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第二章 学校生活
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「クックックックックックッ、汝か?我に会いたいと申す者は?くるしゅうない」
放課後、隣のクラスに千陽に無理矢理手を引かれ連れて行かれると、綺麗な顔に傷出来なくて良かったと言いたくなる磐城広巳と、その隣に変なのがいた。
小鳩ちゃん?那月先生具現化?
ゴスロリのふんわりした服に、無理矢理ブレザー?しかも、そのブレザーには黒いレースのフリフが付けられている。
間違いなく絶賛厨二病発症中ですよね?
こじらせて、慢性厨二病症候群になっていますよね?
尻まで長い強いウエーブがかった黒髪が面妖なオーラを出しているようだ。
ストレートにしたら地面に届くんじゃないか?
目はコンタクトで左右違う色をしている。
磐城広巳と並ぶと姉妹に見える。
磐城広巳は俺の泳ぐ目を見て察してあげてって苦笑いするなよ。
「なんだか幼稚園の時、友達だったらしいな」
「汝、だったらしいなとはどういうことだ?我との契約を覚えていないというのか?」
フリフリとした扇子まで出して口元を隠した。
「俺なんか約束したっけ?ってか、時見?も、俺の事覚えているのかよ?」
「覚えているぞ、漆黒の勇者よ」
「誰だよ、それ!」
「汝だ」
俺たちの空間が突如マグロの冷凍庫か?ひたちなかの海浜公園にある南極体験極寒アトラクションみたいなのあったよな?そのくらい冷え込んだ。
今、遠足か?
寒さを出すのは名前に反して千陽の視線だった。
お前は暖かな日差しを千人に届けろよ。
「いたいいたいいたい、なんでつねるんだよ千陽」
俺の余っている脇腹の肉をつねる千陽、それを磐城広巳は憧れの眼差しで見ていた。
その視線はなにか間違っているぞ。
「良いなぁ~そうやって男友達とじゃれ合うの。僕なかなか出来なくて」
そりゃ~お前がしたら、その男は前屈みになりそうだよ。勘違いして惚れちまうよ。
「クックックックックックッ我とするか?」
「女の子のお肉なんてつかめないよ~」
抵抗を見せる磐城広巳をよそに千陽はニンマリしてゴスロリ女子の脇腹をつまんだ。
「痛い、痛い、痛い、我、下僕の分際でなにをする」
「誰が下僕よ!」
千陽はその言葉でゴスロリ女子の後ろに回って胸をわしづかみにして揉む揉む揉む。
「この憎たらしいおっぱいお化けが、なんでこんなに成長した。俺にも半分よこせ」
ブレザーに隠された胸は大きいらしい、ゴクリ。
「こらなにをする・・・・・・やめろ・・・・・・やめて・・・・・・だめっ、だめっ、駄目だよチーちゃん、これ以上はだめ、あっ」
「可愛い声で鳴きやがる」
ん???
「ん?な~んか名前だけ思い出してきたぞ?ミーか?なんか、俺はそんな風に呼んでいたお人形抱えた女の子いたよな?」
「そうだと言っておろうに!主の顔を見忘れおって」
「暴れん坊将軍ですか?って、その横にいつもいたヒロか?」
ゴスロリ女子ミーの言葉を借りるなら記憶の奥底に封印されし記憶が今、解き放たれる。
「なんだ、覚えてくれたんじゃん僕のこと」
「あんとき確か隣にいたのは丸坊主小僧だったような?」
お人形を抱えた物静かな女の子ミーと、そのおままごとに付き合わされていた丸坊主の男の子ヒロを思い出す。
「名前と外見くらいだぞ、覚えているのは」
「それでも僕のこと覚えていてくれて嬉しいよ」
女の子っぽく指を組んでうるうるした目で見るのやめて。
それを縄張りを侵され怒る秋田犬のように牙を見せて、うなり声を上げそうにキツい目で見ている千陽が恐い。
「我が勇者よ、よくぞ思い出した」
「なぁ~ずっとこうなのか?」
ヒロに聞くとうんうんと頷く。
「あっ、千陽、こいつが磐城広巳」
「うん、そりゃ~会話聞いてればわかるよ、変わってないよね~」
「変わってないのか?これで?俺の丸坊主ヒロから想像すると高校球児だがな、キャラクター性までは思い出せない」
ミーが息荒く腰砕けになっているのをヒロは見つめていた。
「チーちゃん、もう、やめてあげて、ミーちゃんお漏らししちゃうから」
「うっ・・・・・・それは冗談にならないから、千陽やめてあげろ」
ヒロのうるうるした目が、千陽が犯罪をしているかのように訴えていた。
それを俺も止めてやる。
教室でお漏らしなんて大惨事だからな。
てか、おっぱい揉み揉みは同性同士ならセーフなのか?嫌がればアウトか?
「千陽ほどほどにしとけよ。ってか、電車逃すと一時間後になるから急いで帰るぞ、俺は相棒再放送見たいんだから」
「僕たちは家近いから、歩きだからまたね、リュウちゃん、チーちゃん」
「おう、これで来月からの体育グループも問題なさそうだな」
「だね、じゃ~また明日ね、リュウちゃん、チーちゃん」
ヒロが昔の俺の呼び方をして手を振っていた。
ミーは腰砕けで息を荒くして、床に座り込んでいた。
髪の合間から見える目はどこか艶っぽかった。
昔も俺たちが乗る登園バスを見送る2人、そんな光景を断片的に一枚の写真のように思い出す。
家から少し離れた幼稚園に通っていた俺たちはバスで登園。
その幼稚園には、スイミングスクールも併設されていたため、親がそこを選んだ。
結果的に家から離れた幼稚園のせいで入学時にはグループ形成からハブかれてしまう。
小学校で同じ幼稚園がいなく、そこからボッチ人生が始まっていくんだけど。
放課後、隣のクラスに千陽に無理矢理手を引かれ連れて行かれると、綺麗な顔に傷出来なくて良かったと言いたくなる磐城広巳と、その隣に変なのがいた。
小鳩ちゃん?那月先生具現化?
