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第一章 迎え編
4話 認識の幻
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「ッ...?なにこれ」
奏「本当だ、更地になってる...」
葵蘭「でしょう?さっき訪れたら、こうなって
たんです...」
陽奈「近くに誰か住んでるのかな」
葵蘭「ですが、声も煙とかも見えないんですよ?」
音空「そうだね。人がこの近くに住んでるとは
考えにくい」
陽奈「なら、この現状はなんなの...?」
「...?この花、なんだろ」
奏「えっ?どれどれ?」
「これ。なんか薄い虹色っぽい...」
奏「本当だ。まるで、魔法の花みたいだよ」
「...綺麗」
ぷちっ(花をとる)
奏「あ、ちょっ!取らない方がいいんじゃ...!」
「...?」
「奏?陽奈?葵蘭?...」
葵蘭「え?どうしました?」
「何処にいるの?みんな...?」
葵蘭「梨花さん?私達は皆、ここにいますよ!」
「なんで...?もしかして、この花のせい?」
奏「梨花?梨花!」
がしっ!(肩を掴む)
「...っ?貴方、誰?」
奏「へっ...?」
スタスタ...
奏「あ、待って、梨花!」
陽奈「奏、待って」
奏「なんで?追いかけないと!」
葵蘭「そうですよ!なにかあったら...!」
陽奈「...?聞こえない...」
陽奈「みんなの声も、聞こえない。姿も
見えない...」
陽奈「なんで...?」
奏「え、は?あれ...?」
音空「ねえ!どうしたの?」
奏「花は、取ってないはず。なのに、なんで...」
奏「みんな、何処...?」
ーーーーーーーー
「なんで?みんな、何処?」
(この花を取ったせい?なの?)
(鬽渦者は、自然からも嫌われてるのかな...)
「...」
??「ああ!こんな所にいたのか」
「っえ...?」
??「なんだ?その花がなにかしたと思ったのか?」
??「別にその花はなにもしてない」
??「まあ、魔法の花だからな。多少魔力に
侵されて色々変わってるように見えたりはする」
「っ、それより、誰、なの?」
??「...?私の姿は見えてないのか?」
「なにも見えてないよ。私の前には真っ暗な森が あるだけ」
??「そう、か。なら、少し待ってくれ」
??「よっっと。これで見えてるか?」
「え?何処...?ぁ、えっ?」
??「ははっ!随分な顔だな」
「それ、なに?羽に、角?」
??「そうだなあ...。説明するのも、なんだかなあ」
??「そうだ。名前言ってなかったな」
陰葉「私は陰葉。一応、龍神だ。」
「龍神?そんなの、いるの...?」
陰葉「実際、目の前にいるだろ」
「嘘、じゃないの?」
陰葉「ああ。これは幻でもなんでもない」
陰葉「私は確かにここに存在している」
「じゃあ、なんで私のところに来たの...?」
陰葉「お前らは神に愛される特性を持つ人間」
陰葉「愛神者だから、迎えに来たんだ」
「え...」
奏「本当だ、更地になってる...」
葵蘭「でしょう?さっき訪れたら、こうなって
たんです...」
陽奈「近くに誰か住んでるのかな」
葵蘭「ですが、声も煙とかも見えないんですよ?」
音空「そうだね。人がこの近くに住んでるとは
考えにくい」
陽奈「なら、この現状はなんなの...?」
「...?この花、なんだろ」
奏「えっ?どれどれ?」
「これ。なんか薄い虹色っぽい...」
奏「本当だ。まるで、魔法の花みたいだよ」
「...綺麗」
ぷちっ(花をとる)
奏「あ、ちょっ!取らない方がいいんじゃ...!」
「...?」
「奏?陽奈?葵蘭?...」
葵蘭「え?どうしました?」
「何処にいるの?みんな...?」
葵蘭「梨花さん?私達は皆、ここにいますよ!」
「なんで...?もしかして、この花のせい?」
奏「梨花?梨花!」
がしっ!(肩を掴む)
「...っ?貴方、誰?」
奏「へっ...?」
スタスタ...
奏「あ、待って、梨花!」
陽奈「奏、待って」
奏「なんで?追いかけないと!」
葵蘭「そうですよ!なにかあったら...!」
陽奈「...?聞こえない...」
陽奈「みんなの声も、聞こえない。姿も
見えない...」
陽奈「なんで...?」
奏「え、は?あれ...?」
音空「ねえ!どうしたの?」
奏「花は、取ってないはず。なのに、なんで...」
奏「みんな、何処...?」
ーーーーーーーー
「なんで?みんな、何処?」
(この花を取ったせい?なの?)
(鬽渦者は、自然からも嫌われてるのかな...)
「...」
??「ああ!こんな所にいたのか」
「っえ...?」
??「なんだ?その花がなにかしたと思ったのか?」
??「別にその花はなにもしてない」
??「まあ、魔法の花だからな。多少魔力に
侵されて色々変わってるように見えたりはする」
「っ、それより、誰、なの?」
??「...?私の姿は見えてないのか?」
「なにも見えてないよ。私の前には真っ暗な森が あるだけ」
??「そう、か。なら、少し待ってくれ」
??「よっっと。これで見えてるか?」
「え?何処...?ぁ、えっ?」
??「ははっ!随分な顔だな」
「それ、なに?羽に、角?」
??「そうだなあ...。説明するのも、なんだかなあ」
??「そうだ。名前言ってなかったな」
陰葉「私は陰葉。一応、龍神だ。」
「龍神?そんなの、いるの...?」
陰葉「実際、目の前にいるだろ」
「嘘、じゃないの?」
陰葉「ああ。これは幻でもなんでもない」
陰葉「私は確かにここに存在している」
「じゃあ、なんで私のところに来たの...?」
陰葉「お前らは神に愛される特性を持つ人間」
陰葉「愛神者だから、迎えに来たんだ」
「え...」
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