愛無き子供は最強の神に愛される

第二章 神の世界編

７話 神世界での生活

～城内、梨花達の部屋～

「ふう...」

奏「あれ？どっか行ってたの～？」

「まだ眠いなら寝てていいんじゃない？」

奏「そうかもだけど、心配になってさ」

「そっか。それはありがとね」

(これからどうしよう...)

(正直、命を狙われてるんだよね...)

(寝てた時とか、殺されるかも...)

(...あれ？私、いつから死にたくないと
思ってたの？)

(森にいた時は、死にたいと思いながら生きていた感じだったのに)

(いつから、こんな考え方になったの？)

奏「ねえ梨花。梨花は疲れてないの？」

奏「音空はずっと寝てるんだよ？」

「...少し、寝ようかな」

奏「そっか。その方が私も安心できるよ」

奏「にしても、ベッド凄いよねえ」

奏「よく絵本にあるような、キングサイズのベッドにカーテン付いてるし」

奏「快適すぎるくらいだよ。前が嫌われてた存在
とは思えないくらいだよ」

「そう、だね...」

コンコン

「っ？は～い！」

ガチャ

ベガ「あ、まだ起きてたんですね」

「え？まあ、はい」

ベガ「夜ご飯食べますよね？なにか希望とか
あります？」

「い、いえ！それより作ってくれるんですか？」

ベガ「ええ。私の力で作ります」

ベガ「その辺の栄養士が作るより栄養も
いいですよ？」

「そ、そうなんですね...」

奏「...食べたいもの、かあ」

奏「...肉料理、食べたいかも」

「なら、私もそれに合わせようかな」

ベガ「ふむ。でしたら、十分ほどお待ちを」

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～食事後～

「...久々だったなあ」

奏「そういや、起きてすぐご飯だったけど
大丈夫そう？」

音空「ん～...でも、もう眠いや」

奏「疲れが取れてないんだね」　

音空「そうかも。梨花は？大丈夫？」

「...でも、お風呂とか入ってないし」

音空「まあ、森にいた時は風呂なんて気にして
無かったわね」

ベガ「あ、食べ終わりましたか？」

音空「あ、ベガさん。お風呂とかってあります？」

ベガ「ああ。混浴でよければありますよ？」

音空「え...？」

ベガ「この世界、男性の神がいないんですよね」

ベガ「なので、混浴です」

ベガ「入りたいのでしたらご案内します」

音空「なら、お願いしていいですか？」

奏「あ、私も行きたい！」

「あ、二人が行くなら私も...！」

ベガ「ええ。では替えの服だけ持って
来てくださいね」

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～？？？～

エル「へえ～。いつもは興味なかったのに」

エレアス「なんか文句あるか？本を取り戻すんならそれが手っ取り早いだろ？」

エル「まあ、本だけで済めばいいけどねえ～」

エレアス「それはどういう意味だ？」

エル「さ～あね。盗んでから考えなよ」

エレアス「...」