上 下
40 / 76
第五章 幸福編

2話 情報量の暴力

しおりを挟む
~談話室~

エレア「なあ。記憶消してよかったのか?」

エル「ええ?消さないとダメでしょうよ」

エル「七皇帝神王全員、が可能とか
知られたら、ただでさえ距離あるのにもっと
開いちゃうよ」

エレア「だからと言って、その状態で抱く意味は
あったのか?」

エル「一応は私の従属でもある。黒苑達が手
出さないと決めた以上、私らで守らないとだしね」

エレア「...まあ、その考えには賛成だな」

エル「多分、明日には目覚めるから」

エル「そばにいてあげてね?」

エレア「言われなくとも。ずっといるさ」

ーーーー☆ーーーー
~日瑠暗の精神世界~

陰葉「まあ、話したいのはお前の種族に関する事と
エル様達の色々だな」

「は、はあ...」

陰葉「まず、ちょっと前。お前には種族が違うって話をしたよな?」

「そうだね。で、それがなんなの?」

陰葉「正確に言えば、種族は陰陽守護天龍のまま。
とあるものがプラスされている」

陽葉「それが、ベガ様も持っている、覚醒唯一神かくせいゆいいつしん
です」

「覚醒、唯一神?」

陽葉「貴方のように、手に『覚醒の印』が出ている神に問答無用でつくもう一つの種族名のようなものです」

陽葉「その状態では、才能や特性、種族の覚醒に
よる暴走が無くなり、最初からその力を扱うことが可能になるんです」

「えと、それは、どういう...」

陽葉「...黒苑様が持つ才能と同じような効果です」

陰葉「黒苑様は、『覚醒』という才能を持っている」

陰葉「これは自身、もしくはその周りに覚醒の力。
言うならば、パワーアップする為の力を与えて、本来出来ない覚醒を行わせる才能だ。そして、
覚醒による精神暴走を軽くしたりも出来るんだ」
「...?」

陰葉「多分、起きた後にお前に覚醒の補助をする為の加護を付けると思う」

陰葉「わかってると思うが、アレ系の効果がプラスでないと効かないからな?」

「なんで、そんな特性を持ってるの...?」

陰葉「元々は無かったけどな。黒苑様と契約した時、移ったって聞いてるけど、真実かはわからん」

「そう、ですか...」

陰葉「あと、もう一つ」

「なに...?もう頭がパンクしそうなほど情報
渡されてるけども...」

陰葉「黒苑様達はお前に手を出さないと決めてる」

陰葉「その分、エル様とエレアス様からの愛情が
多くなるのを理解しておけよ」

「え、は、うん...?」

陰葉「じゃあ、戻りな、なにかあったらこっちから話しかける」

陽葉「脳に霊力を纏わせれば私達とも会話が
できますので」

陽葉「多分、霊力の付与くらいなら簡単
でしょうし」

陽葉「では、また」

「あ、うん...」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

私はいけにえ

七辻ゆゆ
ファンタジー
「ねえ姉さん、どうせ生贄になって死ぬのに、どうしてご飯なんて食べるの? そんな良いものを食べたってどうせ無駄じゃない。ねえ、どうして食べてるの?」  ねっとりと息苦しくなるような声で妹が言う。  私はそうして、一緒に泣いてくれた妹がもう存在しないことを知ったのだ。 ****リハビリに書いたのですがダークすぎる感じになってしまって、暗いのが好きな方いらっしゃったらどうぞ。

プロクラトル

たくち
ファンタジー
1つの世界が作られた、「最後に残った物にこの世界を任せよう」 選ばれた7人の神は互いに使徒を生み出し、争いを始めた。 100年にも及ぶ戦争は決着がつかず、大規模な戦争により世界は崩壊の危機にあった。 「仕方ない世界を7つに分けようか」 神の1人が言った。長い戦いに疲弊していた7人の神は最後の力を使い世界を7つに分けルールを作った。 一、神本人同士では争わない 二、証を作り、7つの証を集めたものが勝者となる 三、証を集めるのは代行者が行い、7つ集めた者の願いを叶える 世界は崩壊を免れ、争いの火種は鎮火した。 しかし、1人の神だけは唯一の支配者となる事を諦めていなかった。 これは、願いを叶えるため代行者なり、神々への挑戦者となった1人の少年の物語。 【ご注意】 初めてのものになるので、読みづらかったり、変な所が出てきてしまうと思います。ご了承下さい。 感想や評価などしていただけたら嬉しいです それではよろしくお願いします。

僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?

闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。 しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。 幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。 お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。 しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。 『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』 さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。 〈念の為〉 稚拙→ちせつ 愚父→ぐふ ⚠︎注意⚠︎ 不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。

異世界に行ったら才能に満ち溢れていました

みずうし
ファンタジー
銀行に勤めるそこそこ頭はイイところ以外に取り柄のない23歳青山 零 は突如、自称神からの死亡宣言を受けた。そして気がついたら異世界。 異世界ではまるで別人のような体になった零だが、その体には類い稀なる才能が隠されていて....

異世界でお取り寄せ生活

マーチ・メイ
ファンタジー
異世界の魔力不足を補うため、年に数人が魔法を貰い渡り人として渡っていく、そんな世界である日、日本で普通に働いていた橋沼桜が選ばれた。 突然のことに驚く桜だったが、魔法を貰えると知りすぐさま快諾。 貰った魔法は、昔食べて美味しかったチョコレートをまた食べたいがためのお取り寄せ魔法。 意気揚々と異世界へ旅立ち、そして桜の異世界生活が始まる。 貰った魔法を満喫しつつ、異世界で知り合った人達と緩く、のんびりと異世界生活を楽しんでいたら、取り寄せ魔法でとんでもないことが起こり……!? そんな感じの話です。  のんびり緩い話が好きな人向け、恋愛要素は皆無です。 ※小説家になろう、カクヨムでも同時掲載しております。

「因縁の相手」

著恋凛
ファンタジー
“APO”それは日本にある、テロ組織の名前。今まで起こしたテロはもう数千件は超えている。 そしてテロ組織に対応する為に警察が作った局、対能力者撲滅局。それは人数は少ないが入っているのはエリートばかり。 この物語の主人公は、元殺人鬼で「レッドハンド」と言う異名で呼ばれていた。 突然「レッドハンド」のスマホに一通のメールが届いた。 「対能力者撲滅局にはいらない?」と。 この物語の行く末は誰にも分からない…… ※この物語はその場のノリで作った物です。 ※作者は国語の成績が2です。なので言葉の使い方や文がおかしい所があると思います。 ※警察の事など無知なのでそんな役職ねーよ、とかがあると思います。 それでもいいよって人は楽しんで行ってください。

メインをはれない私は、普通に令嬢やってます

かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・ だから、この世界での普通の令嬢になります! ↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・

【完結】6歳の王子は無自覚に兄を断罪する

土広真丘
ファンタジー
ノーザッツ王国の末の王子アーサーにはある悩みがあった。 異母兄のゴードン王子が婚約者にひどい対応をしているのだ。 その婚約者は、アーサーにも優しいマリーお姉様だった。 心を痛めながら、アーサーは「作文」を書く。 ※全2話。R15は念のため。ふんわりした世界観です。 前半はひらがなばかりで、読みにくいかもしれません。 主人公の年齢的に恋愛ではないかなと思ってファンタジーにしました。 小説家になろうに投稿したものを加筆修正しました。

処理中です...