上 下
8 / 86
第二章 神の世界編

1話 神達の街

しおりを挟む
ヒュウ~~...

「っ...」

(綺麗、だな。虹色に周りが光ってて...)

(虹のトンネルって、感じ)

奏「ねえ、まだ後どれくらいなの?」

水波「う~ん?あともうちょいだよ~」

陰葉「梨花も、もう少しだけ、掴んでてくれ」

「う、うん...」

パァッ

「っ、眩し...」

奏「ッ...?」

ーーーーーーーー

陰葉「ほら、目開けていいぞ」

「えっ...?っ?わぁあ!」

奏「なにこれ、街?」

水波「そう!ここは"クリスタル・ストリート"」

水波「お城までまっすぐ伸びる直線の道とお店が
立ち並ぶ場所さ!」

陰葉「ここの店は私らのような上位の神達も利用 する店が多いからな」

陰葉「だからか、ここにいる奴は"お気に入り"で
ある確率も高い」

「お気に入り?なんなの、それ」

陰葉「お気に入りってのは、私たちの7人の主から直接、従属としてスカウトされた神達のことだ」

陰葉「ここにいる私、陽葉、水波はそれだ」

「そうなんだ。じゃあ、権力とかは?」

水波「それ相応に高くなるよ!主によっては実質的な権力は上から3番目とかになるよ!」

奏「そんなに上がるんだ...」

水波「君たちも、権力はあるよ?」

奏「えっ?なんで?私ら、人間だよ?」

水波「僕らに保護されたってのは、主に保護されたってのと同じ意味!」

水波「だから、権力も高くなる」

水波「さらに、ここでは死なないから、多少は無茶も可能だよ」

奏「...無茶ってのは」

水波「あ、ほら!もう着くよ!」

ーーーーーーーー
~お城の大広間~

水波「はい、とうちゃ~く!さっ、降りてね!」

スタッ

奏「あ、ありがとう...」

陽奈「えっと、ありがとうございます...」

のの「ありがとうございました」

陽葉「いいんですよ、空を飛べない人もいますし」

陰葉「大丈夫だったか?」

「う、うん...」

(綺麗、すぎる...)

(虹色のシャンデリアに、それを映えさせる漆黒の壁...)

「この、壁は...?」

陽奈「本当だ、薄く光ってる...」

陰葉「ああ。それは光と色の加護がついた
特別な壁だ」

陰葉「触っても大丈夫だぞ?」

葵蘭「わあ...!」

のの「こんな技術、世界中何処にもないわよね...」

音空「これは、その...神の技術、なの?」

陽葉「ええ。人間では決して扱うことはできない
神だけの技術です」

葵蘭「神だけの、技術...」

のの「凄いわ...でも、人間が見たら奪ったり
しそうね...」

陽葉「それは安心してください。私達が連れて
こない限り、人間はここに来られませんから」

のの「そう、なのね...」

翠理「それじゃあ、話しもまとまっただろうし」

翠理「主達の間に案内するわ」

流羅「城内はかなり広いので、迷わないように
してくださいね」

「あ、わかった。気をつけるね」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

巻添え召喚されたので、引きこもりスローライフを希望します!

あきづきみなと
ファンタジー
階段から女の子が降ってきた!? 資料を抱えて歩いていた紗江は、階段から飛び下りてきた転校生に巻き込まれて転倒する。気がついたらその彼女と二人、全く知らない場所にいた。 そしてその場にいた人達は、聖女を召喚したのだという。 どちらが『聖女』なのか、と問われる前に転校生の少女が声をあげる。 「私、ガンバる!」 だったら私は帰してもらえない?ダメ? 聖女の扱いを他所に、巻き込まれた紗江が『食』を元に自分の居場所を見つける話。 スローライフまでは到達しなかったよ……。 緩いざまああり。 注意 いわゆる『キラキラネーム』への苦言というか、マイナス感情の描写があります。気にされる方には申し訳ありませんが、作中人物の説明には必要と考えました。

いきなり異世界って理不尽だ!

みーか
ファンタジー
 三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。   自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

異世界転生してしまったがさすがにこれはおかしい

増月ヒラナ
ファンタジー
不慮の事故により死んだ主人公 神田玲。 目覚めたら見知らぬ光景が広がっていた 3歳になるころ、母に催促されステータスを確認したところ いくらなんでもこれはおかしいだろ!

てめぇの所為だよ

章槻雅希
ファンタジー
王太子ウルリコは政略によって結ばれた婚約が気に食わなかった。それを隠そうともせずに臨んだ婚約者エウフェミアとの茶会で彼は自分ばかりが貧乏くじを引いたと彼女を責める。しかし、見事に返り討ちに遭うのだった。 『小説家になろう』様・『アルファポリス』様の重複投稿、自サイトにも掲載。

番だからと攫っておいて、番だと認めないと言われても。

七辻ゆゆ
ファンタジー
特に同情できないので、ルナは手段を選ばず帰国をめざすことにした。

『王家の面汚し』と呼ばれ帝国へ売られた王女ですが、普通に歓迎されました……

Ryo-k
ファンタジー
王宮で開かれた側妃主催のパーティーで婚約破棄を告げられたのは、アシュリー・クローネ第一王女。 優秀と言われているラビニア・クローネ第二王女と常に比較され続け、彼女は貴族たちからは『王家の面汚し』と呼ばれ疎まれていた。 そんな彼女は、帝国との交易の条件として、帝国に送られることになる。 しかしこの時は誰も予想していなかった。 この出来事が、王国の滅亡へのカウントダウンの始まりであることを…… アシュリーが帝国で、秘められていた才能を開花するのを…… ※この作品は「小説家になろう」でも掲載しています。

処理中です...