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第一章 高校入学
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千陽のうちに行くとやはりいくつか窓の施錠が済んでいなかった。
「物騒だなおい」
田舎のおじいおばあなんて大概そんな物だ。
「俺を襲うのいるかな?」
「バカ、空き巣を心配してるんだよっとに。あっ、千陽、スマートフォンは?」
「やっと連絡先交換だね」
千陽が出したスマートフォンの画面がチラッと見えた。
いつの日かの記憶にありそうな子供が4人映っていたような。
手早く交換できてしまうスマートフォンアプリって便利ですね。
「モーニングコールしてあげようか?」
「いらないからな、もう用は済んだな?なら、また明日だ」
「襲っていかないんだ?」
「誰がイケメンを襲うかっちゅうねん」
家に戻ると妹の滝音が風呂から出たところで、
「バカ兄貴、妹を一人家に残してどこ行ってんだよ」
冷たく言い頭を拭きながら部屋に戻っていった。
妹滝音、絶賛反抗期です。
いたらいたで顔見せないくせに。
風呂も済ませている俺はベッドで横になると昼間の引っ越しの手伝いもあり、そのまま寝てしまった。
『「ねぇ~リュウちゃん、大人になってもずっといっしょだからね」』
睡眠の世界に入るギリギリに、どこからか聞こえた気がする子供の声、なんとなく懐かしさの声。
現実と夢の狭間。
滝音がテレビでも見ているのか・・・・・・な・・・・・・。
「物騒だなおい」
田舎のおじいおばあなんて大概そんな物だ。
「俺を襲うのいるかな?」
「バカ、空き巣を心配してるんだよっとに。あっ、千陽、スマートフォンは?」
「やっと連絡先交換だね」
千陽が出したスマートフォンの画面がチラッと見えた。
いつの日かの記憶にありそうな子供が4人映っていたような。
手早く交換できてしまうスマートフォンアプリって便利ですね。
「モーニングコールしてあげようか?」
「いらないからな、もう用は済んだな?なら、また明日だ」
「襲っていかないんだ?」
「誰がイケメンを襲うかっちゅうねん」
家に戻ると妹の滝音が風呂から出たところで、
「バカ兄貴、妹を一人家に残してどこ行ってんだよ」
冷たく言い頭を拭きながら部屋に戻っていった。
妹滝音、絶賛反抗期です。
いたらいたで顔見せないくせに。
風呂も済ませている俺はベッドで横になると昼間の引っ越しの手伝いもあり、そのまま寝てしまった。
『「ねぇ~リュウちゃん、大人になってもずっといっしょだからね」』
睡眠の世界に入るギリギリに、どこからか聞こえた気がする子供の声、なんとなく懐かしさの声。
現実と夢の狭間。
滝音がテレビでも見ているのか・・・・・・な・・・・・・。
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