる]です」

「じゃあ、さっきのは、それが発現してたの?」

陽葉「ええ。おそらく、身体を重ねた事で霊力とか妖力を少し取り込んだのかもしれないですね」

陰葉「後は、まだ未覚醒だが才能の『式神』もだ」

「効果は、なんなの?」

陰葉「さあな。未覚醒な分、どれだけ強くなるのかまったくわからないんだ」

陰葉「一つ言えるのは、『形代』という紙にお前の
霊力を込めて、式神の召喚が可能という事だけだ」

「そ、そうなんだね」

陰葉「この精神世界もいずれもっと広くなる」

陰葉「だが、その世界を作るのはお前の役割だ」

陽葉「貴方は一つの世界を受け持つ神様なのです」

陽葉「頑張ってくださいね」

「え、あ、うん...」

ーーーー☆ーーーー
「……?」

あ...起きた、のか。
一つの世界を持つ神...もう何が何だか
神に変わったってだけで驚くべき事なのに、それ以外からの刺客が多すぎやしないかな...

「はあ...もう、わかんないよ」

また、暗くなりそう...存在意義...まあ、求めるだけ無駄か。
言っても、惚気しか返ってこないよね

「お風呂...入りたいな」

体はもう人間じゃないみたいだけど、風呂は
入りたい。
頼んでみよう。

「…え~っと」

エル「日瑠暗ちゃ~ん?起きてる?部屋、入って
いい?」

「あ、はい」

エル「体はどう、辛くない?」

「ええ。まあ、大丈夫ですよ」

「ああ。それで、何か私に用でしょうか?」

エル「ふふ。もうそろそろ、お風呂入りたいん
じゃないかと思ってね」

エル「入りに行かない?」

「い、いいんですか?なら、行きたいです!」

エル「ふふ。じゃあ、行こうか」

「はい!」




??「エル様...」
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