上 下
18 / 74
第三章 過去と狙い編

1話 加護

しおりを挟む
陽葉「はあっ。見つけましたよ!」

「え?陽葉?なんでここに」

陽葉「いいから!今は逃げますよ!」

「え、は?」

エル「...」

エル「邪魔者は黙っててね」

陽葉「がっ...?」

バタッ

「ッ...?」

エル「さて。それじゃ、触ってくれる?」

「え、えと...」

(触ってもいいのか?)

(触っていいなら陽葉は入って来ないよね...)

「あ、あの。なにかあるんですか?」

エル「うん?別に何もないさ」

「...」

(嘘っぽい気がする)

(なんか、触ってはいけないような感覚がする...)

エル「触らないの?」

「え、ぁ...っ」

エル「まあ、陽葉が入って来たし疑うかもだけど」

エル「大丈夫さ。死なないし」

エル「力を体に入れるだけだよ」

「...本当に入れるだけなんですよね?」

エレアス「心配なら近くに居てやる」

エレアス「じゃ、触れ」

「...」

すっ(紋章に触れる)

「...ぅ、っあ」

(なにこれ...頭が、痛い、重たい...)

「ッ...」

シュン!

エル「っ?は、なんで」

エレアス「なんで、ワープした?」

エル「誰か...いや違う」

エル「本にそういう系の加護が付いてたんだ...」

エレアス「くそ。本も持って行かれたのは
想定外だな」

ーーーーーーーー
~???~

バタッ

黒苑「うん?ああ...」

「ッ...ぇ?」

黒苑「無事発動したみたいでよかったよ」

黒苑「まあ、事情は後で聞く」

黒苑「魅白、治療してあげて」

魅白「はいよ~。じっとしててね~」

ーーーーーーーー

黒苑「で、なにがあったの?」

魅白「まあ、命は狙われたんだろうけどね」

「本の契約をしてから陰葉達と契約すればいいと
言われて」

「それで、本と契約したら頭が重く、痛くなって...」

黒苑「成る程ね。まあ、暫くはここにいな」

黒苑「今外に出たら二の舞だから」

「は、はい...ありがとうございます」

黒苑「ふふ。いいのいいの」

黒苑「なるべく大人しくしててね?」

「あ、はい」

ーーーーーーーー

~城内~

奏「梨花~?どこ~?」

音空「おかしいな...一緒に寝たはずなのに」

奏「り~か~!どこ~?」

リーゼ「あらあら。愛し子の皆さん」

リーゼ「どうされましたか?」

奏「え?あ、えっと...」

リーゼ「...?リーゼですよ。で、なにか
ありましたか?」

奏「リーゼさん。それが...」

~説明中~

リーゼ「はあ。親友がいないと...」

リーゼ「でしたら、儀式の間にいるかもですね」

リーゼ「連れていきましょうか?」

奏「っ!お願いしていいですか?」

リーゼ「ええ。お二人で行きますか?」

音空「ええ。お願いします」

リーゼ「はい。捕まっててくださいね」

シュン!
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

生贄にされた先は、エロエロ神世界

雑煮
恋愛
村の習慣で50年に一度の生贄にされた少女。だが、少女を待っていたのはしではなくどエロい使命だった。

側妃ですか!? ありがとうございます!!

Ryo-k
ファンタジー
『側妃制度』 それは陛下のためにある制度では決してなかった。 ではだれのためにあるのか…… 「――ありがとうございます!!」

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

転生幼女の異世界冒険記〜自重?なにそれおいしいの?〜

MINAMI
ファンタジー
神の喧嘩に巻き込まれて死んでしまった お詫びということで沢山の チートをつけてもらってチートの塊になってしまう。 自重を知らない幼女は持ち前のハイスペックさで二度目の人生を謳歌する。

僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?

闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。 しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。 幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。 お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。 しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。 『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』 さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。 〈念の為〉 稚拙→ちせつ 愚父→ぐふ ⚠︎注意⚠︎ 不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。

神様との賭けに勝ったので、スキルを沢山貰えた件。

猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。突然足元に魔法陣が現れると、気付けば目の前には神を名乗る存在が居た。 そこで神は異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。 あれ?これもしかして頑張ったらもっと貰えるパターンでは? そこで彼は思った――もっと欲しい! 欲をかいた少年は神様に賭けをしないかと提案した。 神様とゲームをすることになった悠斗はその結果―― ※過去に投稿していたものを大きく加筆修正したものになります。

ねえ、今どんな気持ち?

かぜかおる
ファンタジー
アンナという1人の少女によって、私は第三王子の婚約者という地位も聖女の称号も奪われた 彼女はこの世界がゲームの世界と知っていて、裏ルートの攻略のために第三王子とその側近達を落としたみたい。 でも、あなたは真実を知らないみたいね ふんわり設定、口調迷子は許してください・・・

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

処理中です...