ラノベ作家を目指して無理をしたら下血して目覚めたら異世界病院でした~魔王を倒しお腹を負傷して下血でドバドバな勇者に転生したので隠居生活です~
常陸之介寛浩☆第4回歴史時代小説読者賞
文字の大きさ
大中小
41 / 49
第40話 シェルリー王女の来訪です。
しおりを挟む
俺は屋敷からは出ていない。
いや、恥ずかしくて出られない。
なぜなら有名人。
テレビで容態がニュースになるような人間が、顔が知られていないわけがなく、また、アリエッタが読んでいる新聞を軽く目を通すと、
『昨日の勇者リューヤ様シェルリー王女の側近セバスチャンの拝謁、他、自宅療養』
と、小さな記事だったが載っていた。
総理大臣かなんかですかね?額に汗が出ますよ。
ケロロンと庭でフリスビーをして遊ぶ。
体格は大きいが従順なペットのケロベロスのケロロンは、慣れてくると可愛い。
フリスビーは三つ同じ方向に投げてやらないと、首が喧嘩するのでちょっとしたコツが必要だが、フリスビーに魔力をながすとドローンのように自由自在になったので、それで暇な日中は遊んだ。
昼飯を済ませたあと、来客を知らせる玄関のベルが鳴った。
ハイトンが対応してくれると、
「師匠大変です。シェルリー王女自ら来てます。応接室にお通しいたしました」
と、知らせてきた。
シェルリー王女、一度入院中に見舞いに来てくれているが、俺の記憶喪失に驚き帰ってしまった人物。
その部屋に向かうと、廊下にはセバスチャンが立っていた。
「突然押しかけて、申し訳ございません。シェルリー王女が自らお会いになりたいというので」
と、深々とお辞儀をしてきた。
俺はそれに、
「かまいませんよ」
と、返事を返して部屋に入った。
シェルリー王女はソファーに座っており、真っ直ぐ前を向きながらアリエッタが出したお茶を飲んでいた。
「来たわね。兎に角、座りなさい」
座るかどうか迷っていた俺に着席を御ながすシェルリー王女。
「今日は何用で御座いますか?シェルリー王女陛下」
と、聞くとピクリと眉を上げ、
「そのよそよそしい呼び方はやめて。シェルリーと呼びなさい」
と、少々不機嫌そうに言ってきた。
「いや、前の俺がそうだったとしても、今の俺は・・・・・・」
と、言おうとするとシェルリー王女は勢いよくティーカップを皿に置いて、
「もう一度言うは、シェルリーと呼びなさい。私と対等に話が出来たのはリューヤだけだったのに」
と、睨み付けてながらも悲しい目をしていた。
「なら、あなたが望むのならシェルリーと呼びましょう。シェルリー?なにかよう?」
「そう、それでいいのよ。話は軍のトップにはならないって事は了承したわ。その代わりイバラッキー王国王女相談役フェローになってもらうわ。私の相談役よ」
「シェルリー王女の相談役?」
「そうよ、形だけでもそう言う立場になっていれば、今後、城の出入りも出来るし、有事の際は私の軍師、宰相として働けるわ。それに結婚の妨げにもならないし」
と、最後の言葉は少し小さな言葉で言った。
「俺が記憶をなくしていることで迷惑をかけているのは理解しているので、了承いたします」
「迷惑だなんて私は、そんなこと言っているんじゃないの、わからない人ね」
と、ぷんすかと怒りだしてしまうシェルリー王女すると。後ろに控えていたセバスチャンが、
「勇者様、王女は勇者様に役職を与える事で、この国に留まっていただくようにしたいのですよ」
と、言うとシェルリー王女顔を真っ赤にして、
「セバスチャン」
と、大きな声で叱責した。
「あの覚えていないとはいえ、シェルリー王女の婿となり、この国を支えていくよう約束しているのですよね、俺は?だったら、ちょっと婿の話は『はい』とは、今すぐお答えは控えたいですが、国を去るって事はさすがにしません。安心して下さい」
と、言うと、真っ赤に怒っていたシェルリー王女は
「ふぅ~」
と、ため息を漏らしていた。
「用は済んだわ。帰るわよ」
と、嵐のように帰って行った。
いや、恥ずかしくて出られない。
なぜなら有名人。
テレビで容態がニュースになるような人間が、顔が知られていないわけがなく、また、アリエッタが読んでいる新聞を軽く目を通すと、
『昨日の勇者リューヤ様シェルリー王女の側近セバスチャンの拝謁、他、自宅療養』