ゴスロリのふんわりした服に、無理矢理ブレザー?しかも、そのブレザーには黒いレースのフリフが付けられている。
間違いなく絶賛厨二病発症中ですよね?
こじらせて、慢性厨二病症候群になっていますよね?
尻まで長い強いウエーブがかった黒髪が面妖なオーラを出しているようだ。
ストレートにしたら地面に届くんじゃないか?
目はコンタクトで左右違う色をしている。
磐城広巳と並ぶと姉妹に見える。
磐城広巳は俺の泳ぐ目を見て察してあげてって苦笑いするなよ。
「なんだか幼稚園の時、友達だったらしいな」
「汝、だったらしいなとはどういうことだ?我との契約を覚えていないというのか?」
フリフリとした扇子まで出して口元を隠した。
「俺なんか約束したっけ?ってか、時見?も、俺の事覚えているのかよ?」
「覚えているぞ、漆黒の勇者よ」
「誰だよ、それ!」
「汝だ」
俺たちの空間が突如マグロの冷凍庫か?ひたちなかの海浜公園にある南極体験極寒アトラクションみたいなのあったよな?そのくらい冷え込んだ。
今、遠足か?
寒さを出すのは名前に反して千陽の視線だった。
お前は暖かな日差しを千人に届けろよ。
「いたいいたいいたい、なんでつねるんだよ千陽」
俺の余っている脇腹の肉をつねる千陽、それを磐城広巳は憧れの眼差しで見ていた。
その視線はなにか間違っているぞ。
「良いなぁ~そうやって男友達とじゃれ合うの。僕なかなか出来なくて」
そりゃ~お前がしたら、その男は前屈みになりそうだよ。勘違いして惚れちまうよ。
「クックックックックックッ我とするか?」
「女の子のお肉なんてつかめないよ~」
抵抗を見せる磐城広巳をよそに千陽はニンマリしてゴスロリ女子の脇腹をつまんだ。
「痛い、痛い、痛い、我、下僕の分際でなにをする」
「誰が下僕よ!」
千陽はその言葉でゴスロリ女子の後ろに回って胸をわしづかみにして揉む揉む揉む。
「この憎たらしいおっぱいお化けが、なんでこんなに成長した。俺にも半分よこせ」
ブレザーに隠された胸は大きいらしい、ゴクリ。
「こらなにをする・・・・・・やめろ・・・・・・やめて・・・・・・だめっ、だめっ、駄目だよチーちゃん、これ以上はだめ、あっ」
「可愛い声で鳴きやがる」
ん???
「ん?な~んか名前だけ思い出してきたぞ?ミーか?なんか、俺はそんな風に呼んでいたお人形抱えた女の子いたよな?」
「そうだと言っておろうに!主の顔を見忘れおって」
「暴れん坊将軍ですか?って、その横にいつもいたヒロか?」
ゴスロリ女子ミーの言葉を借りるなら記憶の奥底に封印されし記憶が今、解き放たれる。
「なんだ、覚えてくれたんじゃん僕のこと」
「あんとき確か隣にいたのは丸坊主小僧だったような?」
お人形を抱えた物静かな女の子ミーと、そのおままごとに付き合わされていた丸坊主の男の子ヒロを思い出す。
「名前と外見くらいだぞ、覚えているのは」
「それでも僕のこと覚えていてくれて嬉しいよ」
女の子っぽく指を組んでうるうるした目で見るのやめて。
それを縄張りを侵され怒る秋田犬のように牙を見せて、うなり声を上げそうにキツい目で見ている千陽が恐い。
「我が勇者よ、よくぞ思い出した」
「なぁ~ずっとこうなのか?」
ヒロに聞くとうんうんと頷く。
「あっ、千陽、こいつが磐城広巳」
「うん、そりゃ~会話聞いてればわかるよ、変わってないよね~」
「変わってないのか?これで?俺の丸坊主ヒロから想像すると高校球児だがな、キャラクター性までは思い出せない」
ミーが息荒く腰砕けになっているのをヒロは見つめていた。
「チーちゃん、もう、やめてあげて、ミーちゃんお漏らししちゃうから」
「うっ・・・・・・それは冗談にならないから、千陽やめてあげろ」
ヒロのうるうるした目が、千陽が犯罪をしているかのように訴えていた。
それを俺も止めてやる。
教室でお漏らしなんて大惨事だからな。
てか、おっぱい揉み揉みは同性同士ならセーフなのか?嫌がればアウトか?
「千陽ほどほどにしとけよ。ってか、電車逃すと一時間後になるから急いで帰るぞ、俺は相棒再放送見たいんだから」
「僕たちは家近いから、歩きだからまたね、リュウちゃん、チーちゃん」
「おう、これで来月からの体育グループも問題なさそうだな」
「だね、じゃ~また明日ね、リュウちゃん、チーちゃん」
ヒロが昔の俺の呼び方をして手を振っていた。
ミーは腰砕けで息を荒くして、床に座り込んでいた。
髪の合間から見える目はどこか艶っぽかった。
昔も俺たちが乗る登園バスを見送る2人、そんな光景を断片的に一枚の写真のように思い出す。
家から少し離れた幼稚園に通っていた俺たちはバスで登園。
その幼稚園には、スイミングスクールも併設されていたため、親がそこを選んだ。
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