愛無き子供は最強の神に愛される

神月るあ

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第四章 復讐と才能編

4話 才能開花

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~次の日、side水波~

「…ん……」

「え、と…何して、たんだっけ……?」

フェルア「起きた?」

「ッえぁ、は、はい…」

フェルア「ふふふ。なにが起こったか記憶は
消しといたから」

「っえ...?」

フェルア「気にしない方が身のためさ」

「……はい」

ーーーー☆ーーーー
「え……あれ?」

「本当、なにしてたんだ…?」

「え~っと、昨日は~……」

「日瑠暗達と、飛ぶ練習して、飲み物を飲んで……」

「記憶がない……」

「気にしないでおこう……うん、そうしよう」

ーーーー☆ーーーー
~side日瑠暗~

「あ~……」

エレア「どうした?まだ心残りでもあるのか?」

「...なんというか、修行の日々だなあって」

エレア「それはそうだな。まだ"才能開花"も
扱えないし、仕方ないさ」

「確か、今日はそれを教えてもらえるん
でしたよね?」

エレア「そうだな。広間でやると思うから
行くといい」

「え?エレアス様は行かないんですか?」

エレア「なんだ?いて欲しいのか?」

「ッ…。いえ。私だけで大丈夫です」

エレア「そうかそうか。頑張れよ~」

「はいはい……」

ーー☆ーー
~広間~

エル「よし、みんな居るね」

エル「それじゃあ、今日は"才能開花"を教えたい
んだけど...」

エル「日瑠暗ちゃん、こっち来てもらえる?」

「え?は、はい…」

(なんで私?)

エル「君は、みんなの中でも特に才能あるから」

エル「多分、言葉を発せば出来るはず」

エル「言葉は~~~ね」

エル「あと、ネックレスは外してね」

エル「じゃあ、言ってみて」

「っふう……」

才能開花さいのうかいか つぼみ

すう……(羽、角、尻尾が消える)

水波「っ! わあ!消えた!」

エル「うんうん。出来てるね」

「っ...」

(体は軽くなった...ネックレスを付けてる時と同じ)

エル「この技、『蕾』は羽とか角とかを仕舞って、
ぱっと見人間に見えるくらいまで姿を変える技」

エル「才能は変わらないけど、見た目がわかる
感じかな?」

エル「じゃあ、みんなもこんな感じで♪」

水波「ん~…。ねえ日瑠暗、なにかコツとか
ないの?」

「え?え、と……ごめん、わからない」

エル「才能の塊は違うねえ。でも、水波達も
同じはずだよ」

エル「まずは言ってみて。そしたら、世界が
導いてくれるから」

水波「……才能開花 蕾!」

すう……

水波「あ、出来た……」

「でも、耳とかは消えないんだね」

エル「そこら辺は力の調整次第だね。仕舞いたければ教えるけど、まあ、それは後だよね」

エル「復讐。やるんなら、明日にしな」

「…もちろん。明日にでも行くつもりでしたよ」

エル「…まあ、頑張りなよ。私らも手荒く扱った
従属の親や人達を許す気はないから」

「はい。心遣い感謝します、エル様」

エル(復讐はなにも生まない...それは違う)

エル(あの子達の場合、復讐は……)

エル(自身がどれだけ幸せか知らしめて、
思いっきり人を捨ててやることによる快感、
かな?)
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