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第三章 過去と狙い編
7話 信頼できる語り手
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~現在、梨花side~
「...」
黒苑「とまあ、そんな感じかな?」
「そんな、辛い経験をしてたんですね...」
黒苑「うん?まあね。でも、私らは今が楽しければいいからの理論で生きてるから」
「そういや、絶えない命ってのは...?」
黒苑「文字の通りさ。私らは不老不死さね」
魅白「そうだねえ。契約解除しない限り、
死なないし死ねないね」
「それは、生き地獄ってやつじゃ」
黒苑「うん?違うよ。私らには同じ環境下の人が
沢山いるから」
「そうですか...」
「陰葉達は、どうなんですか?」
黒苑「陰葉達もだよ。死なない」
黒苑「契約解除すれば死ねるけど、それは私らが
許さない」
「...」
(なんだっけこういうの...独占欲、とか?)
(でも、辛さが報われてるのは、良かったと
思えるなあ)
陰葉「...何の話ですか?」
黒苑「ああ、おかえり。いや、私らの過去を
話してただけ」
黒苑「どうせ今日は帰れないだろうしね」
陰葉「そうですか...」
「そういや。黒苑さんから聞いたけど、陰葉達も
元人間なの?」
陰葉「...」
陰葉「ごめんな。私ら、それに関しての記憶が
ないんだ」
陰葉「人間の時の記憶もないからわからなくてな」
「そう、なんだ」
陰葉「もし知りたいなら、『時の石』が必要だな」
陰葉「まあ、取りに行くなら私らとの契約が
必要だがな」
「あ、そうなんだね...」
陰葉「そうだ。黒苑様、話聞いてきましたよ」
黒苑「おお。じゃあさっそく聞かせて
もらおうかな?」
陰葉「はい。それが...」
陰葉「エル様方は、本が欲しいというより」
陰葉「本と契約する資格を持った少女が欲しいって感じだったらしいですね」
陰葉「で、もう暴力を振る気もないし、帰ってきて欲しいらしいですね」
「...欲しいってのは?」
陰葉「神の世界では割とあるぞ、欲しいって
表現方法」
「そうなの?」
「というか、少女って私の事だよね?」
陰葉「まあ、エレアス様達は基本従属に甘々だから大丈夫そうだけどな」
「甘々...?」
陰葉「それについては愛されてる側に聞きな」
「え...?」
陰葉「私らは黒苑様達の従属であって、エル様達の従属ではないんだよ」
陰葉「まあ、支えてはいるけどな」
「...」
黒苑「そうだねえ...エル様なら魅白。エレアス様
なら私に聞くのが一番かな?」
黒苑「なんなら、昔起きた事件も語れる」
「事件...?ここ、平和なんじゃ?」
黒苑「平和だよ?でも、主従間で起きたんだよ」
黒苑「暇だし、語ってあげよう」
「...」
黒苑「とまあ、そんな感じかな?」
「そんな、辛い経験をしてたんですね...」
黒苑「うん?まあね。でも、私らは今が楽しければいいからの理論で生きてるから」
「そういや、絶えない命ってのは...?」
黒苑「文字の通りさ。私らは不老不死さね」
魅白「そうだねえ。契約解除しない限り、
死なないし死ねないね」
「それは、生き地獄ってやつじゃ」
黒苑「うん?違うよ。私らには同じ環境下の人が
沢山いるから」
「そうですか...」
「陰葉達は、どうなんですか?」
黒苑「陰葉達もだよ。死なない」
黒苑「契約解除すれば死ねるけど、それは私らが
許さない」
「...」
(なんだっけこういうの...独占欲、とか?)
(でも、辛さが報われてるのは、良かったと
思えるなあ)
陰葉「...何の話ですか?」
黒苑「ああ、おかえり。いや、私らの過去を
話してただけ」
黒苑「どうせ今日は帰れないだろうしね」
陰葉「そうですか...」
「そういや。黒苑さんから聞いたけど、陰葉達も
元人間なの?」
陰葉「...」
陰葉「ごめんな。私ら、それに関しての記憶が
ないんだ」
陰葉「人間の時の記憶もないからわからなくてな」
「そう、なんだ」
陰葉「もし知りたいなら、『時の石』が必要だな」
陰葉「まあ、取りに行くなら私らとの契約が
必要だがな」
「あ、そうなんだね...」
陰葉「そうだ。黒苑様、話聞いてきましたよ」
黒苑「おお。じゃあさっそく聞かせて
もらおうかな?」
陰葉「はい。それが...」
陰葉「エル様方は、本が欲しいというより」
陰葉「本と契約する資格を持った少女が欲しいって感じだったらしいですね」
陰葉「で、もう暴力を振る気もないし、帰ってきて欲しいらしいですね」
「...欲しいってのは?」
陰葉「神の世界では割とあるぞ、欲しいって
表現方法」
「そうなの?」
「というか、少女って私の事だよね?」
陰葉「まあ、エレアス様達は基本従属に甘々だから大丈夫そうだけどな」
「甘々...?」
陰葉「それについては愛されてる側に聞きな」
「え...?」
陰葉「私らは黒苑様達の従属であって、エル様達の従属ではないんだよ」
陰葉「まあ、支えてはいるけどな」
「...」
黒苑「そうだねえ...エル様なら魅白。エレアス様
なら私に聞くのが一番かな?」
黒苑「なんなら、昔起きた事件も語れる」
「事件...?ここ、平和なんじゃ?」
黒苑「平和だよ?でも、主従間で起きたんだよ」
黒苑「暇だし、語ってあげよう」
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