幼なじみの男の子は男らしい女の子で女っぽい幼なじみは男でした

常陸之介寛浩☆第4回歴史時代小説読者賞

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第四章  真実

4-2

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結果は翌々日、貼り出された。

一位  神峰時見
二位  袋田龍輝
三位  磐城広巳
四位  二島千陽

勿論、俺たちのグループ順位ではなく、学年ランキング。

「はぁ?ミーって頭良かったのか?なんか今人生で一番の敗北感を味わっている気がする・・・・・・」

廊下に貼り出された順位を見て、思わず言葉に出すと、後ろにいたヒロが、

「ミーちゃん、もっと上の学校も余裕だったんだけど、ここをあえて選んだんだよ」

「なぁ~高校までどこ行くとか約束した覚えはないぞ?」

「あははははっ、確かに幼稚園生でどこの高校に行くとかは約束していないよ。ただ単に家が近いからだよ。でもね、ミーちゃん降霊術使って、リュウちゃん達がどこに行くか占ってたよ」

「こわっ」

「偶然なんだろうけどね、あれそう言えばチーちゃんは?」

「机に突っ伏しているよ。ひたすら暗記の一夜漬けをしたらしくて、頭の中で徳川歴代将軍が整列して行進してるってさっ」

「あはははははっ、家康さん先頭かな?」

そんなくだらない会話をしていると後ろには、貼り出された成績表を見るために同学年生徒が集まっていた。

振り向いて教室に戻ろうとすると、その人だかりはモーゼが海を割ったかのように進む先が開かれた。

そして、また視線をひしひしと感じた。

格好で目立っている俺たち4人のグループが、上位を独占してしまったのだから、そうなるだろうな。

奇異を見る目は、『どうして私は、俺は、こんなふざけた格好のやつらに負けたんだ?』

そう目が言っているようで少しだけ、すっきりとする。

って、ミーに負けたのが釈然としないが。

アニメや、漫画やラノベに出てくるゴスロリキャラは、補習地獄と戦う戦士なはずだろうに。
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