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第五章 幸福編

3話 別方向からの答え

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~朝~

「……あ」

エレア「おはよう、日瑠暗。身体は大丈夫か?」

「…多分、大丈夫です」

エレア「そうか。午後になったら『龍神楽土りゅうじんらくど』に行くからな」

「それは...?」

エレア「龍神達が暮らす世界だな。龍神とか神獣は発情期というものがあるからな」

エレア「住む地域を分けないと龍達の貞操観念が
大変なことになるんだ」

「は、はあ...」

エレア「…まだ寝ぼけてるか?」

「...多分?」

エレア「ふ~ん?♡」

(あれ...私なんかやったかな...)

エレア「…ふ~(耳元)」

「ッ⁈//ぅあっ、ひ...」

エレア「起きたか?♡」

「は、はい...//」

(なんで、耳元で...//)

ーー☆ーー
~広間内~

エル「遅かったねえ~。なにかあった~?」

「...次煽ったら一ヶ月口聞きませんよ」

エル「それは困るねえ」

エル「で、黒苑に加護付けてもらうから龍神楽土
行こうか」

「話の展開が早い...」

エル「じゃあワープするね」

シュン!

ーーーー☆ーーーー
~龍神楽土~

黒苑「いらっしゃ~い」

魅白「待ってたよ~。日瑠暗ちゃん」

黒苑「それじゃあ、早速加護を付けちゃうね」

「...それって、えっと」

黒苑「...? どうしたの?」

「っ~//  媚薬的な効果、必要なんですよね...?」

黒苑「・・・え?」

エル「...」

黒苑「誰が言ったのか知らないけどね、『変調無効』は、あくまで持ち主に悪になる効果を無効化するのであって、普通に加護とかを付けるだけなら媚薬効果なんて付ける必要ないよ?」

魅白「そうそう。媚薬は単純に身体を疼かせるだけだから効いちゃうってだけだねえ。
ちなみに、睡眠系も状況によっては効いちゃうから
気を付けてね」

「・・・はあ、そうですか」

「なら、加護だけ付けてもらっていいですか?」

黒苑「はいよ~」

~加護付与中~

「...これでいいんですか?」

黒苑「うん。加護はちゃんとついてるよ」

黒苑「効果は、君が誰かと戦ったりした時、覚醒
しやすくするのと、万が一強制的な覚醒をしても
意識を保ってられる加護だね」

黒苑「副作用はないけど、最初は体が重く感じる
かもね」

「そうですか。ありがとうございます、黒苑様」

黒苑「ふふ。逃げたい時はいつでも来るといいよ」

魅白「そうだねえ。来たくなったら来るといいよ」

「そうですね。用事があるので、それ終わったら
行きますね」

「ね?エル様?」

エル「ははは...」

黒苑(は~ん?さては、変調無効の効果を
変えてたな?)

黒苑(差し詰め、媚薬効果付けないとダメとでも
言ってたんだろうなあ)

黒苑(性格悪いなあ。そこまでしなくとも、日瑠暗ちゃんは会話すればそれだけで愛してくれるくらいにはチョロいと思うけど)

黒苑(まあ、それはエル様達が辿り着かないと
いけない答えか)
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