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4話 優しき魔女
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バシャッ
「...人は、居ないね」
ぽすっ(地面に体を置く)
キラキラ...
「はあ。これからどうすれば...」
ルア「おや?早いねえ。予定とかなかったの?」
「まあ、はい。わりかし暇ですね」
ルア「そっか。...待って。その珊瑚って」
「え?ああ、お土産に持ってきたんですが...」
ルア「ほ、本当に⁈いいの?」
「え、ええ」
ルア「わぁあ!これなら、もっと術を
磨けるよ!」
ルア「ありがとう、ニーラ!」
「...はい!」
ーーーーーーーー
「...あ、そうです!で、こうですね!」
ルア「ほえ~。やっぱ難しいや」
「そういえば、なんで水属性の魔法を練習
してるんですか?」
ルア「僕は、錬金術師だから」
「っ...?」
ルア「だけど、錬金術で誰かを殺したり、可哀想な思いはさせたくない」
ルア「だけど、犠牲なしで錬金術を使うのなら全ての属性を扱えなきゃいけなくて...」
ルア「だから、ね。こうやって、教えて
もらってるの」
ルア「いつか、犠牲無しの錬金術を扱えるように」
「...」
(この人は、お父様。いや違う、王様が話していた錬金術師なのだろうか)
(だとしても、人魚を狙うどころか犠牲なしの錬金術を目指すなんて)
(ルアさんが、そんな悪い人には見えない)
ルア「どうしたの?なにか困り事?」
「ぁ、いいえ。なんでも...」
ルア「そうなの?なにかあったら言ってよ?」
ルア「僕に出来ることなら手伝うから」
「はい。ありがとうございます...」
(やっぱり、ルアさんはいい魔女さんだ)
(きっと人魚を狙うってのも、ガセだったんだろう)
ーーーーーーーー
~夕方~
ルア「ふぅ~。もう魔力が空っぽだよ~」
ルア「ニーラは?大丈夫なの?」
「あ、はい。私は、かなり魔力ありますから」
ルア「昨日魔女を知ったばっかだったのに、
随分だねえ」
「ぁ...私の家には本が沢山あるので」
ルア「...ねえ、もしかしてだけどさ」
ルア「ニーラ、家を追い出されでもしたの?」
「ッ...」
ルア「大当たりって感じかな?」
ルア「行くところないなら、僕の家に来る?」
ルア「食べ物もあるから、さ!」
「...」
(...いいのかな。警戒するべき存在だし)
(もし、寝てる間になんかあったら...)
(いや。もし来たのなら、水魔法で殺して仕舞えばいいや)
「なら、お願いしてもいいですか?」
ルア「うん!じゃあ、案内するよ!」
「...人は、居ないね」
ぽすっ(地面に体を置く)
キラキラ...
「はあ。これからどうすれば...」
ルア「おや?早いねえ。予定とかなかったの?」
「まあ、はい。わりかし暇ですね」
ルア「そっか。...待って。その珊瑚って」
「え?ああ、お土産に持ってきたんですが...」
ルア「ほ、本当に⁈いいの?」
「え、ええ」
ルア「わぁあ!これなら、もっと術を
磨けるよ!」
ルア「ありがとう、ニーラ!」
「...はい!」
ーーーーーーーー
「...あ、そうです!で、こうですね!」
ルア「ほえ~。やっぱ難しいや」
「そういえば、なんで水属性の魔法を練習
してるんですか?」
ルア「僕は、錬金術師だから」
「っ...?」
ルア「だけど、錬金術で誰かを殺したり、可哀想な思いはさせたくない」
ルア「だけど、犠牲なしで錬金術を使うのなら全ての属性を扱えなきゃいけなくて...」
ルア「だから、ね。こうやって、教えて
もらってるの」
ルア「いつか、犠牲無しの錬金術を扱えるように」
「...」
(この人は、お父様。いや違う、王様が話していた錬金術師なのだろうか)
(だとしても、人魚を狙うどころか犠牲なしの錬金術を目指すなんて)
(ルアさんが、そんな悪い人には見えない)
ルア「どうしたの?なにか困り事?」
「ぁ、いいえ。なんでも...」
ルア「そうなの?なにかあったら言ってよ?」
ルア「僕に出来ることなら手伝うから」
「はい。ありがとうございます...」
(やっぱり、ルアさんはいい魔女さんだ)
(きっと人魚を狙うってのも、ガセだったんだろう)
ーーーーーーーー
~夕方~
ルア「ふぅ~。もう魔力が空っぽだよ~」
ルア「ニーラは?大丈夫なの?」
「あ、はい。私は、かなり魔力ありますから」
ルア「昨日魔女を知ったばっかだったのに、
随分だねえ」
「ぁ...私の家には本が沢山あるので」
ルア「...ねえ、もしかしてだけどさ」
ルア「ニーラ、家を追い出されでもしたの?」
「ッ...」
ルア「大当たりって感じかな?」
ルア「行くところないなら、僕の家に来る?」
ルア「食べ物もあるから、さ!」
「...」
(...いいのかな。警戒するべき存在だし)
(もし、寝てる間になんかあったら...)
(いや。もし来たのなら、水魔法で殺して仕舞えばいいや)
「なら、お願いしてもいいですか?」
ルア「うん!じゃあ、案内するよ!」
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