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第五章 幸福編

10話 秘密の部屋(R15)

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~次の日、エレアスの部屋~

「あの、で、この石なんですけど...」

エレア「……ああ。時の石で間違いないな」

エル「そうだね。で、日瑠暗ちゃんは寝てる時に
話しかけられて、起きたらこれがあったと」

「はい。言われた通り、霊力は込めてませんが...」

エレア「まあ、霊力を込めたら速攻で石の中にある時に飛んでっちゃうしな」

「飛んでっちゃう?それは、どういう...?」

エレア「あ~。どうせなら、説明しちゃうか」

エル「うん。どうせ、これからされる事を
考えちゃってるだろうしね?」

「...」

ーー☆ーー

エレア「まず、時の石ってのは、才能の中でも扱うのが難しい『時空』と『次元』を持つ必要が
あるんだ」

エレア「その二つの才能を持って初めて、時の石を作る準備がスタートするんだ」

エル「作るにはまず、『次元』であらゆるパラレル
ワールド含む全ての世界を渡って、石を作る元と
なる世界を決める」

エル「そしたら、『時空』で石に入れる歴史とその
期間を絞り、そして二つの才能に使う霊力と魔力を
石に入れ込んだ状態で『時の境界』に行って、
神聖霊力しんせいれいりょく』で固めれば完成」

「才能に使う霊力ってのは...?」

エレア「私らは才能を使用する時、少なからず霊力か魔力を消費してるんだ。本当に少ないけどな」

エレア「だけど、才能の中には一定の属性を持っている霊力か魔力しか受け入れないのもあるんだ」

エレア「その代表格が『次元』と『時空』だ」

エル「『次元』は光属性ひかりぞくせいの霊力、
『時空』は闇属性やみぞくせいの魔力が必要でね」

エル「だから、例え二つとも持っていても、その
属性を持っていなければ作れないのさ」

「...なんか、頭がごっちゃになってる...」

エル「後は『時の境界』と『神聖霊力』の説明も
あるけどね」

「すみません...それは後でお願いします」

「もう頭が働かないです...」

エル「そうだねえ。大丈夫だよ、これからは
働かせないで済むから」

「...//」

エレア「話終わったなら行くぞ」

「へ?えっと、何処へ?」

エレア「知らないのか?私らの部屋、地下室が
あるんだぞ?」

「えっ...?」

エレア「普通にここでやったら声が漏れるからな」

エレア「ヤル時は基本地下室だ。だから来い」

「...はい」

ーー☆ーー

「...いたって普通の寝室ですね」

エレア「何を想像してたか知らんが、普段から
寝室として使うんだからそりゃ普通だろ」

「ッ...」

エレア「そうだ。一つ聞きたいんだが」

「はい...?」

エレア「目隠しとか付けたいか?」

「へ? は、は?」

エレア「自分が喘いでいるのを自分の目で見るのが嫌かもだからな。一応聞いたんだが~、
必要ないか?」

「...いえ。目隠しもらっていいですか?」

エレア「…ああ。わかった」

エレア「よっと」

「っ...え?なんですか...」

エレア「ただ盲目効果を付けただけだ。失明とかはしないから安心しな」

エレア「じゃあ、寝転がれ。後は私らで好きに
やらせてもらう」

「...はい//」
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