愛無き子供は最強の神に愛される

神月るあ

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第四章 復讐と才能編

11話 無自覚の才能

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~エレアスの部屋(寝室)~

「……んん」

「…?ぁ、え?」

「なんで、エレアス様の部屋...?」

「っとりあえず、起きないと...」

「...? なんか、左腕が重い?違和感がある...?」

エレア「ああ。日瑠暗、起きたか」

「え?あ、はい」

エレア「ちょうどよかった。"それ"の説明
するから」

エレア「談話室に行くぞ」

「は、はい...」

ーー☆ーー
~談話室~

エル「ああ、来たね」

「えっと、はい...」

エル「じゃあ、今から説明するから」

エル「その手袋取ってみてくれる?」

「これ、結構長いですよね?感じる限り、第二関節のちょい下くらいまでありますけど...」

エル「まあ、それは今後も付けるしね」

エル「君の手に合うやつを創っといたよ」

「そ、そうですか」

「...(しゅるしゅる)」

「え...?なにこれ...アザ?」

エル「見たかい?それはね、『覚醒かくせいいん』というものさ」

エル「君の検査が終わった後、エレアスが手を
触ったら、アザが出てね」

エル「目が覚めたら話そうと思ってとりま、手袋を付けてもらったの」

「...」

エル「...そのアザ、というか紋章はね」

エル「特別な神にしかできないものなんだ」

エル「エレアス、説明よろしくね」

エレア「ああ。日瑠暗、よくわからないだろうが、頑張って聞いててくれ」

エレア「まず、その『覚醒の印』は文字通り、しるしだ」

エレア「で、なんの印かと言うと」

エレア「難しいと思うがな、お前の肉体が完全に神に変わった時から、お前の中にある力や特性等を
全て覚醒させた時、強さの差が最低で千倍に
なる"元の種族が神じゃない神"にのみ、現れる
紋章だ」

「...?えっと、え?」

エレア「さらに言うと、紋章が出たのはお前で
二人目だ」

「...二人目?一人目は...?」

エル「ベガだよ。あの子は元々、聖馬族せいばぞくの王女だったんだけど、能力が暴走して一族を殲滅しちゃってね」

エル「私が保護して、名字も変えた。それの
関係で、私の義妹にしたの」

エル「その後、何気なく腕を撫でたら…紋章が
出てね」

エレア「ああ。初めてみたからびっくりしたな」

「そ、そうなんですか...」

(なにも頭に入ってこない...)

(何が何だか、わからない...)

「あの、それで、わたしはどうすれば...?」

エレア「まあ、する事は一つだな」

エレア「日瑠暗、エル"達"と契約をしろ」

「へ?えっと、それは...?」

エレア「その方が紋章の効果も制御しやすく
なるだろうしな」

「でも、血がいるんじゃ...?」

エル「え?まあ、そうだけども...」

エル「何処で知ったの?」

「あ~...。聞いた、だけです」

エル「...まあいいや。今夜、私の部屋に来て」

エル「契約、しちゃうからさ」

「...はい」
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