と、小さな記事だったが載っていた。
総理大臣かなんかですかね?額に汗が出ますよ。
ケロロンと庭でフリスビーをして遊ぶ。
体格は大きいが従順なペットのケロベロスのケロロンは、慣れてくると可愛い。
フリスビーは三つ同じ方向に投げてやらないと、首が喧嘩するのでちょっとしたコツが必要だが、フリスビーに魔力をながすとドローンのように自由自在になったので、それで暇な日中は遊んだ。
昼飯を済ませたあと、来客を知らせる玄関のベルが鳴った。
ハイトンが対応してくれると、
「師匠大変です。シェルリー王女自ら来てます。応接室にお通しいたしました」
と、知らせてきた。
シェルリー王女、一度入院中に見舞いに来てくれているが、俺の記憶喪失に驚き帰ってしまった人物。
その部屋に向かうと、廊下にはセバスチャンが立っていた。
「突然押しかけて、申し訳ございません。シェルリー王女が自らお会いになりたいというので」
と、深々とお辞儀をしてきた。
俺はそれに、
「かまいませんよ」
と、返事を返して部屋に入った。
シェルリー王女はソファーに座っており、真っ直ぐ前を向きながらアリエッタが出したお茶を飲んでいた。
「来たわね。兎に角、座りなさい」
座るかどうか迷っていた俺に着席を御ながすシェルリー王女。
「今日は何用で御座いますか?シェルリー王女陛下」
と、聞くとピクリと眉を上げ、
「そのよそよそしい呼び方はやめて。シェルリーと呼びなさい」
と、少々不機嫌そうに言ってきた。
「いや、前の俺がそうだったとしても、今の俺は・・・・・・」
と、言おうとするとシェルリー王女は勢いよくティーカップを皿に置いて、
「もう一度言うは、シェルリーと呼びなさい。私と対等に話が出来たのはリューヤだけだったのに」
と、睨み付けてながらも悲しい目をしていた。
「なら、あなたが望むのならシェルリーと呼びましょう。シェルリー?なにかよう?」
「そう、それでいいのよ。話は軍のトップにはならないって事は了承したわ。その代わりイバラッキー王国王女相談役フェローになってもらうわ。私の相談役よ」
「シェルリー王女の相談役?」
「そうよ、形だけでもそう言う立場になっていれば、今後、城の出入りも出来るし、有事の際は私の軍師、宰相として働けるわ。それに結婚の妨げにもならないし」
と、最後の言葉は少し小さな言葉で言った。
「俺が記憶をなくしていることで迷惑をかけているのは理解しているので、了承いたします」
「迷惑だなんて私は、そんなこと言っているんじゃないの、わからない人ね」
と、ぷんすかと怒りだしてしまうシェルリー王女すると。後ろに控えていたセバスチャンが、
「勇者様、王女は勇者様に役職を与える事で、この国に留まっていただくようにしたいのですよ」
と、言うとシェルリー王女顔を真っ赤にして、
「セバスチャン」
と、大きな声で叱責した。
「あの覚えていないとはいえ、シェルリー王女の婿となり、この国を支えていくよう約束しているのですよね、俺は?だったら、ちょっと婿の話は『はい』とは、今すぐお答えは控えたいですが、国を去るって事はさすがにしません。安心して下さい」
と、言うと、真っ赤に怒っていたシェルリー王女は
「ふぅ~」
と、ため息を漏らしていた。
「用は済んだわ。帰るわよ」
と、嵐のように帰って行った。
0
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
没落貴族の異世界領地経営!~生産スキルでガンガン成り上がります!
武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生した元日本人ノエルは、父の急死によりエトワール伯爵家を継承することになった。
亡くなった父はギャンブルに熱中し莫大な借金をしていた。
さらに借金を国王に咎められ、『王国貴族の恥!』と南方の辺境へ追放されてしまう。
南方は魔物も多く、非常に住みにくい土地だった。
ある日、猫獣人の騎士現れる。ノエルが女神様から与えられた生産スキル『マルチクラフト』が覚醒し、ノエルは次々と異世界にない商品を生産し、領地経営が軌道に乗る。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる