俺はプロラノベ作家なのだが青春ラブコメが書けない～茨城県で萌え萌えな青春ラブコメが書けないだろうか？俺は恋人と鮟鱇鍋を食べたい ～

二章

第２６話◆◇◆磯原・リュボスラーヴァ・舞香視点◆◇◆

　ぜーはーぜーはーぜーはー

大急ぎで笠間城から駆け下りたが当然バイクに勝てるわけもなく、遅れて参道に出た。
参道脇の有料駐車場には先ほど見たサイドカー付きバイクが止まっていた。
行先は間違いなく笠間稲荷神社。
だけど、姿が見えない。　
茨城太郎萌左衛門先生を完全に見失った。
Ｔｗｉｔｔｅｒにもツイートはない。
スマートフォンを片手に辺りをキョロキョロあたりを見回す。
仕方がない、奥の手、裏追跡アプリを起動としようとしたとき、茨城太郎萌左衛門先生のツイートを知らせる通知が。

【商売繁盛の神様に引き続き刊行が成功しますようにとお参りに来てます。その前にお昼です。飯テロwwwこれが『私のおいなりさんだー』www】

と、きつねうどんと、おいなりさんの写真が載ったツイートの通知。

くっ、間違いなく近くにいるはずなんだけどな。
だけど今から店に入ったら間違いなく入れ違いになる。
そうなっては意味がない。
リュックに入ったゼリー状栄養補給を取り出し一気に吸い、美味しそうなご飯を我慢して先回りを決意した。

笠間稲荷神社の山門をくぐった。