愛無き子供は最強の神に愛される

神月るあ

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第四章 復讐と才能編

2話 痛みの変換先(R13)

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~次の日の夜~

(今更だけど、この身体...)

(見るからに龍って感じだよねえ...)

(なんか服も和風ワンピースって言うのかな?
それに変わってるし)

(でも、見た目は陰葉よりかも)

(黒髪に、黒に金色の差し色の角、
黒に膜が金色の羽が二対...)

「結構重い...」

(後で仕舞う方法教えてもらお...)

(それと、この尻尾だよねえ...)

(黒いけど、尻尾の先に濃い紫の玉?が付いてる...)

(なんなんだろ、これ...)

(というか、今気付いたけど...これって、
ケモ耳ってやつ?)

(耳が黒い下向きのケモ耳になってる...心なしか、聴力も上がったかも)

「今日、契約するんだっけ」

「痛いのは嫌だなあ」

エレアス「ふふっ。大丈夫だ、痛いのは
感じないさ」

「...あの」

エレアス「なんだ?」

「この羽とか、尻尾とか角とかどうにか
なりませんか?」

「重たいんですよ」

エレアス「そうか。なら、少し待ってな」

エレアス「ふう...よっっと」

「っ!え...?」

エレアス「今はこのネックレスを付けてな」

エレアス「そういう尻尾とかを仕舞えない奴らが
付けてる物だ」

「はい」

カチッ(留め具をつける)
すぅっ

「あ、体が軽くなった...」

エレアス「ならよかったよ。仕舞うのは明日にでも教えるさ」

エレアス「さて。じゃあ、これ飲め」

「...え?」

エレアス「いや、痛みを感じなくする薬だ」

エレアス「そんなに身構えなくていいだろ」

「...」

(黒苑様達の過去があるから信用できない...)

エレアス「そういや、お前って何歳だ?」

「へ?えっと…13ですかね」

エレアス「ふ~ん...」

(え?なになに、怖いんだけど…)

エレアス「なら、酔わせたら駄目か…」

「ッッ⁈ は⁈ 何しようとしてたんですか⁈」

エレアス「はははっ!冗談だ」

エレアス「さて、じゃあ飲んでもらおうかな」

(やっぱそうなるのか…)

(…不安しかないけど)

「ッ、仕方ない…」

ごくっ

「ッ⁈ あっま...」

「経験したことのない甘さだった...」

エレアス「…なら、"今度からは"控えめに
しとくか」

「え...?あ…//」

「はっ、は~、はあ~//」

エレアス「じゃあ、こっち来な。日瑠暗」

「っ、はい...//」

エレアス(元人間ではあるが、薬はちゃんと
効くのか)

エレアス(まあ、今は契約が先だな)

エレアス「それじゃあ、大人しくしてろよ」

「...ぅ、あ//」

ガブッ

「うっ、ぃ"あ"...//」

エレアス「...」

「っう、ッ...//」

エレアス「...よし。これで契約できたぞ」

「…え?」

エレアス「どうした?なにか気になる事でも
あるのか?」

「ぃ、いえ...//」

エレアス「お前はまだ未成年だ。でも、神の世界に未成年という概念が存在してると思うか?」

「どういう、意味ですか...?//」

エレアス「主に手を出されるのに、年齢は関係ないってことさ」

「...?」

エレアス「お前は寝てればいい。私が全部やって
やるから」

「...は、い……」


エル「...」

エル(明日は部屋に入らないようにしとこ)
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