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第二章 学校生活
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俺はさっき見た者が何かの勘違いだと思うことにした。
そんなことより、バカを言える親友が隣で歩いている。内心は嬉しい。
家に帰って着替えて、千陽の家に行く、約束の宿題を一緒にするために。
「なぁ~もっと隠してある服ないのか?布面積大きいの」
千陽はホットパンツに薄いTシャツ。しかも、首元はガバガバと開いている。
女と知ってしまうとやはり意識してしまう肌の露出。
「ん~楽なんだよね。って言うかリュウちゃん、やる気ビンビン?」
「やめろその言い方っとに・・・・・・俺も誤解は先に解いとくぞ。千陽の露出した肌は素直に綺麗だと思うし、緊張しないと言ったら嘘になるな」
ポッと真っ赤になる千陽はバカスカと肩を叩いて、
「あはははははははははっあはははははははははっ、気使わなくて良いから」
大笑いをしていた。
・・・・・・足フェチなのは隠しておこう。スラリとした足はいろいろと凶器だ。
なんでこいつはこんなモデル体型に育ったやら。
殺風景な畳の部屋、茶の間でこたつに入りながら宿題を一緒にやる。
「なぁ~寒いんだったらジャージとか穿けよ。もう春だぞ?桜終わりだぞ?」
「・・・・・・日本の春は寒い」
「なら、温かいの着れば良いだろ。っとにわかんねぇな。こたつ眠くなんねぇ~か?」
「眠いなら寝て良いよ。ここからは問題自力で解いてみるから」
そう意気込む千陽を横目に体を横にする。
朝、変な起こされかたをしたせいかやたら眠い。
それに春眠暁を覚えずだったかな・・・・・・。
うとうととする。
優しく甘い匂いがとても気持ち良く気持ち良く。
・・・・・・。
ズボンのポケットから何かのアプリが通知を知らせるバイブの振動がしてそれに気がつき目を開けると、
「うわっ、なんだよ」
俺は千陽に抱かれて寝ていた。
「起きちゃったかぁ~あと少しでキス出来たのに」
「うわっ、してないだろうな?俺のファーストキス奪ってないよな?」
「キス、まだなんだ」
にんまりと笑いやがる。
「悪いかよ」
「ううん、その初めてを俺が奪う」
そう言って無理矢理顔を近づけてくる。
肩を掴んで阻止。
「冗談でも、本当にやめてくれよ。俺だってこうファーストキスには夢があるんだから、遊びでなんてしたくない」
千陽は親友、付き合うとか考えていない。
男女の友情が存在するかしないかは、性的な関係になっているかいないか?だとも思っている。
「ごめん、ロマンチストなんだね」
「うっせ」
諦めたのか、顔を近づけるのをやめたが下半身がもぞもぞする。
「お障りも禁止」
「親友の体を触る親友、良いじゃん」
「良くないって、お前は女で俺は男、っとにそう言うことは彼氏としろよ」
「彼氏いないし・・・・・・俺みたいなのに出来ると思うか?」
「・・・・・・出来るんじゃないか?」
「なってくれるの?」
目を見つめてくる千陽がニンマリと笑った。
「そう言うことはふざけてでも言うな。千陽は親友、良いな」
「ふざけてないのに・・・・・こうしているくらいは駄目?」
俺の胸に顔を埋める千陽は、静かにただ普通に優しく胸に顔を埋めている。
家族と離れて一人暮らし、寂しいのだろうと。
そして、学校の出来事。教室では気にしていない素振りの一日、心は張り詰めていたのかもしれない。
「ハグだけだからな。他は駄目だからな」
「・・・・・・うん・・・・・・」
静かにしばらく胸の中で深呼吸をしているようだった。
そんなことより、バカを言える親友が隣で歩いている。内心は嬉しい。
家に帰って着替えて、千陽の家に行く、約束の宿題を一緒にするために。
「なぁ~もっと隠してある服ないのか?布面積大きいの」
千陽はホットパンツに薄いTシャツ。しかも、首元はガバガバと開いている。
女と知ってしまうとやはり意識してしまう肌の露出。
「ん~楽なんだよね。って言うかリュウちゃん、やる気ビンビン?」
「やめろその言い方っとに・・・・・・俺も誤解は先に解いとくぞ。千陽の露出した肌は素直に綺麗だと思うし、緊張しないと言ったら嘘になるな」
ポッと真っ赤になる千陽はバカスカと肩を叩いて、
「あはははははははははっあはははははははははっ、気使わなくて良いから」
大笑いをしていた。
・・・・・・足フェチなのは隠しておこう。スラリとした足はいろいろと凶器だ。
なんでこいつはこんなモデル体型に育ったやら。
殺風景な畳の部屋、茶の間でこたつに入りながら宿題を一緒にやる。
「なぁ~寒いんだったらジャージとか穿けよ。もう春だぞ?桜終わりだぞ?」
「・・・・・・日本の春は寒い」
「なら、温かいの着れば良いだろ。っとにわかんねぇな。こたつ眠くなんねぇ~か?」
「眠いなら寝て良いよ。ここからは問題自力で解いてみるから」
そう意気込む千陽を横目に体を横にする。
朝、変な起こされかたをしたせいかやたら眠い。
それに春眠暁を覚えずだったかな・・・・・・。
うとうととする。
優しく甘い匂いがとても気持ち良く気持ち良く。
・・・・・・。
ズボンのポケットから何かのアプリが通知を知らせるバイブの振動がしてそれに気がつき目を開けると、
「うわっ、なんだよ」
俺は千陽に抱かれて寝ていた。
「起きちゃったかぁ~あと少しでキス出来たのに」
「うわっ、してないだろうな?俺のファーストキス奪ってないよな?」
「キス、まだなんだ」
にんまりと笑いやがる。
「悪いかよ」
「ううん、その初めてを俺が奪う」
そう言って無理矢理顔を近づけてくる。
肩を掴んで阻止。
「冗談でも、本当にやめてくれよ。俺だってこうファーストキスには夢があるんだから、遊びでなんてしたくない」
千陽は親友、付き合うとか考えていない。
男女の友情が存在するかしないかは、性的な関係になっているかいないか?だとも思っている。
「ごめん、ロマンチストなんだね」
「うっせ」
諦めたのか、顔を近づけるのをやめたが下半身がもぞもぞする。
「お障りも禁止」
「親友の体を触る親友、良いじゃん」
「良くないって、お前は女で俺は男、っとにそう言うことは彼氏としろよ」
「彼氏いないし・・・・・・俺みたいなのに出来ると思うか?」
「・・・・・・出来るんじゃないか?」
「なってくれるの?」
目を見つめてくる千陽がニンマリと笑った。
「そう言うことはふざけてでも言うな。千陽は親友、良いな」
「ふざけてないのに・・・・・こうしているくらいは駄目?」
俺の胸に顔を埋める千陽は、静かにただ普通に優しく胸に顔を埋めている。
家族と離れて一人暮らし、寂しいのだろうと。
そして、学校の出来事。教室では気にしていない素振りの一日、心は張り詰めていたのかもしれない。
「ハグだけだからな。他は駄目だからな」
「・・・・・・うん・・・・・・」
静かにしばらく胸の中で深呼吸をしているようだった。
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